おむすび

聖人に問い詰められる結 / おむすび 第24回

2024/10/31(木)第5週「あの日のこと」

あらすじ

糸島フェスティバルの打ち上げが米田家で開かれている最中、結は聖人に呼び出されました。そして結は、米田家の打ち上げの席で騒いでいるギャルたちとどのような経緯で知り合ったのかを、聖人から聞かれました。

結がギャルたちと交流していることを知ってしまった聖人が思い出すのは、震災から半年ほどが経った頃のことでした。その頃、歩は部屋に閉じこもりきりになり、中学校にも登校していませんでした。

しかし年が明け、歩は高校に進学したいと言い出しました。春になり、歩は高校受験に合格。1996年(平成8年)4月、歩が高校に登校する初日を迎えました。その日、歩は金髪に染めギャルの姿になって登校しました。

歩の行動は高校でも問題になり、聖人と愛子は高校に呼び出されました。それからしばらくして聖人と愛子は、今度は警察に呼び出されました。歩が傷害事件を起こしたのです。当時を思い出した聖人は、自分が間違っていたと後悔の念を口にしました。

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感想

ついに歩ちゃんがギャルになった日が描かれました。

真面目すぎる聖人さん

結ちゃんがギャルと交流していた事実が発覚。

激しく動揺する聖人さん。

結ちゃんを呼び出し、まるで警察の取り調べ。

相変わらず真面目すぎる聖人さん、結ちゃんがやっていることは許容範囲外らしい。

打ち上げの席で、他の人たちと馴染んでいるギャルたちの姿を見れば、ほとんどの人はギャルへの見方を変えると思うけど、聖人さんはそうはならない。

聖人さんにとっては、見た目がすべて。

でも、聖人さんがギャルの姿に誰よりも反応してしまうのは理由がありました。

ギャルの姿にトラウマがありそうな聖人さん。

そのトラウマを抱えるきっかけになった日のことを思い出しました。

聖人さんがトラウマを抱えるきっかけになった日

震災から半年経っても歩ちゃんは部屋に閉じ込もりきりだったらしい。

愛子さんによれば、神戸の避難所にいたころよりは話をするようになったらしいけれど。

ちょっとだけネタバレになりますが、歩ちゃんは糸島の中学校に通った時期もあるのだそうです。

おそらくそれは来週あたり歩ちゃんの口から語られることになるはずです。

一時は中学校に通ったものの、その後、登校しなくなってしまった歩ちゃん。

その頃の歩ちゃんにとってのすべては、真紀ちゃんの思い出。

そして真紀ちゃんが大好きだったギャル文化。

そんな中で高校進学を決めた歩ちゃん。

ところが高校の登校初日にまさかのギャル。

これが聖人さんのトラウマの第一のトリガー。

そして、その日のうち(?)に聖人さんと愛子さんは学校に呼び出され、先生から厳重注意を受けました。

これがトラウマの第二のトリガー。

聖人さんの性格から考えたら、トラウマを抱えるのにここまでで十分すぎるほどです。

でも第三のトリガーが発生。

聖人さんがトラウマを抱える決定打になったかと思います。

震災前、歩ちゃんはおとなしそうな女の子でした。

ギャルになるたんて想像もできない。

まして傷害事件を起こすなんて夢にも思えない。

しかも歩ちゃんがしばらく前までは部屋の中に閉じこもり、誰かとの間で問題を起こすような行動もしていません。

それがいきなりの傷害事件。

聖人さん、どれほどショックだったか。

しかし、聖人さんにも問題があるかなと思います。

聖人さんの問題

しばらく前まで部屋に引きこもっていたおとなしい女の子がある朝いきなりギャルになり、しばらくして傷害事件まで起こす。

ここまで急激な変化があったら、目の前で起こっていることに右往左往する以前に、歩ちゃんの中で何が起こったのかを真剣に考えるはず。

でも、聖人さんはそうはしなかった。

目の前で起きていることにアタフタするだけ。

歩ちゃんが高校に進学したいと言い出した時もそうでした。

中学校に登校していなかったのがいきなり高校に進学したい。

このときも歩ちゃんの中で大きな変化が生じていたはずです。

しかし、あの時も聖人さんは歩ちゃんの心の中の変化までには注意を払わなった。

それどころか、当時の聖人さんは神戸のことで頭がいっぱいだったらしい。

そんな父親としての在り方の失敗に、聖人さんは今になって気がついたのかな。

