萬平が塩づくりを始める / まんぷく 第32話

2018年11月6日(火)第6週「お塩を作るんですか!?」

あらすじ

倉庫の中に大量に眠っている鉄板。新居の目の前に広がる海。そして、塩不足のために美味しいラーメンがつくれない環境。これら三つから着想を得た萬平は、鉄板を使った海水からの塩づくりをしようと決意しました。

福子と鈴は、生活費を稼ぎだすために着物を食べ物と交換してもらおうと、となり近所の家を頭を下げながらまわっていました。福子と鈴は、福子の女学校時代の親友・敏子が嫁いだ地主の家も訪問。鈴の着物を高く買い取ってもらうことができました。

一方、萬平は神部をともない、塩のつくり方を学ぶために、塩の産地として有名な赤穂まで足を運びました。萬平と神部が赤穂に行った翌日は快晴でした。強い日差しが降り注ぐ中、萬平と神部は早速、赤穂で学んできたことを応用して塩の試作を開始。

炎天下の中、萬平と神部は塩づくりに没頭。赤穂で教えてもらった塩づくりの工程を、倉庫に眠っていた鉄板を使って再現。そして、ついに、はじめての塩の試作品が完成。その塩の味に、福子と萬平は歓喜の声を上げるのでした。

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予習レビュー

萬平さんによる戦後のものづくり。ハンコに続く第二弾のプロジェクトは塩です。

世良さんに紹介された大阪市の南に位置する泉大津の新居は、戦時中までは陸軍の施設。そこには倉庫があり、大量の鉄板が保管されていたとか。

敗戦による軍の解体で、施設だけでなく、鉄板の在庫を管理する人が誰もいなくなってしまったのでしょうか。

ところで、福ちゃんと萬平さんの新居の目の前は海。そして、時代は物資不足の時代。そんな中で塩が不足しています。

鉄板、海、塩不足。この三つのアイテムから萬平さんが導き出したのが塩づくリ。

さすが発明家。普通の人ならこれら三つのアイテムが揃っても塩づくりまでは発想できない。たとえ発想できたとしても、実行には移せないかもしれません。

戦後の萬平さんの、ものづくり第一弾のハンコづくりは、他の人でも簡単にできるものでした。

だから真似をされて、商売は続けられなくなってしまいました。

しかし塩づくりは真似がしにくい。かくして、今回描かれる塩づくりは、萬平さんの本格的な事業の第一歩となる見通しです。

感想

萬平さんの集中力

萬平さんの集中力がすごい!これが天才と呼ばれる人の集中力なのでしょうか。

赤穂から自宅に戻ったばかりの萬平さんと神部くん。神部くんは、夕食を食べることしか考えていない。

でも、萬平さんは、明くる日からはじめる塩づくりのことしか頭にない。

そして、塩づくりの準備を進める倉庫での作業中の場面。

お腹の鳴る音は神部くんのものとばかり思っていたら、その音はまさかの萬平さんのお腹の音でした。

神部くんが空きっ腹なのと同様に、萬平さんの空きっ腹。

そして、萬平さんの身体も空きっ腹であることを訴えている。にも関わらず、萬平さんの気持ちは空きっ腹に気づいていない?

