2025/5/30(金)第9週「絶望の隣は希望」

あらすじ

陸軍からの乾パンづくりの注文を断ったことで、朝田パンは陸軍に逆らったという噂が町中に広がり、客足は途絶えてしまいました。そんなある日の夜、釜次が草吉に詰め寄りました。なぜ、乾パンを焼くことを拒むのかと。

答えようとしない草吉に対して釜次は土下座までして頼み込みました。訳を言わなくてもいいので家族のために乾パンを焼いてもらえないかと。草吉は乾パン作りは受け入れないものの、乾パンを焼きたくない理由を釜次に語り始めました。

その次の日、朝田家に乾パンの材料が搬入。朝田家の人々が事情を飲み込めない中、業者とともにやってきた憲兵は、すぐに乾パンを焼き始めよと釜次に指示。釜次が戸惑っていると、そこにやってきた草吉は乾パン作りを始めました。

明くる日の夜明け前、草吉は朝田家を出て行きました。草吉を連れ戻そうとするのぶを制止しながら釜次は言いました。これ以上、草吉を苦しめてはいけないと。しかし、のぶには釜次の言葉の意味が理解できませんでした。

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感想

民江さん

愛国婦人会のおっかないおばさま方はこれまでの朝ドラでもよく登場しました。

今年の春まで再放送していた『カーネーション』でも登場。

しかし、これまでの朝ドラに登場した婦人会のおばさま、特にボス的存在のおばさまはただただおっかないばかりの人。

人物造形が実にきめ細やかだった『カーネーション』ですらもおっかないだけのおばさまでした。

しかし本作の婦人会のボス・民江さんはこれまで見たことがないタイプです。

婦人会のボス・民江さんは、ボスだけに最もおっかないおばさまですが、その一方でボスの座にいるだけに器が大きい人らしい。

朝田パンの悪い噂のきっかけを作ってしまったのは間違いなく民江さんです。

民江さんの厳しい態度が、他の強い者になびくタイプのおばさまたちの間で噂話を生じさせてしまったのでしょう。

噂話が広がり婦人会の集まりでもみんなから無視される羽多子さん。

ところが、居場所のない羽多子さんを民江さんは満面の笑みで迎えました。

そして悪いようにはしないと一計を案じている様子。

器が大きいのか優しいのか、それとも腹黒いかしたたかなのか。

どのような人なのか全く見えません。

そして、窮地の朝田パンを救ったのは民江さん。

羽多子さんの言葉を借りれば、民江さんは陸軍相手に強引に話を進めたらしい。

そして、すべてが丸く収まったことを見届けた民江さん、羽多子さんに再び満面の笑みを見せる。

こんな婦人会のおばさま、これまで見たことがないので実に新鮮です。

ヤムおじさん

民江さんの策謀によりすべては丸く収まったかのようにも見えますが、その陰で悲しい事態が発生。

ヤムおじさんが出て行ってしまいました。

さて、ヤムおじさんが出て行く直前。

あのカマジイが土下座までしてヤムおじさんに頼み込みました。

家族のために乾パンを焼いてくれと。

こんな状況でもヤムおじさんへの気遣いを忘れないカマジイ。

「訳を言いたくないなら言わなくていい」と言ったのは、過去に触れたくないヤムおじさんの気持ちを察したからこそ出てきた言葉かと。

無骨でありながら繊細も持ち合わせるカマジイ、素敵です。

そして「訳を言いたくないなら言わなくていい」に反応したヤムおじさん。

天邪鬼だから言いたくなったというよりは、カマジイの繊細な心づかいにほだされて言いたくなったのかも。

しかしヤムおじさんの語りは今回はおあずけ。

次週の月曜日にヤムおじさんがカマジイに語ったことは明らかになるはずです。

さて、ヤムおじさんから乾パンを焼くことを拒む理由を聞かされたカマジイ、おそらくその理由に納得したのでしょう。

そしてヤムおじさんに、それ以上は頼めなくなったものと思われます。

ヤムおじさんの心の傷を理解したカマジイ。

そんなカマジイへの恩返しなのでしょうか。

いきなり乾パン作りを始めるヤムおじさん。

しかし、朝田家の人々に「ちゃんと覚えておけ」と二度も言ったのは、その時すでに出ていくつもりだったのでしょう。

そしてヤムおじさんは出て行ってしまいました。

その直後に放送された予告では、出征する嵩くん。

次郎さんの不穏なことをのぶちゃんに言ってました。

ヤムおじさんとともに平和な時代が去ってしまうのが次週のストーリーのようです。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

