2024/4/23(火)第4週「屈み女に反り男?」
あらすじ
ある日、特別講師として教壇に立ったのは弁護士をしている梅子の夫・徹男でした。その日の授業の内容は、未婚の女性が犬にかまれて大けがをし、その両親が訴訟を起こした事案についてでした。
寅子は徹男の講義内容に感心するものの即座に撤回。徹男は、明らかに女性をおとしめるような言動をしたのです。寅子たち女子学生は徹男に異を唱えるものの、女子学生の気持ちに徹男は理解を示しませんでした。
そして迎えた寅子たちがハイキングに行く日。その日、直言ははると映画に行く約束をしていました。しかし直言は日曜日にもかかわらず仕事に行きました。はるは機嫌を悪くし、寅子も直言の行動に違和感を感じていました。
寅子がハイキングの待ち合わせ場所に行くと、すでに花岡たち男子学生が集まっていました。男子たちが女性を見下す発言をしていることに寅子は激怒し抗議しようとしました。しかし、そこへ姿をあらわした梅子が寅子を制止しました。
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感想
脳内イメージ
またしても脳内イメージが登場。
言葉による説明だけではイメージしにくい判例の解説をトラちゃんの脳内イメージという形で劇中劇のように見せてくれるのはありがたい。
しかも脳内イメージのキャスティングが贅沢。
前回の脳内イメージは毒まんじゅう事件。
元婚約者の排除をこころみた犯人を演じるのはまさかの石田ゆり子さん。
そして今回の被害者に噛みついたワンコを演じるのもまさかの石田ゆり子さん。
石田ゆり子さん、大好きなので今後もずっと脳内イメージに出演してもらいたいところですが、はるさんが存命中のときだけの出演で終わるのかな?
脳内イメージの出演者はいつもトラちゃんの身近な人なので、亡くなって身近で亡くなったら出演はなくなるのかも。
ところで脳内イメージで思い出すのは『ちりとてちん』『カムカムエブリバディ』の藤本有紀さんの2作品。
本作の脳内イメージは、藤本有紀作品へのオマージュなのかな?
でも藤本有紀さんが描く脳内イメージはいつも主人公が主役でした。
『ちりとてちん』で描かれた脳内イメージの主演はいつもB子ちゃん。
『カムカムエブリバディ』で描かれた脳内イメージの主演は二代目ヒロインのサッチモちゃんでした。
一方で本作の脳内イメージでは主人公は登場しません。
藤本有紀作品の中の脳内イメージに対してひとひねり加えているところがなかなか粋です。
「すんっ!」
今回の平岩紙さんが演じた「すんっ!」、これまでの「すんっ!」の中で一番分かり易かったかも。
また男子学生たちの「すんっ!」が描かれることで、鈍感なブログ主はようやく「すんっ!」の意味を理解することができました。
これまで「すんっ!」は女性特有のものとの認識をしていました。
トラちゃんも「すんっ!」は女性ならではのものみたいな発言をしていたので。
女性特有と認識していたことが「すんっ!」をわかりにくくさせていました。
しかし平岩紙さんの夫の面前での「すんっ!」。
それに加えて名律大学の男子学生たちが低大生を前にして見せた「すんっ!」。
この二つの「すんっ!」によってやっとわかりました。
強いストレスを感じていながらも必死になって平静さを保っている状態のことを「すんっ!」と表現してるんですね。
追記:男性版「すんっ!」の劇中音楽まで登場。
「すんっ!」といい「はて?」といい主人公の口癖が劇中音楽になること自体が斬新ですが、今回は「すんっ!」の劇中音楽が拡大。
次はどんな「すんっ!」を見せてくれるのか。
直言さん
「最近帰りが遅いのね」とトラちゃんに言われた直言さんが、前回に引き続き異例の行動。
日曜日にまで仕事に駆り出される直言さん。
あまり乗り気な顔をしていない。
はるさんとの約束を守れず、後ではるさんから小言を言われるのを恐れているのか、それともストレスのかかる仕事をしているのか。
前回は帰宅が遅いという異変にトラちゃんが気づきましたが、今回の異変には直道くんが反応。
直道くん得意の「わかる」がまたしても登場しました。
直道くんの「わかる」は外れることの方が多いですが。(笑)
それはともかく直言さんのいつもとは異なる様子が連日登場するとは・・・
Xデーまでこれが続くのでしょうか。
予習レビューと史実のリアルエピソード
花岡くんの実在モデル
今週から本格的に登場する好青年キャラ・花岡くんは、最期だけがモチーフになった実在モデルが存在します。
実在モデルの名は山口良忠氏。
山口良忠氏は大正2年(1913年)生まれ。
リアルトラちゃんが大正3年(1914年)生まれで一校上なので、年齢という点では実在モデルと考えてもおかしくはありません。
しかし山口良忠氏は京都帝国大学を卒業後、大学院に進み高等文官試験司法科試験に合格しました。
卒業した大学は明治大学ではありません。
卒業した大学が異なるので、この点では実在モデルとは考えにくい。
しかし、花岡くんの最期は山口良忠氏の最期をモチーフにしています。
では山口良忠氏はどのような最期を迎えたのか。
山口良忠氏は終戦直後のころ、闇米などの所持によって食糧管理法違反で検挙、起訴された被告人を担当。
当時、違法である闇米を食べなければ生きていけないという現実がありました。
しかし、それを取り締まる自分が闇米を食べていることに疑問を感じ、闇米を食べることを拒絶。
その結果として栄養失調に伴う肺浸潤で33歳で死去。
この山口良忠氏のエピソードは戦後の混乱期を描いた朝ドラ『梅ちゃん先生』でも、登場人物のセリフの中で語られました。
以下ネタバレが含まれます。
今週から本格登場する好青年キャラ・花岡くんも、戦後になって食糧管理法違反で起訴された被告人を担当。
それがきっかけになって闇米を拒否し栄養失調で死亡するという最期を迎えます。
花岡くんと山口良忠氏は卒業した大学は異なりますが、最期の迎え方は同じ。
というわけで、花岡くんの最期の迎え方の実在モデルは山口良忠氏と思われます。
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あら?
穂積教授の腰痛は、もしかして仮病?
教室を出てドアを締めたら、普通にスタスタ歩いて行ったような…?
なにか思惑があるのでしょうか。
男子学生たちも、「スンっ!」
男子は男子で学校の格とか、色々大変です。
直言さん、やっぱりオカシイ…。
梅子さんの夫に授業を任せて、途中から足取り軽く廊下を歩く穂積先生、明らかに仮病ぽいですよね
この後どうしても外せない用事があるのか?
まさか梅子さんへの嫌がらせではないでしょうが、授業の展開が想像できるだろうに、その意図がわかりません
今回も登場しましたトラちゃん脳内劇場v
これからも登場しそうですね、楽しみです
お詫び。飯田基佑さんではなくて、飯田基祐さんでした。梅子さんの夫セクハラ、モラハラ的発言、自分を高めて妻を貶める。務めて明るく振舞う梅子さん。男子学生、帝大学生の梅子さんの息子さんを見てスンッ。コンプレックス露わ。一見フェミニスト花岡君の裏の顔、まあ予想通り。傍で聞いてた寅子さん。怒鳴り込む所を梅子さんに止められ。代わりに轟君が叱る。案外いい奴。