2025/6/5(木)第10週「生きろ」
あらすじ
のぶが受け持っている生徒の兄に赤紙が届きました。
兄は無事に戻ってくるのか不安でいっぱいのその生徒に対して、のぶは勇ましい言葉をかけました。
しかしのぶは、次郎が出発間際に口にしたある言葉がずっと心に引っかかっていました。
そんなのぶに蘭子が言いました。
次郎にも同じようなことを言ったのではないかと。
蘭子に図星を指されたのぶは、次郎に本心を言う勇気を持てなかったと言いました。
同じころ、嵩にも赤紙が届きました。
入隊のために高知に戻る直前、嵩は登美子と会い不安な気持ちを打ち明けました。
参考:地デジ番組表
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
のぶちゃんの迷い深まる
豪ちゃんが戦死した直後、蘭子ちゃんに詰られ迷いが生じ始めていたのぶちゃん。
その迷いがますます深まってゆくようです。
さて、今週はのぶちゃんと次郎さんが二人揃って朝田家を訪問します。
そして、のぶちゃんと次郎さんを迎えた朝田家の人々は、口々にのぶちゃんの幼い頃のことなどを語り始めます。
くらばあは、嵩くんを守るために男の子たちと大乱闘を繰り広げた話を。
メイコちゃんはパン食い競争の話を披露。
そんな中で蘭子ちゃんだけがのぶちゃんの痛いところを突く。
お姉ちゃんは変わってしまった。
昔はこうと思ったらまっしぐらに突っ走ったと。
蘭子ちゃん、のぶちゃんの迷いを深いところまで観察しているようです。
痛いところを突かれたのぶちゃん。
もし今の自分をお父さんが見たら、やはり変わってしまったと言うだろうかと不安になり、ますます迷うことに。
のぶちゃんの迷いの描写はこれだけではありません。
次郎さんが航海に出る
次郎さんが航海に出る日を迎えます。
次郎さん、いつもなら航海の時に持って行くはずの愛用のカメラを、今回の航海ではのぶちゃんに預けます。
これからの航海は予定どおりに帰ってこられるかどうかわからないと不吉なことを言う次郎さん。
続けて次郎さんは言います。
大国の米英と戦争して日本が勝てるとは思えないと。
船乗りとして海外の様子を直に見聞きしている次郎さんならではの洞察かと思います。
しかしのぶちゃんは、次郎さんの言葉を頑なに否定します。
戦争が終わる時は日本が勝つときだ。
そう強く思わないといけないと、次郎さんを説くのぶちゃん。
しかし、のぶちゃんは今では迷いを深めた愛国の鑑です。
迷いながら上のような言葉を言うのだろうと思います。
一方の温厚な次郎さんは、のぶちゃんの言葉に反論はしないが同意をするわけでもない。
次郎さん、のぶちゃんの迷いを察して反論も同意もしないのかもしれません。
もしそうだとしたら、次郎さん本当に紳士。
ところでのぶちゃんは、次郎さんが安全とは言えない航海に出ることで、大事な人が「戦場」に出ることへの不安を初めて感じる瞬間かもしれません。
のぶちゃんの本音
のぶちゃんの教え子の一人・紀子ちゃんのお兄さんが出征することに。
紀子ちゃんは、日本は勝つのか、お兄ちゃんが無事に帰ってくるのか不安でいっぱいです。
不安で押しつぶされそうな紀子ちゃんに、のぶちゃんが明るく言います。
日本は必ず勝つ、お兄さんは立派な役目を果たして凱旋される。
日本は必ず勝つと繰り返すのぶちゃん。
口ではそう言うが、実はのぶちゃんも心の中では不安でいっぱいのようです。
のぶちゃん、そんな不安を蘭子ちゃんに打ち明けます。
日本は必ず勝つと勇ましいことを口では言っているが、実は心の中は震えている。
さらに、次郎さんを送り出す時もそんな本当の気持ち、すなわち不安な気持ちを言えなかったと。
こんな自分が教師をやっていていいのかとのぶちゃんの苦悩は深まるばかり。
以上が今週ののぶちゃんの迷いです。
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