本放送:2012年3月29日(木)
再放送:2014年9月25日(木)
再々放送:2025年3月20日(木)
最終週/第26週「あなたの愛は生きています」
花言葉の花「カーネーション」
あらすじ
平成18年(2006年)3月。小春日和の中、自宅で倒れた糸子は救急車で病院に担ぎ込まれ緊急入院。連絡を受けた優子と直子が駆けつけ、辛うじて飛行機を手配出来た聡子もロンドンから戻り夜遅く病院に到着します。
聡子が病室に入ると、一つのベッドで並んで横たわる優子と直子が娘時代のようにはしゃいでいました。唖然とする聡子でしたが、糸子は今夜がヤマだと聞かされ号泣。聡子の泣き声につられて優子と直子も一緒に泣き始めるのでした。
翌朝、糸子は意識を回復し目を覚ましました。容態が落ち着いたのを見て安堵した三姉妹はそれぞれ慌ただしく帰り支度をはじめます。病院を去って行く優子、直子、聡子一人一人に「おおきにな」と心の中で唱える糸子。
更にオハラ洋装店で働く従業員たち、病院で看護に当たってくれた人たちそれぞれへの感謝の気持ちを胸に、糸子はそんな人たちに囲まれて生きて来た人生を振り返り「うちは果報者です」と心から思うのでした。
感想
三人姉妹が娘時代のように並んで寝る場面。昔のままに優子と直子はじゃれ合い、聡子は二人の蚊帳の外。でも、娘時代と違うのは、ずっと蚊帳の外に出っぱなしで二人の姉と接点がほとんどなかったのが、今度は聡子が先導して姉の二人まで泣き出すところ。
思い出してみれば優子と直子がいつも糸子に絡み付く中、聡子だけはその時も蚊帳の外。二人の姉が母に認めてもらおうと躍起になる中、やっぱりマイペース。自分も認めてもらいたいと思った時も控えめ。
そんな聡子が真っ先に、しかも一番大きな泣き声で号泣。
聡子のことばかり書いてしまいましたが、糸子の長い生涯が間もなく終わろうとしています。最後にまわりの人たちに心からの感謝しかない人生。「おおきにな」しか残さずに幕を閉じる人生。
ここまでの道のりはキレイなことばかりではありませんでしたが、最後に残るのはキレイで穏やかな心だけ。思い残すことが何もない、こんな終わり方を自分もしたいものだとつくづく思いました。そして終わりはもっと先であってほしいとも。