2025/10/21(火)第4週「ヤリナオス、シマス。」
あらすじ
銀二郎が出奔しました。
勘右衛門は刀を売り払い、トキはその金を旅賃にして銀二郎がいる東京に向かいました。
そして銀二郎が住んでいるはずの東京本郷の下宿で、トキは、松江随一の秀才・錦織友一と出会いました。
その下宿で銀二郎と一緒に住んでいるという松江出身の帝大生・根岸と若宮も合流。
トキは錦織たちと一緒に銀二郎の帰りを待つことになりました。
そのころ松江では、司之介、フミ、勘右衛門らが、トキはこのまま銀二郎と東京で暮らし始め、松江には戻らないのではないかと不安を募らせていました。
参考:Yahoo!テレビ
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
傳の機織り工場閉鎖
前週、傳さんの機織り工場が経営危機に。
機織り工場の状況はより正確にいうと資金難におちいり傳さんが資金調達のために奔走するような状態でした。
十年ほど前だったかトヨタ自動車を舞台にしたドラマで、資金難におちいったトヨタ自動車の経理責任者が資金調達に奔走する強度のストレスで急死する。
そんな場面があったことを思い出します。
傳さんもそんなストレスにさらされていたのでしょうか。
しかも傳さんは元は武士です。
資金難に悩むとかそんな経験はしてこなかったはずです。
ただでさえ重い病気を患っていたという傳さん。
資金調達に奔走するストレスによる消耗はどれほどのものか。
そして、ついに傳さんが死去。
前週は、雨清水家を相次ぐ不幸が襲いました。
そして今週はついに傳さんが遺した機織り会社が倒産。
工場も閉鎖されてしまいます。
機織り工場の閉鎖によって、トキちゃんと松野家の暮らしにも大きな影響が及びます。
トキちゃん解雇
機織り工場の閉鎖によって、トキちゃんは仕事を失ってしまいます。
当時、女性が働く場所はかなり限られていたはずです。
まして武士の娘となるとさらに限られるかと。
そんな状況下で、武士の娘が仕事をする機会を提供する。
傳さんの機織り工場にはそんな社会的な意義もありました。
というわけでトキちゃんは失業。
代わりの新しい仕事がすぐに見つかるわけもなく・・・
トキちゃんの稼ぎは、これまで松野家にとって貴重な収入源でした。
それがいきなりなくなったわけです。
まだ多額の借金を抱えたままの松野家の家計は、かなり厳しくなるかと。
そんな中、働き者の銀二郎くんはそれまでやっていた荷運びの仕事だけでなく、さらに仕事を増やします。
今でいう副業です。
そして、銀二郎くんの新しい仕事がさらなる悲劇を招くのですが、詳しくは次回の本欄で。
【史実】小泉家の機織り会社
傳さんの実在モデルである小泉湊は、家禄奉還によって手に入れた資金を元手にして機織りの会社を起こしていました。
その機織りの会社は士族の娘を集めて機織りの仕事を提供。
そして、そこでつくられた製品は大阪などで販売されていました。
トキちゃんの実在モデルである小泉セツさんもこの機織り会社で働く女工の一人でした。
小泉セツさんが機織り会社で働き始めたのは11歳のとき。
創業当時、機織り会社の経営は順調でした。
しかし、やがて経営が悪化。
小泉セツさんが18歳のころに小泉家の機織り会社は倒産。
機織り会社が倒産するだけでなく小泉家は広大な屋敷をも失うことになりました。
ドラマの中でも、大河ドラマのセットのようだと言われている雨清水家の屋敷もやがて失われることになるのかもしれません。
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