本日の聖人さんの最後のセリフ。

「全部、俺が間違っとった」

聖人さんは何を間違いと認識したのか。

間違いへの認識の仕方そのものが間違っていませんように。

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予習レビュー

聖人さんの歩ちゃんへの想いが明らかになります。

糸島フェスティバルの打ち上げで泥酔した聖人さんが、酔った勢いで語り始めるのです。

聖人さんの歩ちゃんへの想いとは・・・

結ちゃんを心配しすぎる理由

これまで結ちゃんのことを心配しすぎる聖人さんの様子が何度も描かれました。

門限ギリギリの時刻になると妙にソワソワしたり。

書道部がそんなに帰宅が遅くなるのかと執拗に疑ってみたり。

挙げ句の果てに最寄り駅まで軽トラで迎えに行って結ちゃんに嫌がられたり。

ドン引きするレベルで娘のことを心配し過ぎる聖人さん、その心配性には理由がありました。

その理由とは歩ちゃんの存在です。

今週、トラウマとなって結ちゃんを心配しすぎるようになってしまった聖人さんの深い後悔が描かれます。

聖人さんの後悔とは・・・

聖人さんの後悔

聖人さんの後悔とは、歩ちゃんを「不良」にさせてしまったことです。

聖人さんは、歩ちゃんが「不良」になったとは考えていないようです。

自分が歩ちゃんを「不良」にしてしまったと後悔しています。

では、聖人さんはどのようにして歩ちゃんを「不良」にしてしまったのか。

それが、今週描かれる阪神阿波大震災です。

震災によって歩ちゃんは無二の親友を亡くしました。

思春期の女の子にとって、これはあまりにもショックが大きい出来事です。

歩ちゃんは憔悴しきって食事もとれなくなるほどに。

そんな歩ちゃんに、残念ながら聖人さんは向き合うことができませんでした。

神戸には被災した人々がたくさんいました。

そんな人たちを放っておけない聖人さん。

米田家の呪いが発動してしまったわけです。

被災した人々を助けることに聖人さんは尽力。

そのせいで聖人さんは傷ついた歩ちゃんと向き合うことができなかった。

だから、歩ちゃんの心の再生の力になれなかった。

そして、歩ちゃんはある日いきなり「不良」になってしまった。

そのことが聖人さんを苦しめているようです。

聖人さんの後悔への二人の娘の反応

聖人さんの後悔の念を、歩ちゃんは知ることになるかと思います。

しかし歩ちゃんがそれをどう受け止めるのか、それは今週中には明らかにはならないようです。

一方、結ちゃんも聖人さんの後悔の念を知ることに。

そして、自分自身がどれほど聖人さんに心配をかけていたのかを理解するようです。

ここで結ちゃんの中の米田家の呪いが発動します。

困った人を放ってはおけない性格の結ちゃんは、困っているお父さんをそのままにはしておけません。

お父さんをこれ以上困らせたくない。

そんな気持ちになった結ちゃんは、今週の最後の瞬間にある決断を下すはずです。

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POSTED COMMENT

  1. ばなななち より:

    神戸でのそれぞれの思いが見えて面白いです

    父さんは家族のために神戸愛を閉じ込めて、農家に変身
    姉さんは親友との約束なのか、ギャルに変身
    似たもの親子ですね

  2. 名乗る程の者ではございません より:

    なるほど、本日の歩ちゃん初登校日が初回の結ちゃんの冒頭とリンクし、検挙された展開がちびルーリーちゃんの回想シーンとリンクするのか
    細かいことになりますが
    震災前に理髪店でストレッチするシーンが避難所でストレッチマンだった宇仁菅さんの登場にリンクしたりと

    おい
    かなりあなどれないぞ、このドラマ

  3. 名乗る程の者ではございません より:

    ちび陽太、いい奴
    「ごちそうさん」のちび源太を思い出した
    陽太には幸せになってほしい
    源太の中の人だってりさちゃんと結婚して今でもラブラブだぞ

  4. 還暦のたつお より:

    歩さん、精神の彷徨。陽太君の男気。美味しいトマト。歩さんの変身。お父さんの後悔。

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