ヤムおじさんの振り返り

今週、ヤムおじさんが自分の過去をカマジイ相手に語り始めます。

ただし、今週描かれるのは「語り始める」最初の瞬間だけで、語った内容な来週におあずけなのですが。

さて、ヤムおじさんが自分の過去を語り始めるにあたり、ヤムおじさんの過去が見え隠れする場面を振り返ってみます。

まず、ヤムおじさんの過去に何かがあると見え隠れし始めたのは第5週の金曜日の最後の瞬間です。

嵩くんが美術学校に合格し、寛先生と一緒に銀座の美村屋に行ったときのこと。

美村屋の店内に飾ってある職人たちの写真の中にヤムおじさんの姿がありました。

そのとき嵩くんはまだそのことに気がつきませんでしたが、ヤムおじさんがただの面白いおじさんでないらしいことが暗示されました。

その翌週から「嵩くんの東京編」がスタート。

嵩くんは健ちゃんと一緒に銀座の美村屋へ。

そこでついに嵩くんは写真の中のヤムおじさんを発見します。

手紙でのぶちゃんにそのことを伝える嵩くん。

のぶちゃん、さっそくヤムおじさんに写真のことを尋ねるものの、ヤムおじさんは答えをはぐらかしてその場を逃走。

羽多子さんも、人には知られたくないことがあるから詮索するなとのぶちゃんに注意。

写真の真相はわからずじまいでした。

そして、夏休みになり、嵩くんが健ちゃんを連れて御免与に帰省。

健ちゃん、ヤムおじさんが写真に写っていたことを思い出しそのことを尋ねるものの、ヤムおじさんは再び答えをはぐらかして逃走。

一方、ヤムおじさんは戦争の話題が出るたびに強い拒絶反応を示しています。

豪くんの出征前にはしきりと逃げろとまで言ってもいました。

ヤムおじさんの美村屋の過去と戦争の過去。

それらがすべて明かされるのは来週です。

繰り返しになりますが、今週はヤムおじさんが「過去を語り始める瞬間」までが描かれます。

ヤムおじさんが過去を語り始める瞬間

陸軍からの乾パンの注文が入ったところからヤムおじさんのストーリーが動き始めます。

ある日の夜、カマジイがヤムおじさんに尋ねます。

どうして乾パンを焼きたくないのかと。

しかし、ヤムおじさんが答えるわけもなく。

しかし、カマジイがヤムおじさんに語りかけた目的は、ヤムおじさんが乾パン作りを拒む理由を知ることではなく、乾パンを焼いてくれと頼むためでした。

カマジイはヤムおじさんに頭を下げて頼みます。

乾パンを焼きたくないわけを言いたくなければ言わなくてもいい。

乾パンを焼いてくれ、それだけが頼みだと。

すると、わけを言わなくてもいいと言われたヤムおじさん、へそ曲がりな性格ゆえにわけを言いたくなってしまう。

そして、カマジイとヤムおじさんは夜を徹して語り明かします。

それが、ヤムおじさんが過去を語り始める瞬間です。

ヤムおじさんが何を語ったのかは次週に持ち越しです。

ヤムおじさんが御免与を去る

最終的にヤムおじさんは、乾パンづくりに協力。

そして、乾パンを陸軍に納入した翌日の早朝、ヤムおじさんは朝田家を出て行ってしまいます。

虫の知らせで、カマジイとのぶちゃんが家を出ると、二人の視線の先には朝田家を去るヤムおじさんの後ろ姿。

のぶちゃんはヤムおじさんを連れ戻そうと走り始めるものの、カマジイがのぶちゃんを止めます。

「これ以上、あいつを苦しめたらいけない」

カマジイの言う「苦しむ」という言葉の意味がわからないのぶちゃん。

乾パンの何がヤムおじさんを苦しめたのか。

ヤムおじさんの苦しみは次週に入って早々に描かれるものと思われます。

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