お腹がなっても表情ひとつ変えずに、塩づくりの準備に没頭する萬平さんの姿に、鬼気迫るものを感じたのは僕だけでしょうか。

秀才だけれど天才ではなく凡人の神部くんと、天才の萬平さん。二人の決定的な違いを、空きっ腹というわかりやすいネタで際立たせる演出。見事です。

前回の夕食の場面でも、福ちゃん、鈴さん、神部くんが、食卓に小魚一匹という寂しすぎるメニューを嘆くその一方。

鉄板を活用した事業のアイディア出しに没頭する萬平さんだけが、ずいぶん遅れて小魚一匹に気がつくという場面が描かれました。

これほどの集中力。その一部でもいいので手に入れたいものです。

福ちゃん=安藤サクラさんの笑顔

萬平さんが塩づくりに没頭するその一方で、家計を支えるために、着物を売りに奔走する福ちゃんの姿が頼もしい。

しかも笑顔を絶やさず、楽しそうに歩きまわる姿が素敵です。

こちらも、武士の娘でありながら(笑)不平不満ばかkりを口にする鈴さんとの対比によって、福ちゃんの明るさが際立っていました。

萬平さんは天才ですが、その妻の福ちゃんも、少なくとも凡人ではありませんね。

そして、あんなに明るい顔をして着物を売り歩いていたからこそ、敏子ちゃんのご主人に、実に気持ちよく着物を高値で引き取ってもらえたのでしょう。

心に強く刻まれるような、観る者の感情を激しく揺さぶるような場面ではないにも関わらず、不思議と心に残る場面でした。

福ちゃん=安藤サクラさんの笑顔が、この場面を印象に強く残るものにしているのでしょう。笑顔だけで、さりげない場面に力を与えてしまう安藤サクラさん、おそるべし。

コメントへの返信 by 朝蔵

秋風羽織のありようを表現:半分、青い。最終回(ぱぽりんさん)
そもそも、トークショーでの秋風先生が登場した時のことが、ほぼほぼ記憶から飛んでいましたので、僕の頭の中ではそこに気がつきませんでした。

さすがです!

南あわじ の 吹上浜 だそうです(Amoさん)
情報提供ありがとうございます!

グーグルマップで見たところ淡路島の最南端。なので、海の向こうに見えていた島らしき山並は、四国なのかもしれませんね。

昔、淡路島を望める四国の海辺に行ったことがありますが、福ちゃんが遊んだ海と同様に、澄んだ水が美しい海でした。

萬平さんが まるで バック トゥ ザ フューチャーの エメット ドク ブラウン 神部君がマーティーに見えた瞬間(Amoさん)

これは面白い対比ですね!

マッドサイエンティストすれすれの集中力を発揮する萬平さんと、理系でしかも天然キャラという神部くん。本当にいいコンビです。

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コメント

  1. ひるたま より:

    「敏子ちゃんのご主人に…」お友達はお友達でも、敏ちゃん(松井玲奈さん)ではなくハナちゃん(呉城久美さん)ではなかったかと記憶しているのですが…?

    「結婚式の時に着ていた綺麗な留袖…あれはどこに行ったん?」早く孫が欲しいと催促する母親:鈴さんに対してこの方法で反撃(?)する娘:福ちゃん…何だかんだ言っても2人は同じDNAが流れる親子ですね。(^^;)
    ‘虎の子’の留袖を売ってしまった後の鈴さんの落胆ぶりが半端ではありませんでしたね…画面のこちら側にも伝わって来て、些か気の毒になってしまいました。
    仮に同じ行為を前作のヒロイン(鈴愛ちゃん)がやったならば非難囂々になるのは避けられないだろうけれども、福ちゃんならばギリギリセーフかな?…共感出来るヒロイン像が丁寧に造形されている(書き込まれている)事は大きいですね。
    いずれ将来的には若夫婦が留袖を買い戻すなり、さもなくば新しい着物を新調してあげて欲しいな~(^^;)。

  2. Mari より:

    いつも楽しく拝見しております。

    感想のところに「タカちゃんのご主人〜」とありますが、
    タカちゃんは克子姉ちゃんの娘さんでは?
    お友達は敏ちゃんではないかと…

  3. リキちゃんママ より:

    初めてコメントします。今日の赤穂でのシーンの中に、わろてんかの嵒さんがおられたような気がしました。

  4. Amo より:

    愛すべき新キャラ 神部くん

    香田家に泥棒に入って すいとんをご馳走になるの「美味い!」
    ラーメン清香軒での食レポは「ぜんぜんわからへん⁉︎」
    塩田作業の勉強でメモる「それどんな字を書くんですか?」

    この スっとぼけ なキャラ設定は どう見ても文系ではなさそうで 萬平さんとイイ理系コンビになりそうですね

    萬平さんが まるで バック トゥ ザ フューチャーの エメット ドク ブラウン 神部君がマーティーに見えた瞬間でした