陽太が出張で神戸に来る / おむすび 第58回

2024/12/18(水)第12週「働くって何なん？」

あらすじ

陽太が出張で神戸に来ました。米田家で迎えられた陽太に、愛子は理容店のホームページ制作の手伝いを依頼。しかし聖人はホームページなど不要と主張しました。聖人と愛子は再び激しく対立してしまいました。

同じころ翔也は公園で医学書を読んでいました。結は翔也に電話し、言いたかったこととは何かを尋ねました。電話では言えない話だ、会った時に話すという翔也の回答を聞いて、結はプロポーズを期待せずにはいられませんでした。

そのころ、翔也の肩の痛みは日増しに強くなっていました。そんな翔也の異変を、高校時代から翔也の球を受けてきた幸太郎は察していました。幸太郎は医者に診てもらうことを勧めるものの、翔也は頑なに拒みました。

そんなある日、結と原口がレシピを作っていることが立川にバレてしまいました。結は帰宅後、立川の愚痴をこぼすと、その愚痴がきっかけになり聖人と愛子が対立。その翌朝、愛子は書き置きを残して家出してしまうのでした。

感想

翔也くんのピンチ

翔也くんがいよいよまずいことに。

医学書を読むだけでも肩の異変の正体がわかるというのは、症状がかなり進行していることが考えられます。

しかも幸太郎くんも実はすでに異変を察しているらしい。

肩を痛めたことで明らかに球威が落ちていることがキャッチャーの幸太郎くんにはよくわかるのでしょう。

もしかすると翔也くん本人以上に分かっているのかも。

幸太郎くんは医師に診てもらうよう翔也くんにすすめました。

しかし翔也くんはそれを拒否。

拒否した理由は怖いから。

幸太郎くん、病院に行けともっと強く言ってもらいたかったような気もします。

ただ、しっかりと気がついていてくれて嬉しい。

高校時代からずっとバッテリーを組んでいた相棒だけのことはあります。

さて、翔也くんは病院に行ったところで、もはや取り返しのつかないところまで来ているのかも。

結ちゃんにこの話ができていたら、気持ちだけは少しは楽になっていたかもしれない。

陽太くん、翔也くんにとっては最悪のタイミングでやって来ました。

一方の結ちゃんは、翔也くんの話を陽太くんに遮られたことで、真実を知らないままルンルン気分。

結ちゃんと翔也くんのギャップはますます広がるばかりです。

立川さん

立川さん、やっぱり分かっていました。

自分のレシピを無断でまとめられていることを。

立川さんは星河電器の社員食堂で働く以前から、レシピは自分の頭の中だけ状態で仕事を続けてきたことが考えられます。

いかにもそんなタイプなので。

だから、これまでのレシピを盗もうとした人が周囲にいたはず。

同じような状況に何度も遭遇してきたかと。

だから、結ちゃんと原口くんの不自然な動きを見て、二人が何をしているのか察してはいたかと思います。

そして、結ちゃんと原口くんのやっていることに確信を持てた立川さん。

ついに結ちゃんと原口くんの二人に詰め寄りました。

そしてレシピをまとめたノートを没収。

そのノートを立川さんは廃棄するかと思ったら、食い入るような目でノートを見つめる。

自分のレシピを客観視することで何か気づいたことがあったのか。

それともレシピをまとめることの重要さに気づいたのか。

ノートを見つめたときの立川さんが、何かひらめいた表情を浮かべたように見えたのは気のせいでしょうか。

立川さん、何らかの気づきを得ていていほしい。

立川さんの変化に期待せずにはいられません。

愛子さんがついに

愛子さんがついに家出しました。

聖人さん、言ってはいけないことを言ってしまいました。

聖人さんが自分一人で店に立ち、愛子さんが専業主婦ならば愛子さんも少しは納得したはずです。

でも愛子さんも店の一員です。

従業員ではなく店舗オーナーの右腕的な存在であるという自負もあったはず。

聖人さん、商店街の人々には細かく気づかいができますが、身内に対しては気づかいが抜けていました。

予習レビュー

今週、翔也くんが大ピンチに陥ります。

かなり深刻な状況です。

翔也くんの最初の違和感

結論からお伝えします。

翔也くんが陥るピンチとは、野球を続けられなくなりかねないようなピンチです。

肩を壊し投手生命が絶たれてしまうような窮地に陥るのです。

翔也くんの肩の異変が最初に描かれたのは前週の最後でした。

前週の最後、結ちゃんが入社した星河電器の社員食堂に初出勤し立川さんから嫌味を言われているころ。

翔也くんは投球練習をしていました。

そして監督には気づかれないようにしながら右肩をまわし、右肩に感じる違和感に微妙な表情を浮かべます。

これが翔也くんが自分の身体に最初に感じる違和感です。

前週の翔也くんの違和感の描写はここまで。

そして今週に入るわけですが、今週の違和感の描写に至るまで、翔也くんの肩は急速に悪化してしまうようです。

翔也くんの肩の悪化

今週に入って翔也くんの肩の異変の最初の描写は、練習後の翔也くんと勤務後の結ちゃんが野球部の休憩場で会う場面です。

このときも翔也くんは肩に違和感を感じるています。

しかし、まだ違和感の正体は分かっていません。

次の違和感の描写は結ちゃんと翔也くんのデートの場面。

翔也くんは結ちゃんと会う直前に本屋さんの医学書コーナーに足を運びます。

そして購入する本のタイトルは『投球傷害とその予防』。

こんな本を買うくらいなので肩の違和感はかなり深刻な状況になっているはずです。

翔也くんが特に注目するのは「肩関節唇損傷」のページ。

そのページには「肩関節唇損傷は自然治癒することはない」との記述。

その後、翔也くんは結ちゃんと一緒に太極軒で食事をするのですが、翔也くんは食事が喉を通りません。

しかし翔也くんはそのことを誰にも言い出せません。

結ちゃんにも言えません。

翔也くんの大ピンチ

肩の異変を結ちゃんには言い出せない翔也くん。

監督やチームメイトにも言い出せずにいますが、監督だけはどうやら気がついていたようです。

ある日の練習中、翔也くんはチームの期待の新人から勝負を挑まれます。

翔也くんの得意とする変化球を打ってみたいと。

その勝負を受け入れ、翔也くんが投球フォームに入ったその瞬間、監督が止めに入ります。

しかし、止めるタイミングが遅かった。

その後、翔也くんはどうなるのか？

これ以上のことは本欄では伏せておきます。