本放送:2012年1月18日(水)
再放送:2014年7月16日(水)
再々放送:2025年1月8日(水)
第16週「揺れる心」
花言葉の花「ホテイアオイ」
あらすじ
組合長の三浦から北村の既製服工場の手伝いを頼まれる糸子。アメリカの大量生産方式を取り入れたレディーメイドが日本で流行ると信じる北村を応援したいと三浦。賃金の条件はいいもののこれまでの真逆の商売の仕方に乗り気のしない糸子。
北村の工場を手伝えば大金を稼げると算盤をはじく恵と昌子は引き受けるべきだと主張。嫌がる糸子ですが、安岡美容室に金を貸した上に奈津の保証人にまでなってしまった以上、稼げるだけ稼いでおく必要があると恵は必死の説得に当たります。
その頃、仕事の邪魔になる3人の娘たちを毎日習い事させることで厄介払いに成功した糸子。静かになったと喜んだのも束の間、初めてのピアノ教室から帰って来た3人の娘たちからピアノを買ってくれと執拗にねだられてしまいます。
北村の工場の手伝いをやっと引き受ける気になった糸子は、2年ぶりに組合の事務所に顔を出します。周防がもういないことがわかって安心した糸子ですが、三浦の面前で北村と激しい口げんかをはじめるのでした。
感想
初対面で里芋と罵られた相手の仕事を手伝うことになった糸子。なるほど、ここで一緒に仕事をすることになるから、初対面であれほど激しく激突したのかと納得。そしてその時とは打って変わってオシャレしてるのは最先端の男を気取っているから?
レディーメイド、同じ型であらかじめ何枚も同じ服をつくっておき大量に売りさばくアメリカ式。それに対して洋裁屋は昔ながらの呉服屋と同じやり方と実にわかりやすい説明。そしてこれから日本で絶対に流行ると力説するジャガイモ北村さん。
そんな最先端のことにチャレンジしたいというジャガイモ北村さんを粋に感じたのか三浦さんが応援したい、糸子の協力が欲しいと組合長直々に懇願。普通なら協力してもらいたければ自分で糸子を説得しろ!と言いそうなところ直々に説得なんて、三浦さん、どれだけ会員思いの親分なのか。
糸子が店に帰ると恵さんと昌ちゃんの二人の番頭さんは稼げるお金を試算、その金額の大きさに俄然乗り気に。一方で糸子は乗り気になれない。善作お父ちゃんの代から親しんで来た呉服屋式と真逆の商売に抵抗を感じるようです。
でも縫い子を増やしても製造が注文に追いつかない日々、ジャガイモ北村さんの言う通り、レディーメイドの時代が近づいてきているんでしょう。それにしても、ジャガイモ北村さん、そんな最新情報をどこから仕入れて来たんでしょうか。
さて、優子、直子、聡子の三人の娘たちがうるさ過ぎのが悩みの種の糸子。前回87話では安岡美容室に散髪に行かせ体よく厄介払いに成功していましたが、糸子は更にいい方法で厄介払いに成功。
毎日、放課後は習い事に通わせるという手に出ました。さすがの悪知恵。それにしても直子がかつて猛獣扱いされている頃は優子は比較的大人しかったはず。善作お父ちゃんに面倒みてもらっていたので手間もかからなかったのでしょうが。
それが今では直子と同レベルの猛獣ぶりを発揮。直子に引きずられる形で姉まで猛獣化してしまったんでしょうか。すると今でこそマイペースでニコニコしてるだけの聡子ですが、もう少し成長したらこの子も猛獣?
この猛獣三姉妹にピアノを習わせたのが運のつき。帰宅後の「ピアノ買って!」攻撃は凄まじかった。ドスの効いた糸子の声で「あかん!」と一喝されても尚、諦める様子は微塵も見せず「ピアノ買って!」糸子が寝てもピアノのお絵描き。
何か欲しいものがあると「狂」がつくほどの強烈な願望を持つところ、猛獣三姉妹ともに糸子の血を引いたようです。ところで、その血を糸子は誰から引いたんでしょうか。少なくとも両親は二人とも違いそうです。
ところで猛獣三姉妹の喧嘩好きも糸子譲りなのか。組合の事務所でジャガイモ北村さんと「里芋!」「ジャガイモ!」と大喧嘩。「ジャガイモは酒弱いで!」とだめ押しを食らわせる糸子。この母にして猛獣三姉妹のようです。