2026/1/16(金)第15週「マツノケ、ヤリカタ。」

あらすじ

山橋薬舗の別室に隠れているヘブンの姿をトキが見つけました。その時ヘブンは西洋料理を堪能していました。ヘブンは山橋がシェフをしている山橋西洋料理店に、トキに知られぬよう通っていたのです。

錦織との打ち合わせがあると嘘ををつき、トキとフミの料理を口にせず西洋料理を堪能していたヘブンの行動にトキは怒りを覚えずにはいられませんでした。トキはヘブンと向き合い嘘をついた理由を尋ねました。

ヘブンは疲れていたと口を開き始めました。新聞に記事が掲載されてから、連日のように人がやって来た。その人たちの期待に応えるため努力をしたが正座は足が痛い。そのため『日本滞在記』を書けなくなってしまったと。

ヘブンは嘘をついたことをトキに詫び、トキもまたヘブンの気持ちを察することが出来なかったことを詫びました。トキとヘブンは無事に仲直りでき、ほどなくして松野家の家族はヘブンに執筆用の机をプレゼント。ヘブンを感激させました。

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感想

今週の振り返り:松野家の引っ越し

今週はトキちゃんとヘブンさん、そして松野家の人々が武家屋敷に引っ越すところからスタート。

とりわけトキちゃんと松野家の人々の住環境が大きく変わる週でした。

月曜日に描かれたのは引っ越しの日。

ヘブンさんの旧宅から新宅への引っ越しは省略。

ドラマの中で引っ越しが描かれたのは主人公トキちゃんと松野家の引っ越しでした。

月曜日の冒頭は家具がすべて運び出されて空っぽになった天国長屋の一室。

手狭だった天国長屋の一室も家具が運び出されるとまあまあ広いスペースでした。

しかし狭いか広いかということより、トキちゃんと松野家の人々にとって価値のあることは天国町から抜け出し川の向こうの城下町に戻れるということです。

松野家が零落する直前。

司之介さんがチビトキちゃんに、城下町側の視点から川のこちら側と川の向こう側の違いを説明しました。

その直後の松野家の「川の向こう側」行き。

松野家はまだ借金がたくさん残ってはいるようですが、城下町の側に戻れたことは松野家の人々にとって大きい。

どれほど嬉しかったことか。

そして、サワちゃんとなみさんに見送られ、トキちゃんたちは城下町の側に復帰しました。

今週の振り返り:ヘブンさんの嘘

一週間前の金曜日の放送では、松野家と雨清水家、両家の人々とヘブンさんが初の挨拶をする席で、ヘブンさんが家族になれないとまさかの宣言。

隠し事だらけ、嘘だらけの松野家と雨清水家に対してヘブンさんは嫌悪感を持ったわけです。

ところが今週はヘブンさんが嘘をつきました。

そして、その嘘に対して錦織くんがするどいツッコミを入れました。

嘘は嫌いなはずではなかったのか?

それとも嘘ではなく建前なのか?

