2026/1/13(火)第15週「マツノケ、ヤリカタ。」

あらすじ

トキとヘブンの新婚生活が始まりました。しかしトキは恥ずかしくてヘブンの名前を呼べずにいました。そして迎えた新居での初めての朝食。これまで花田旅館の料理を食べていたヘブンは、初めて食べるトキの作った料理に感激しました。

そんな中、ヘブンの引っ越しを聞きつけた梶谷が取材にやってきました。日本での生活は大変ではないかと尋ねる梶谷に対してヘブンは答えました。日本のやり方に挑んでいる。自分は日本人なので正座も苦ではないと。

そのときのヘブンと梶谷のやり取りは翌朝の新聞の記事となりました。司之介がその新聞の記事をヘブンに読んで聞かせていると県知事の江藤が訪ねてきました。新聞の記事を読んだ江藤は引っ越しの祝いにやってきたのです。

松野家の面々が江藤を迎えていると、松江の人々も押しかけてきました。松江の人々も皆、新聞の記事を読み引っ越しの祝いに駆けつけてきたのです。そんな中、江藤はリヨからの祝いの品をヘブンに贈りました。それは下駄でした。

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感想

新生活のストーリー

前回が松野家の引っ越し。

そして今回は引っ越しの翌日。

松野家がヘブンさんを迎えた武家屋敷での新しい生活が始まりました。

天国町の長屋の朝は暗かった。

朝日がわずかしか差し込まない構造なので朝でも薄暗い。

ところが武家屋敷に引っ越して初めて迎えた朝は薄暗い長屋から一転、朝日が屋敷の中全体に差し込む明るい朝に。

また、明るいだけでなく武家屋敷のセットそのものが美しい。

雨清水家が零落して以降、本作の中で立派なお屋敷を見る機会がなくなっていただけに、久しぶりに美しいセットを見ることができて満足です。

というわけで環境が新しくなったところで今回から新生活のストーリーのスタートです。

新生活のストーリーは朝食の場面から始まりました。

司之介さんが事業に失敗した折、天国町に引っ越す直前の松野家旧屋敷での最後の食事は「しめこ汁」。

不良在庫のウサギが食卓にあがりました。

それ以降の松野家は食事はひもじくなる一方でした。

今回、久しぶりに松野家の食事は豪勢に。

しかし・・・

ヘブンさんは魚の骨を取るのが苦手です。

以前は女中のトキちゃんが魚の骨を取ってくれていたようです。

でも今はトキちゃんは女中ではない。

だから自分で魚の骨を取るしかありません。

この魚の骨が今週描かれる「新生活のストーリー」のフラグのような気がします。

以下、ネタバレが含まれます。

ネタバレあり:魚の骨

次回あたり、ヘブンさんが立ちくらみを起こすようです。

そんな不穏な場面が描かれるようです。

何故立ちくらみなのか。

ブログ主は松野家の食事が口に合わないので栄養不足に陥る。

そんな展開を予想していました。

そして、そんな展開になるのはイヤだなとも思っていました。

それでは松野家の人々に対してあまりにも失礼なので。

しかし今回の「魚の骨」の件で違う展開が見えてきました。

魚の骨を取るのが苦手のヘブンさん。

魚の骨を取るのに手間がかかり過ぎて、魚を食べるのを断念。

そのため動物性タンパク質が不足して立ちくらみ・・・そんな展開が見え隠れしてきました。

また次回、ヘブンさんが夜遅くなっても帰ってこない。

心配になって探しに出ても姿が見当たらない。

そんな場面も描かれます。

ヘブンさんが夜遅くなって帰ってこない理由も松野家の食事と関係があります。

ヘブンさん、外で西洋料理を食べていた。

そんなオチが用意されているんです。

ヘブンさんが外で西洋料理を食べていたその理由も、ブログ主は松野家の食事が口に合わないからと予想していました。

しかし、こちらの件も魚を食べるのを断念したヘブンさんが西洋料理で栄養を補給しようと考えた。

そんな展開が見えてきました。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

ドラマの中で描かれたトキちゃんとヘブンさんの出会いから結婚まで。

史実の小泉セツさんとラフカディオ・ハーンの出会いから結婚まで。

両者は共通する点もありますが、大きく異なる点もあります。

そこで今回の本欄では、史実の小泉セツさんとラフカディオ・ハーンの出会いから結婚までを時系列にまとめてみました。

【史実】リアルの二人の出会い

史実では明治23年(1890年)1月に小泉セツさんは前夫との離婚届が受理されました

その7ヶ月後の明治23年(1890年)8月、ラフカディオ・ハーンが松江の中学校に英語教師として赴任しました。

そして小泉セツさんがラフカディオ・ハーンの女中になったのはいつなのか?

この時期については諸説あるようですが、最も有力な説として知られるのが明治24年(1891年)の2月頃という説。

ラフカディオ・ハーンが松江の寒さに耐えかね体調を損ねたことがきっかけでした。

ドラマの中ではトキちゃんは自宅からヘブンさんの家に通っていました。

しかし史実では小泉セツさんはラフカディオ・ハーンの家に住み込みの女中になったようです。

なお、上記の2月説が有力になるまでは、以下のような説が有力とされていました。

ラフカディオ・ハーンが松江の中学校に赴任した明治23年(1890年)の12月に、西田氏の媒酌によって小泉セツさんとラフカディオ・ハーンは結婚。

媒酌をした西田氏というのは錦織くんの実在モデルです。

この12月結婚説は、すでに退けられた格好になっています。

【史実】女中生活

上に記した通り、明治24年(1891年)2月に小泉セツさんはラフカディオ・ハーンの女中になりました。

小泉セツさんはラフカディオ・ハーンの女中になってから数ヶ月の間の出来事の多くは、残念ながら記録に残されていません。

そんな中で一つだけよく知られた出来事があります。

ドラマの中でも再現された「手足の太さ」問題です。

ラフカディオ・ハーンは武家の娘を女中として雇うことが希望でした。

そのため小泉セツさんの手足が太いことに気がついたラフカディオ・ハーンは、小泉セツさんは武家の娘ではないのではないかと疑いました。

小泉セツさんを紹介した旅館を女将をラフカディオ・ハーンが責め立てたというエピソードも残されています。

しかしラフカディオ・ハーンはすぐに真実を知ります。

小泉セツさんは一家を支えるために機織り工場で働き詰めだったため手足が太くなってしまったこと。

家が零落する中、自分を犠牲にして働いてきた武家の娘の生き様。

「手足の太さ」への誤解がきっかけとなり、ラフカディオ・ハーンは小泉セツさんの武家の娘としての本質を理解するようになりました。

そして小泉セツさんがラフカディオ・ハーンの女中になって数ヶ月後には二人は結婚することになります。

二人の結婚の史実エピソードについては次回の本欄でご紹介します。

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