あんぱん

のぶと次郎の祝言知る嵩 / あんぱん 第43回

2025/5/28(水)第9週「絶望の隣は希望」

あらすじ

のぶに自分の気持ちを伝えられなかった嵩が東京に戻る日を迎えました。その日嵩は、御免与を出発前に朝田家を訪れました。するとそこに次郎が姿をあらわし、のぶと次郎が近く祝言をあげることを嵩は初めて知りました。

嵩が東京に戻った翌月、のぶの祝言の前日の夜。のぶ、蘭子、そしてメイコの三姉妹は別れを惜しんでラジオ体操をしました。そして迎えた祝言の日。朝田家で家族だけの祝言がささやかに行われました。

一方、東京に帰った嵩は落ち込み続けていました。そして、下宿から出ようとしない嵩は健太郎に連れ出されて銀座へ。銀座の美村屋に足を運ぶと、嵩はそこで登美子と再会しました。登美子はそのころ、東京に住んでいました。

そのころ、のぶと次郎は高知市内に新居をかまえ新しい生活を始めていました。しかし、高知での生活が始まってすぐに次郎は次の航海に出発。のぶと次郎が一緒に過ごせる時間は限られていました。

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感想

嵩くん

ついに嵩くんがのぶちゃんの祝言を知ることに。

嵩くん、何も知らずに朝田家へ。

嵩くんとしては、のぶちゃんに東京に戻ることを報告するつもりでいたのでしょう。

それまで音信不通だったのぶちゃんとようやく言葉を交わすことができるようにまで関係は修復したので。

今回は告白できなかったけど、次こそは。

そのぐらいの気持ちでいたのかもです。

ところが、次郎さんと鉢合わせしてしまいました。

次郎さんはもちろん、嵩くんが何者かを知りません。

嵩くんの気持ちなんて知る由もありません。

一方であわてふためくメイコちゃん。

メイコちゃんは嵩くんの気持ちをよ〜くわかっているので。

しかし次郎さんが口にした「祝言」という言葉ですべてがわかってしまいました。

遅かれ早かれ、いつかわかってしまうことではありますが。

さて、嵩くんと次郎さんの鉢合わせにメイコちゃんがあわてふためいたのに対して、一方ののぶちゃんは嵩くんと次郎さんの鉢合わせを前にして何も気にしてない様子。

幼馴染みと婚約者がたまたま揃ってそこにいるだけ。

そんな態度でした。

のぶちゃんの中では嵩くんは特別な存在ではなかったのか、それともその自覚がなかったのか。

このときののぶちゃんの態度も嵩くんにはけっこうこたえたのではないかと思います。

そして失意の中を東京に向かう嵩くん。

さっそくヤムおじさんが近寄ってきました。

ヤムおじさん、嵩くんのことが心配でならないんでしょう。

でも、照れ隠しから意地悪なことばかり繰り返す。

また線路に行くのかとか、絶望の隣は絶望の二丁目とか。

しかし下手に同情するより、今の嵩くんにはこれぐらいの軽口がちょうどいいのかも。

同情なんてしたら、ますます落ち込んで線路で寝てしまうかも。

ヤムおじさん、そんなことまで計算したのかもしれません。

追記:ヤムおじさん、さりげなく「本当の絶望はこんなもんじゃない」と言いました。

次週あたり、ヤムおじさんが経験した本当の絶望が描かれるかもです。

朝田家の三姉妹

朝田家の三姉妹が暮らし続けてきた部屋での三人揃っての最後の夜。

メイコちゃんはやっぱり泣きました。

そしていつもはクールな蘭子ちゃんまでもが泣き顔に。

真夜中にラジオ体操をする能天気な三姉妹。

この三人が揃う機会はこれから減ってしまうのかもしれません。

ちょっと寂しい気もします。

でも、一つだけ安心材料が。

お姉ちゃんとの別れに泣き顔になった蘭子ちゃんを見て、お姉ちゃんとの別れにも悲しさを感じられるほどに豪ちゃんの死から立ち直ったのかなと。

もちろん、まだまだ悲しみは引きずっているものと思われますが。

お姉ちゃんが結婚し、順番から言えば次は蘭子ちゃん。

蘭子ちゃん、結婚をするつもりはあるのかな?