皮肉もきいたするどいツッコミでした。

しかしヘブンさんは何も答えず。

そのヘブンさんのついた嘘が今週のトキちゃんを悩ませました。

ヘブンさんの帰りが遅い。

先日、立ちくらみを起こしたばかりだが、どこかで倒れていたりはしないかと。

不安でいっぱいのトキちゃんに対して、司之介さんが安定のしょうもない憶測によって、トキちゃんをさらに不安にさせました。

ヘブンさんは誰かと口づけしているのではないかと。

それにしても司之介さん、どうしてそういう発想になるのか。

その直後に帰ってきたヘブンさん。

なんと口元に「紅」らしきものがついている。

しかもお土産のパイナップルを持参。

そのパイナップルに対しても、男が何かやましいことをしたらお土産を買って帰るのは世界共通だなどとまたしょうもないことを言う。

しかし、この件は無事に解決。

今回の解決劇はブログ主の中では神回に近い感動がありました。

ヘブンさんが嘘をついたのは家族を裏切りたくなかったから。

やっと手に入れた家族をヘブンさんこんなに大事に思っていたんですね。

トキちゃんもヘブンさんの気持ちを理解し、掛け値なしの仲直りができました。

これでトキちゃんとヘブンさんの関係は無事に修復。

しかし今週、関係に亀裂が入ってしまった人間関係があります。

しかもその亀裂にトキちゃんはまだ気がついていません。

木曜日の回にフラグが立ち不穏な空気を残したまま終わったのがサワちゃんとの人間関係のことです。

次週:サワちゃん

次週はトキちゃんとサワちゃんの関係がギクシャクしてしまう展開が描かれることは、すでにアナウンスされていました。

しかしギクシャクしてしまう理由については今週に入るまで伏せられていました。

伏せられていたギクシャクしてしまう理由が今週の木曜日に描かれました。

松野家がサワちゃん視点の「川の向こう側」に引っ越し。

その時まではサワちゃんにとって松野家の引っ越しは川の向こう側に戻るという物理的な移動でしかありませんでした。

しかし今週の木曜日の回にサワちゃんが「川の向こう側」の松野家を訪問。

サワちゃんの目に映った松野家は、「川の向こう側」よりもずっと遠いところに行ってしまっていたようです。

サワちゃんの言葉を借りれば「別世界」。

「別世界」に行ってしまったトキちゃんも、サワちゃんにとっては心を許せる幼馴染みではなくなってしまいました。

ささやかな花束を持って松野家を訪ねたサワちゃん。

しかし松野家の玄関先に飾ってあった立派な花を見て、サワちゃんはそのささやかな花束を咄嗟に捨ててしまいました。

そしてサワちゃんの去り際、玄関先に捨てられたままの花束が映し出される。

切ない映像でした。

そんな心がざわつきっぱなしのサワちゃんのストーリー、それが来週の見どころかもです。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

今週、トキちゃんとヘブンさんの結婚を機に二人は武家屋敷に転居。

松野家の一家もこれまで暮らしてきた長屋を出て武家屋敷に転居するようです。

武家屋敷に復帰する元武家の松野家。

このエピソードのモチーフとなった史実エピソードを以下にまとめます。

氏族屋敷に転居

明治24年(1891年)8月、小泉セツさんとラフカディオ・ハーンは出雲大社の宮司の特別な計らいによって同社の神事の舞いを見学。

この参拝はラフカディオ・ハーンと小泉セツの二人にとっての神前での「結婚」を意味すると考えられています。。

その1ヶ月半ほど前の明治24年(1891年)6月22日。

小泉セツさんとラフカディオ・ハーンは北堀町の士族屋敷に引っ越しています。

現在、小泉八雲旧居として保存されている屋敷です。

この転居が、今週のドラマの中で描かれる松野家の武家屋敷への転居のモチーフとなったエピソードと思われます。

ラフカディオ・ハーンはこの屋敷の庭を特に気に入りました。

そしてこの庭の魅力を『知られぬ日本の面影』の中の「日本の庭」に書き残しています。

なお、史実では小泉セツさんとラフカディオ・ハーンがこの士族屋敷で暮らしたのはわずか5ヶ月間でした。

この士族屋敷で暮らしていたころ、熊本の第五高等中学校が、松江中学校の二倍の給料でラフカディオ・ハーンを雇いたいという話が持ち上がりました。

ラフカディオ・ハーンは小泉セツさんの養家と生家両家族をも養うという現実と向き合う中、収入が二倍になるこの誘いを無視することができませんでした。

また熊本の方が松江よりも温暖な気候であることもラフカディオ・ハーンには魅力でした。

そこでラフカディオ・ハーンは熊本行きを決意。

北堀町の士族屋敷で暮らす期間はわずか5ヶ月となりました。

小泉八雲旧居

現在は「小泉八雲旧居」として保存されている小泉セツさんとラフカディオ・ハーンが暮らした氏族屋敷は、松江藩士・根岸家の屋敷でした。

庭のある侍の屋敷に住みたい。

そんな希望をラフカディオ・ハーンを持ったころ、根岸家の当主は転勤していたため屋敷は空き家になっていました。

そのため小泉セツさんとラフカディオ・ハーンが入居。

ところで根岸家の当主の長男・根岸磐井は、その後ラフカディオ・ハーンが着任することになる熊本第五高等中学校と東京帝国大学でのラフカディオ・ハーンの教え子でした。

東京帝国大学卒業後、根岸磐井は日本銀行に入行。

そしてラフカディオ・ハーンが短期間とはいえこよなく愛した旧居の保存を決意。

松江に帰った根岸磐井は大正9年(1920年)に屋敷の一部を一般公開。

その後も屋敷は根岸家によって保存され、平成30年(2018年)に松江市のプロパティとなりました。

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