2024/4/22(月)第4週「屈み女に反り男?」
あらすじ
昭和10年(1935年)明律大学女子部を卒業した寅子は、本科と呼ばれる明律大学法学部に進学しました。その年、ついに弁護士法が改正され、女性も弁護士資格を取得するための試験を受けられるようになりました。
本科では男子学生の花岡悟が女子学生が来るのを待ち受けていました。寅子は女子部のときに経験した男子学生たちからの嫌がらせを警戒していました。しかし意外にも花岡は男女平等の価値観を持ち、寅子たち女子学生を歓迎しました。
花岡たち男子学生たちから歓迎され、寅子たち女子の面々は夢心地でした。よねだけは男子学生に対する疑念を持っていましたが、本科では不愉快な思いをすることもなく寅子たちは平和な日々を過ごしていました。
そんな中、花岡は親睦を深めることを目的に女子学生をハイキングに提案。同じころ、腰を痛めた穂高の代わりに臨時講師として大庭徹男という弁護士がやってきました。徹男が梅子の夫とわかり学生たちの間にどよめきが起こりました。
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感想
冒頭からヒロインが酔っ払った姿で登場。
トラちゃん、目が完全に座っており朝ドラのヒロインらしからぬ酔っ払い方。
それ以上に、朝ドラのヒロインらしからぬ親父みたいな飲みっぷり。
こんな酔っ払い方を描くことで、本作品の主人公がもはや子供ではない、大人になったことが表現されました。
主人公はもう大人です。
これから主人公が大人の事情に巻き込まれるエピソードが描かれるのでしょう。
そして、そのフラグが3つほど立ちました。
大人の事情のフラグその1
ある日の夜、酔っ払って帰ってきた直言さんの近況や口にした言葉にフラグが見え隠れしていました。
夜遅く帰宅した直言さんに対してトラちゃんが言いました。
最近、遅いと。
最近、仕事から帰るのが遅いというのがから次週にかけて描かれるあるトラブルのフラグです。
トラちゃんから「最近遅いのね」と言われたとき、直道さんは一瞬だけ真顔になりました。
この一瞬の真顔もフラグではないかと。
そして、直言さんがはるさんの日記を盗み読み。
はるさんが日記を書いていることも重要なフラグです。
はるさんが日記を書いているという事実は次週のどこかで回収されるはずです。
大人の事情のフラグその2
最後の梅子さんの「スンっ」も、トラちゃんが大人のリアルを知るフラグかと思います。
皆に美味しいおにぎりを振る舞ってくれる梅子さんは、トラちゃんが想像もつかないような苦悩を抱えています。
最後の「スンっ」の裏側には深い苦悩が隠れています。
そして間も無くトラちゃんは大人の世界の苦悩に触れることになります。
梅子さんの「スンっ」とその裏にある苦悩の回収第一弾は今週中に描かれます。
今週から新登場の好青年・花岡くんが提案したハイキングの最中に。
そういう意味では花岡くんがハイキングを提案したこともフラグの一つなのもしれません。
大人の事情のフラグその3
以上、2つのフラグがネガティブなフラグなら、もう1つはポジティブなフラグです。
花岡くんたち男子学生から意外な歓迎のされ方をされ惚けてしまう女子たち。
トラちゃんが一番惚けていました。
異性との出会いであれだけ惚けた顔をトラちゃんが見せるのは、これが初めてのこと。
トラちゃん、大人になりましたね。
ネタバレあり:もう一つのフラグ
トラちゃんに直接関わるフラグではありませんが、もう一つ重大なフラグが立ちました。
新登場の男子学生・轟くんとよねちゃんが火花を散らすエピソードです。
ハイキングに自分は行かないと一度は言ったよねちゃん。
しかし女子は体力がないという轟くんの挑発に乗って前言を撤回。
よねちゃんと轟くん、梅子さんのおにぎりをかじりながらバチバチに火花を散らしました。
話が前後しますが、そんなよねちゃんと轟くんの二人のことを涼子さまが、似た者どうしみたいな言い方をしました。
似た者どうしのよねちゃんと轟くん、実は意外な展開が用意されています。
以下、ネタバレが含まれます。
戦後になってからの話ですが、轟くんの弁護士事務所でよねちゃんが働くという展開です。
そのとき、よねちゃんはまだ弁護士資格を取得していないようです。
だからよねちゃんは轟くんのアシスタントです。
しかし事務所を実質的に仕切っているのはよねちゃん。
そんな展開が用意されています。
よねちゃんと轟くんのこれからの二人の描写、要注目です。
予習レビューと史実のリアルエピソード
名律大学女子部 → 名律大学法学部
前々週はトラちゃんが名律大学女子部に入学したところからスタート。
昭和7年(1932年)のことでした。
前週はその1年後、トラちゃんは2年生になりました。
そして前週の最後にはトラちゃんたちは名律大学女子部を卒業。
さらに前週の最後には、トラちゃんが名律大学法学部に進学することがナレーションで解説されました。
今週はトラちゃんが名律大学法学部に進学したところからスタート。
時代は昭和10年(1935年)です。
昭和7年から昭和10年にかけての、史実の中のリアルトラちゃんについて簡単にまとめてみます。
昭和7年、リアルトラちゃんは明治大学専門部女子部に入学。
明治大学専門部女子部は今でいう「短大」です。
明治大学では「短大」卒業後に明治大学に編入する仕組みも整備していました。
リアルトラちゃんは昭和10年3月に明治大学専門部女子部を卒業。
同年4月、明治大学法学部に入学しました。
リアルトラちゃんが明治大学法学部を卒業したのは昭和13年3月。
よって、
昭和7年から昭和10年の3年間:明治大学専門部女子部で学ぶ
昭和10年から昭和13年の3年間:明治大学法学部で学ぶ
合計6年間学びました。
そして昭和13年11月、明治大学法学部を卒業してから8ヶ月後に司法試験に合格しました。
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トラちゃん、いい飲みっぷりですね。
かなりイケる口と見ました。
直道さんは、相変わらずですね。
相変わらずの勘違いだけど、花江ちゃんがちゃんと操縦法を心得たみたい。
赤ちゃんも生まれて、幸せそう。
爽やかボーイ・花岡くん。
男女平等を標榜していますが、さてどうなんでしょう。
今までも口では女性の社会進出を応援するようなことを言いつつお腹の中は旧態依然、と言った男性を多く見てきましたから。
レディファーストって、男女平等でしょうか?
一方で火花を散らす轟くんとよねちゃん。
轟くん、バンカラですね。
でもなんとなく、一旦相手を認めたら味方になってくれそうな気がする。
でもあの腰巾着がねえ…。
直言さんの様子がおかしい。
職場で何かあった様子。
優三さん、不憫。今の感覚からすると男子学生が女子学生を嘲笑したり、敵視したりするのは理屈では理解できてもいささか不条理。イケメン現る。流星~♬、岩田君ってドラマに出ると、曰くつきの役や癖のある役が意外と多い。轟みたいなタイプは、男でも嫌いだよ。梅子さん男子におにぎり作ってやらなくても。直言さんなにやら異変。それまで、真面目だった人間が夜遊び、深酒し出すと危ないサイン。梅子さんのご主人登場。名脇役の飯田基佑さん。ハイキングと合わせて波乱の予感。