本放送:2011年12月8日(火)
再放送:2014年6月10日(火)
再々放送:2024年11月26日(火)
第10週「秘密」
花言葉の花「ヒメウツギ」
あらすじ
ある朝、八重子が糸子のもとにやってきて玉枝との間をとりなおそうとするものの、糸子は八重子のとりなしを一蹴。落ち込んで仕事のやる気を失ってしまった糸子でしたが、そんな糸子を叱咤する昌子に階段から引きずり落とされ目を覚まします。
その日の夕方、客からもらった食料を安岡髪結店の前にそっと置くと、金輪際ここには来ないと自分に言い聞かせる糸子。帰り道、自分は負けない、どれだけ憎まれようが負けるわけにはゆかないと心を固める糸子でした。
昭和17年(1942年)9月、勤め先をクビになった二人の妹も雇い入れ、善作も衣料品の売買に必要となった切符の整理を手伝うようになりました。その頃、糸子は三人目の子供を妊娠していました。
配給委員を勝が任命されたこともあり、仕入れには事欠かないオハラ洋装店でしたが、その頃より勝が「夜釣り」と称して出かけるように。そんな勝の行動を案じる昌子ですが糸子は勝が何をしているかまで考える余裕はありませんでした。
感想
糸子と玉枝さんの仲裁をしにやってきた八重子さん。なんて優しい人。糸子は勘助を傷つけそのお母ちゃんを悲しませたことを悔やんでいるのかと思ったらそうではなかった!なんと玉枝さんに腹を立てていた!
玉枝さんを堪忍してほしいと頼む八重子さんに糸子は一言「自分が堪忍する話しではない」玉枝さんは自分の商売が繁盛するのが目障りなんだろうと糸子。これは一理あるかと、玉枝さんに嫉妬は多分にあるはず。
でも、勘助の面倒を見るのが厄介になってきたと玉枝さんを詰る糸子、それは言い過ぎ、考え過ぎと思わずにはいられませんでした。この言動はちょっとびっくりです。
それでもやっぱり人並みに落ち込んでしまった糸子。仕事のやる気も失います。そんな糸子に向けた昌ちゃんの叱咤がすごい。「ふぬけなこと言うな、うちらはどうなる、寝ぼけるのもたいがいにしてください」
2階でゴロゴロしている糸子の足をつかんで引っぱり、階段を引きづり降ろそうとして二人揃って階段から転落。転落の衝撃で糸子「おおきに目が覚めたわ」。モンペを気に入った糸子の変わり身の早さにびっくりしましたが、それ以上にびっくりです。
玉枝さんから自分の強さを詰られたことをずっと気に病んでいた糸子。でも階段落ちの衝撃で自分の強さを捨てるわけにはゆかない、強さを受け入れようと復活。復活の決意の表明、心が震えました。
「どんだけ憎まれようが負けるわけにはゆかない。悪いけどうちは負けん、戦争にも貧乏にも勝って勝って勝ちまくる、嫌いたかったらなんぼでも嫌ってくれ」
勝つことへの執着心を新たにした糸子、昭和17年に三人目の子供を妊娠。一方で勝さんがお洒落して「夜釣り」昌ちゃんは何を釣りに行ったのかと心配してましたが、そんなこと考えるのは面倒くさいと糸子。
ものすごい集中力を持った人って、集中の対象以外は面倒臭いと切り捨てて、一点だけに集中する脳内の環境をつくるのかと、糸子の「そんなこと考えるのは面倒くさい」発言、大変参考になりました。
追記:紳士服の仕事が暇になり糸子の商売ばかり繁盛しても、ひがまないでいつも上機嫌。勝さんの性格ってすごいなと思います。