本放送:2011年12月12日(土)
再放送:2014年6月14日(土)
再々放送:2024年11月30日(土)
第10週「秘密」
花言葉の花「ヒメウツギ」
あらすじ
昭和17年(1942年)12月末、善作はまだ大阪にいるという勝に面会に行ったものの、会わせてもらえず帰って来ました。糸子は集まった野菜を風呂敷に包み、手分けして隣近所に歳暮として配る手配をします。
縫い子のりんに、安岡髪結い店へ野菜の歳暮を届けるよう指示する糸子。戻ってきたりんに野菜を受け取ってもらったことを聞かされ、安岡の家族もこれで正月を雑煮を食べて迎えることが出来ると、糸子は安心します。
勝が大陸に渡ったと聞き複雑な思いの糸子のもとに、国防婦人会の澤田らが勝のミシンを供出しろと言って来ます。勝が戻ったら仕事が出来るよう供出を拒む糸子に、死んでこそ旦那の値打ちが上がると澤田。この言葉に糸子は激高してしまいます。
澤田の言葉に腹を立て悔しくてなかなか寝付けない糸子が、勝のことを愛おしく思い出しているその時、階下から千代や妹たちの悲鳴が。火鉢にアルコールの瓶を落としてしまった善作は火事を起こし、炎に包まれてしまっていたのです。
感想
お客さんからお金の代りに受け取った大量の野菜を仕分けするお店の人たち。仕分けされた野菜は風呂敷包みにされ歳暮として隣近所に配ることに。歳暮の送り先にはさりげなく安岡髪結い店も加える糸子の優しさ、器の大きさ。
安岡髪結い店に遣いにやらせた縫い子・りんちゃんに、安岡髪結い店の様子を根掘り葉掘り聞き出す糸子。やっぱり心配なんですね。玉枝さんのこと、八重子さんのこと、そして何より幼馴染みの勘助のことが。
どうやら野菜を受け取ってくれたのは八重子さん。男性の姿は確認できなかったみたいだけれど、野菜を受け取ってもらえてひと安心の糸子。「受け取ってくれれば雑煮くらい食べれる」正月の心配までしていたとは。
木之元のおっちゃんが勝が大陸に渡ったと知らせに来て、複雑な思いの糸子。よりによって糸子の虫の居所が悪い最悪のタイミングで国防婦人会のおっかないおばちゃんたちがやって来た。独善に陥ったおばちゃんというのは昔も今も怖いです。
主人が出征したなら主人のミシンはもう使わないだろうともっともらしい理由を言ってミシンの供出をせまる国防おばちゃん。帰って来たときに仕事が出来ないと言った糸子の反論がまずかった。
「死んでこそ、遺骨になって帰ってきてこそ旦那さんの値打ち」と白目を剥いて糸子に迫る国防おばちゃん。この台詞、一番言ってはいけないタイミングでした。その後の糸子の激高ぶりがすさまじい。
何事も機敏敏捷な昌ちゃんが糸子の口を封じて店の奥に強引に引きずっていったので辛くも事なきを得た糸子。今回の昌ちゃんの働きで、糸子は大きな借りが出来ましたね。借りの認識はしてなさそうですが。
さて、国防おばちゃんの言葉が悔しくて悔しくて眠れなくなった糸子。そんな時に火事!善作お父ちゃん、大ピンチです。予告映像では善作お父ちゃん、火傷で済んだみたいですがとっても心配です。