おむすび

歩が抱え続けてきた苦悩 / おむすび 第29回

2024/11/7(木)第6週「うち、ギャル、やめるけん」

あらすじ

佳代が作ったスープで元気を取り戻した結の部屋に歩が入ってきました。歩は急に帰ってきて家族で神戸に行こうと言い出したことを詫びると本心を語り始めました。真紀の墓参りに行きたかった。しかし一人では行けず、家族となら行けると思ったと。

歩は結に語り続けました。真紀がいなくなったことをどうしても認めたくなかったこと。糸島の中学に通い始めたものの、誰もが地震には無関心だったこと。それを受け入れたら真紀が本当にいなくなりそうで中学に行けなくなったこと。

続けて歩はギャルになった理由を語りました。歩は真紀と東京で一緒にギャルになろうと約束をしていました。そこで真紀がやりたかったことを自分が代わりにやろうと心に決め、歩はこれまで真紀の人生を生きてきたのです。

結は歩の気持ちを知り、ようやく結と歩は仲直りしました。その翌日、歩が東京に帰る準備をしていると聖人が歩に問ただしました。東京で何をやっているのかと。聖人の問いに応えるため、歩は皆をあるところに連れて行くことにしました。

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感想

本作が始まって以来、もっとも心を動かされる回となりました。

そして、ブログ主の中では歩ちゃんが主人公になってしまいました。

「それより」

糸島に来てからの歩ちゃん、中学に通っていた時期もあったことが判明。

しかし、クラスメイトが何気なく言った言葉が心に突き刺さったのでしょう。

その言葉とは「それより」もです。

「それより」の「それ」とは地震のことです。

この「それより」という言葉。

ブログ主の心にはかなりきつく響きました。

自分が歩ちゃんの立場だったら「それより」の一言にかなり深く傷ついたかと。

この「それより」で明らかになりました。

クラスメイトたちは、歩ちゃんが被災したことに同情を寄せてくれているようで、実は同情の言葉は社交辞令。

「それより」も関心があるのは、転校生を部活に勧誘することだけです。

「それより」を受け入れたら、真紀ちゃんが本当にいなくなってしまうと歩ちゃんは考えました。

この時、歩ちゃんには二つの選択肢があったはずです。

真紀ちゃんがいなくならないで済む選択肢。

真紀ちゃんがいなくなったとしても、過去の悲しみから逃れるために「それより」に駆け込む選択肢。

歩ちゃんは前者を選びました。

前者を選び、悲しみに向き合いながら部屋に引きこもる日々。

歩ちゃんにとって真紀ちゃんという存在はそこまで大切だったようです。

歩ちゃんがギャルになった理由

歩ちゃんがギャルになった理由もついに明かされました。

歩ちゃんが、自分は最初からギャルじゃない、ニセモノだと言った理由も見えてきました。

歩ちゃんは自分がギャルになったという自覚がなかったのでしょう。

自覚しているのは自分は真紀ちゃんの人生を演じているということだけ。

そんな生き方に限界を感じ始めたのかな?

