カーネーション

勝、糸子を歌舞伎に誘い出す / カーネーション 第57話

本放送:2011年12月9日(水)
再放送:2014年6月11日(水)
再々放送:2024年11月27日(水)
第10週「秘密」
花言葉の花「ヒメウツギ」

あらすじ

勝に歌舞伎に誘われた糸子は億劫に思いながら家を出たものの、繁華街に出ると戦時下にも関わらずお洒落な女性が思いのほか多くいることにすっかり機嫌を良くし、あれほど嫌っていた春太郎が出演すると知っても文句一つ言いません。

歌舞伎座のロビーで糸子の見知らぬ女性に声をかけられる勝。その女性は勝が行きつけの料亭の女将と名乗ります。心斎橋百貨店で、勝からショールを買ってもらい喜ぶ糸子。お洒落をして喜ぶ糸子を見て、お前も女だなと改めて言う勝。

その夜、糸子は自分は三人の子供たちと夫という宝を持っている幸せを噛み締め、この宝を失いたくないと強く思うのでした。明くる日から、紅をさすようになる糸子。化粧は自分の顔を見てくれる人のためにするものと糸子は考えます。

自分の大事なものを、本当に大事にしようと自分に誓う糸子。昭和17年(1942年)12月、三人目の子供の出産が近づいてきた頃、ついに勝のもとに召集令状が届いてしまうのでした。

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感想

いつ自分に赤紙がくるかもわからない、これまで仕事ばかりで夫婦らしいことをして来なかったからと、はじめて糸子を歌舞伎に誘う勝さん。面倒臭そうな糸子、春太郎だったらいやだと文句ばっかり。

ところが、街中にはお洒落な女性がまだまだたくさんいることを知って一瞬にして上機嫌。この気持ちの立ち直りの素早さには、毎度のことながら感心させられます。しかも春太郎の写真にお互い頑張ろうなと挨拶するほどの機嫌のなおり方。

そして歌舞伎座で糸子の見知らぬ女性が勝さんに挨拶。この女性、勝さんの姿を認めて満面の笑みを浮かべて近づいてくるも、視界に糸子の姿が入ったらしいその瞬間、表情が凍り付くのを見逃しませんでした。あやしい。

その女性、勝さんがひいきにしている料亭の女将との由。大将が寂しがっているからたまには来て欲しいとその女性。わざわざ大将をダシにつかうところ、ますますもってあやしい。

挨拶を済ますとどういう訳か歌舞伎座から出て行ってしまうその女性。その不自然な行動を訝しむ糸子に、オハラ洋装店が有名だからわざわざ挨拶に来たと典型的なその場取り繕い発言をする勝さん。やっぱりあやしい。

歌舞伎が終わり、懐かしの心斎橋百貨店へ。かつて売り込みに成功した自慢の制服を勝さんに見せたかった糸子。でも残念ながら糸子のデザインした制服を来ている店員さんはもう一人もいません。

その百貨店で思いがけず勝さんからショールを買ってもらった時の糸子の喜び方の無邪気なこと。その夜、自分には失いたくない大事な宝があると再認識してしまうほど、ショールを買ってもらえたことが嬉しい糸子。

この百貨店での買い物がきっかけになって、新婚さんみたいな気持ちを取り戻した糸子・・・新婚時代、全然新婚さんらしくない新婚夫婦だったので、もしかするとこれが初めて糸子が体験する新婚さんの気持ちかも知れません。

そんな気持ちが心に宿り、家族がすごく愛おしくなった糸子、「大事なもんをほんまに大事にしよ」と心に誓ったその矢先に、来てしまうなんて・・・赤紙が。運命は残酷です。

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