登美子さん、再び

久しぶりに登美子さんが登場しました。

なんでも今は東京に住んでいるのだとか。

もしかすると嵩くんの合格発表の時点ですでに東京に住んでいたのかもです。

ところでちょっとネタバレになりますが、次週も登美子さんの出番があります。

次週、登美子さんは意外な姿を見せるはずで、これがブログ主には楽しみでなりません。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

柳井家からの電報

今週、寛先生の死という悲しすぎる場面が描かれます。

さて、前週の嵩くんはスランプにおちいっていましたが、今週の嵩くんはスランプを脱したようです。

そして、御免与の朝田家でのぶちゃんの祝言の準備が盛り上がっている中、東京の嵩くんは卒業制作に没頭しています。

そんな中、下宿に電報が届きます。

電報を受け取るのは、たまたまその時下宿にいたらしい健ちゃん。

実家からの電報といえば、当時は悪い知らせしかないはずです。

それを察した健ちゃん、受け取った電報を持って嵩くんが卒業制作に取り組んでいる学校へ。

そして、嵩くんに電報を渡しても嵩くんは関心も払わない。

嵩くん、それぐらい卒業制作に没頭しています。

しかし健ちゃんが半ば強引に嵩くんに電報を渡し、嵩くんはようやく電報を見ます。

すると、その電報には「チチキトク スグ カヘレ」。

「チチ」とはもちろん寛先生のことです。

寛先生の死

その電報のことを知った座間先生と健太ちゃんは、すぐに実家に帰れと言うものの、嵩くんは卒業制作の仕上げに没頭。

これを描き上げないと叔父さんに顔向けできないと言って、出発を拒みます。

座間先生は最後には、すぐに出発するか卒業制作を描き上げるかどうかは、それは嵩くん本人が決めることだと考え直します。

そこで嵩くんは卒業制作の作業を続行。

この選択が嵩くんを一時的に後悔させることになります。

その日、夜を徹して嵩くんは卒業制作を完成。

座間先生はその出来栄えに関心し、課題の修了を認めます。

卒業制作を完成させた嵩くんは御免与へ。

しかし嵩くんが柳井家に到着すると、すでに寛先生の顔には打ち覆いがかけられています。

おそらく嵩くんが柳井家に到着するのは昼過ぎ。

寛先生はその日の早朝に息を引き取ったようです。

数時間の差で寛先生の死に目に会えなかった嵩くん。

卒業制作を優先させた自分の選択を悔やむことに。

寛先生の亡骸に対して、大泣きしながらごめんなさいと謝る嵩くんに千代子さんが言います。

その日の早朝、それまで昏睡状態にあった寛先生が目を覚ますと千代子さんに言ったらしいのです。

「卒業制作をわしが邪魔するわけにはいかない」
「嵩も千尋も投げ出すことは許さん」

これが寛先生のの最期の言葉となりました。

嵩くん

その日、日が暮れるまで泣き続けた嵩くんはいつもの空き地へ。

そこへやって来たのぶちゃんが、嵩くんにあんぱんを差し出します。

この嵩くんとのぶちゃんの再会は、二つの点でとても重要な場面かと思います。

一つ目、嵩くんは生前の寛先生のことをいつも「叔父さん」と呼んでいましたが、実はあの呼び方は嵩くんが意地をはって「お父さん」と呼んでいなかったのだそうです。

そんなことを打ち明ける嵩くんは、泣きながら「お父さんごめんなさい」と言います。

嵩くんが寛先生に初めてお父さんと呼びかける瞬間です。

二つ目、嵩くんはのぶちゃんに自分の気持ちを打ち明けようとします。

なお、この時点で嵩くんはのぶちゃんの結婚が決まったことを知りません。

そして嵩くんが自分の気持ちを打ち明けようとするその直前にのぶちゃんが「うちは嵩の一番古い友達」みたいなことを言います。

この一言があったがために嵩くんはのぶちゃんに自分の気持ちを伝えることができませんでした。

仮に気持ちを伝えても、手遅れなのかもしれませんが。

そして、寛先生の初七日が済み嵩くんが東京へ帰る日。

嵩くんが朝田パンへ立ち寄ると、そこへ次郎さんがやって来ます。

そして、のぶちゃんと次郎さんの会話から、のぶちゃんが結婚することを初めて知る嵩くん。

一方、ショックを受けた嵩くんの顔を見て、のぶちゃんは嵩くんの気持ちを初めて知ることになるようです。

寛先生が亡くなり、のぶちゃんは結婚。

東京に戻った嵩くんは、抜け殻のようになってしまいます。

そんな嵩くんが東京で思いがけない人物との再会を果たします。

登美子さんです。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    中島歩さん
    「花子とアン」で仲間さんと駆け落ちして「量産型リコ」で与田ちゃん憧れの部長役で「あんぱん」で今田さんと結婚するという羨ましい役が多いです
    ただ、この方のベスト相方は長澤まさみさんで代表作はムシコナーズのCMだと個人的には思う
    妙に板についた関西弁でしゃべる長澤さん(静岡県磐田出身)から見せられる伝票から目を反らし続ける中島歩さん、最後は伝票の擦り合いになるシュールな展開のCMです

  2. T より:

    すみません!これって43回目の話じゃなくて38回目の話じゃないですか?38回目の放送見る度に更新されてなくて間違ってますか?

  3. 一ファン より:

    いつも楽しみにしております。
    ところで、これは第38回についてのあらすじと感想ではございませんか?

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