本放送:2011年11月19日(木)
再放送:2014年5月22日(木)
再々放送:2024年11月7日(木)
第7週「移りゆく日々」
花言葉の花「ワレモコウ」
あらすじ
ある日、糸子が仕事から帰って来ると千代が通りまで出て来て糸子の帰宅を待ちわびていました。紳士服店のテーラー職人・川本の来訪に千代はひとり照れる千代。訪ねて来た理由を尋ねる糸子に川本はただ「顔を見に来た」と繰り返すばかり。
その頃、ワンピースの生地を買った客がご近所さんを連れて末松商店にやって来ました。糸子の生地選びと立体裁断はご近所さんたちも大好評。皆、大喜びで生地を買って行きましたが、簡単にうまくいくと思うなと大将。
しかし、生地選びと立体裁断を見ていた縫い子たちも自分たちもやってほしいと糸子に殺到。負担が増えた糸子に代わって、縫い子たちは糸子の分のセーラー服の縫製を手分けして引き受けてくれます。糸子はやっと十分な睡眠時間をとれるように。
糸子のサービスの評判は生地を買った客からご近所さんへ、そしてその家族、親戚縁者と瞬く間に広がり、末松商店の店内はいつもお客さんでいっぱい。糸子のサービスは順番待ちとなるほどの人気を集めるのでした。
感想
テーラー職人の川本がやって来た時の千代お母ちゃんの反応が可愛らしい。パッチ屋の職人が突然訪ねて来た時のそれなりに喜んでいましたが、今度の喜びぶりは尋常ではない、というか自分に訪ねて来たと勘違いしているんじゃないかというレベル。
こんなキャラだから、若き日の善作さんにころっと騙されちゃったのか。初めて出会った頃はたしか善作さんは松坂家に出入りする呉服屋の番頭さん。善作さんが着物を届けたり集金したりで松坂家に顔を出す度に千代さん、あんな風に照れてたのでしょう。
さて、いつぞや末松商店で糸子が選び裁断した生地を買って帰ったおばちゃんがワンピースを見せに再びやって来ました。しかも、ご近所さんまで引き連れて。ここまでは予想通りの展開でした。
このご近所さんがまたそのご近所さんを・・・と予想していたら、意表をついて縫い子のおばちゃんたちが一斉に動き始めました。しかも、心優しいおばちゃんたち。糸子の持ち分のセーラー服の縫製は引き受けてくれるわ、居眠りさせてくれるわ。
意表をつかれましたが、このおばちゃんたちもワンピースが欲しくなり、糸子の持ち分の仕事を引き受けてくれなければ、糸子は過労死していたかも。あのケチな大将がセーラー服の縫製を見逃してくれるとは思えないし。
末松商店の売り子に専念できる条件が揃ったところで、糸子のサービスは大ブレイク。ヨコの紹介、タテの紹介、ヨコの紹介、タテの紹介。ついに順番待ちの列が店の外に並ぶまでになった時は思わず拍手してしまいました。
今回の冒頭で、糸子を訪ねて来た川本が、紳士服店では新たに裁断師を雇ったものの、客が糸子の時ほど嬉しそうな顔をしていないと鋭い指摘。同業がいない上に仮に同業がいてもライバルを圧倒するような糸子のおもてなし術。
繁盛しないわけがありません。