明日、歩ちゃんが感じているかもしれない限界や、ニセモノ発言の真意も歩ちゃんの口から語られるはずです。

ブログ主の中では「主人公」になってしまった歩ちゃんからもう目が離せません。

聖人さんの後悔

傷害事件の真相も明らかに。

そして、それがきっかけとなってハギャレンが誕生したという過去も。

それにしても思うのは、傷害事件の真相を聖人さんに知ってもらいたい。

歩ちゃんの本当の気持ちも聖人さんに知ってもらいたい。

聖人さんが真実を知れば、娘を不良にしてしまったという聖人さんの後悔もどれだけ救われることか。

結ちゃん、聖人さんに話してくれないかな。

結ちゃんは聖人さんの号泣場面を見て、聖人さんの気持ちをわかっているはずなので。

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予習レビュー

今週、ついに歩ちゃんがギャルになった理由が明かされます。

ざっくりと解説:歩ちゃんがギャルになった理由

歩ちゃんがギャルになった理由をざっくりと解説します。

神戸の回想場面に繰り返し登場した親友の真紀ちゃんが震災で死亡。

その真紀ちゃんは、当時の東京で流行り始めたギャルモデルになることが夢でした。

そして真紀ちゃんは東京で一緒にギャルモデルになろうと歩ちゃんと約束。

この約束を果たすこと。

そして真紀ちゃんが夢見ていた人生を真紀ちゃんの代わりに生きること。

それが歩ちゃんがギャルになった理由です。

歩ちゃんと真紀ちゃんの約束

歩ちゃんと真紀ちゃんがギャルモデルになろうと約束したのは震災の前日でした。

それ故に真紀ちゃんとの約束が歩ちゃんの中で強く刻みつけられることになりました。

さて、真紀ちゃんはオシャレが好きな女の子でした。

なので、何が流行し始めているのか、いつもアンテナを張っていたようです。

安室奈美恵のブレイク前から、ブレイクを予言していたところが、真紀ちゃんの最新の流行への感度の高さがよくあらわれています。

そんな真紀ちゃんの心の琴線に触れたのが東京で流行しだしたギャル文化でした。

真紀ちゃんはギャルモデルになることが夢になりました。

そして真紀ちゃんは、に一緒にギャルモデルを目指そうと歩ちゃんを誘うものの、かつての歩ちゃんはギャルになれるタイプの女の子ではなかったらしい。

でも真紀ちゃんがついていてくれるならと、ギャルモデルを一緒に目指す夢の約束をします。

真紀ちゃんとの約束にこだわる理由

歩ちゃんが真紀ちゃんとの約束にこだわるのには理由があります。

歩ちゃんにとって真紀ちゃんは親友以上の存在だったらしい。

歩ちゃんは子供のころはおとなしい女の子で、よくいじめられていたという設定です。

そして、そんな歩ちゃんを助けてくれたのが真紀ちゃんでした。

歩ちゃんにとって真紀ちゃんは恩人でもあるわけです。

心の支えにもなっていたかと思います。

だからこそ歩ちゃんは真紀ちゃんとの約束にこだわりました。

ハギャレンの掟のルーツ

歩ちゃんがギャルになった後も、常に行動の基準は真紀ちゃんでした。

歩ちゃんは高校に入学して早々、傷害事件を起こしました。

実際は、カツアゲしていたヤンキーが奪い取った金を取り返したら、相手が転倒して怪我をしてしまっただけなのだそうです。

この時、本来はおとなしい性格の歩ちゃんは怖かったらしい。

しかし真紀ちゃんだったらヤンキーに立ち向かったはずと考え、ヤンキーから金を取り返したのだとか。

また、その事件でヤンキーから助けてもらったギャルが、歩ちゃんについて行きたいと言い出す、そこからハギャレンが結成されました。

ハギャレンが結成されても歩ちゃんは総代になるつもりなんてなかった。

しかし周囲のギャルたちから総代になってほしいと頼まれた歩ちゃん、真紀ちゃんだったら引き受けただろうと考え、総代を引き受けることに。

そして、ハギャレンの3つの掟。

掟その1:仲間が呼んだらすぐに駆けつける。
掟その2:他人の目は気にしない。自分が好きなことは貫け。
掟その3:ダサいことは死んでもするな。

これらは全部、真紀ちゃんの日頃の口グセをもとにして作ったのだとか。

つまり真紀ちゃんの流儀がハギャレンの掟になっているわけです。

かつて、結ちゃんはハギャレンの掟を鼻で笑いましたが、ルーツを知ることで結ちゃんの中での掟の評価は大きく変わるかと思います。

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POSTED COMMENT

  1. ばなななち より:

    姉ちゃんの神戸での約束と気持ちは変わっていなかったんですね…
    クラスメイトとの会話の中で出てきた、それよりは姉ちゃん目線だと衝撃でした

    廊下で人が動いてる中で立ち止まっている姉ちゃんのシーンは、
    震災なんてなかったような不気味さがあって引き込まれました

  2. 名乗る程の者ではございません より:

    軍隊チック🤣
    というかワインには「魁 男塾」の大豪院邪鬼が登場した際の「気をつけーっ!」というお約束シーンを連想したわ

    コギャル歩ちゃん金髪が似合っているなあ、逆にスズリンちゃんは金髪よりもゴクドルズの時のやや茶髪がかった黒髪の方がいいかなと個人感

  3. 還暦のたつお より:

    佑馬さん、何とか歩さんを連れ帰りたい。でもスタッフを待たせられるってどんな現場?真紀ちゃんのお墓参り。歩さんの願い。ギャルは真紀ちゃんの遺志。怪我をさせたが相手が悪い。でも真紀ちゃんの呪縛と言えなくもない。歩さんの正体?

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