本放送:2011年12月11日(金)
再放送:2014年6月13日(金)
再々放送:2024年11月29日(金)
第10週「秘密」
花言葉の花「ヒメウツギ」
あらすじ
歌舞伎座で会った女性と一緒に写った写真を見つけてから、様々な思いが交錯する糸子。ショールの買い物が上手だったのは、女と遊び慣れていたのではないか。自分は女として見られず稼ぎ手として見込まれていただけではないか。
そんな糸子の気持ちを知らない善作は、勝がまだ大阪にいることを聞きつけて面会に行かないかと糸子を誘います。激怒する糸子に善作が放った「男の浮気の一つや二つたいしたことない」という言葉は糸子をますます怒らせてしまいます。
男たちが互いの浮気をかばい合うのに嫌気がさした糸子は、料亭吉田屋の奈津のもとを訪ね話しを聞いてもらうことにします。しかし、奈津の夫も最近芸子と逃げてしまったばかりだったのです。
勝の浮気を糸子から聞かされた奈津は、自分の夫のことは自分で考えろと糸子に冷たく言い放ちます。しかし、糸子を気の毒に思った奈津は「出征したらもうどうでもいい、しゃきっとせえや」と奈津なりの励ましの言葉を糸子にかけるのでした。
感想
勝の浮気疑惑が出てからの糸子の想像力・妄想力がすごい。心斎橋百貨店でショールを買ってもらった時、女の買い物にうまく付き合うことが出来るこれまで見た事のない勝に惚れ直した。しかし、それは遊び慣れていただけだったと想像。
結婚当初、仕事っぷりに惚れたと言ってくれた勝。素直にその言葉を喜んだ糸子でしたが、今の糸子から見たその言葉は、自分が稼ぎ手として見込まれただけ、嫁が稼いで自分が外に遊ぶのに重宝がられていただけ。
歌舞伎座での菊乃との遭遇も、もともとは菊乃と鑑賞するはずだった歌舞伎。菊乃が座敷に上がるため急遽糸子を誘う。ところが当日になって菊乃は座敷がキャンセルになった。歌舞伎を見ようと駆けつけて、糸子とダブルブッキング。
一気にこんなに想像・妄想がひろがる糸子。オセロゲームの白い駒が次々と黒い駒に反転するように好印象が悪印象に反転。
糸子の妄想の暴走はついに周りのおっちゃんたにまで及んできました。善作お父ちゃんと木之元のおっちゃんの「男の浮気の一つや二つ、どうってことない」発言が引き金となり、言いそうだけどまだ言ってはいない木岡のおっちゃんまでもが悪者に。
見限られたおっちゃんたち。糸子は奈津のもとへ。その奈津も困った事態に陥っていた!糸子に突っ込まれる前に自分から言ってしまえと、旦那が芸子で逃げたことを告白、蚊に刺されたほども気にしていないと奈津。
でもちょっと先走り過ぎ。せっかちな奈津らしいミスでした。糸子はまだ知らなかったとした時の奈津の悔しそうな顔が面白い。怖い女性かと思ってましたが、案外おっちょこちょいで笑わせてくれる女性なんだと再認識。
その奈津、糸子から浮気の相談を受けても「知らんわ、そんなこと。あんたの旦那のことは自分で考えろ」と襖をピシャリ。でもちょっとだけ気の毒に思ったのか襖を開けるとまだその場にいた糸子に「出征したらもうどうでもいい、しゃきっとせえや」
奈津、精一杯のアドバイスでした。