NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『カムカムエヴリバディ』
2021年11月1日 〜 11月5日放送
あらすじ
1925年:初代ヒロイン・橘安子の誕生
大正14年(1925年)3月22日午前9時30分。東京・芝浦の仮設スタジオから「JOAK、JOAK、こちらは東京放送局であります」という声が放送されました。
それは、日本でラジオ放送が開始された最初の瞬間でした。日本初のラジオ放送の同じ日の同じ時間に、この物語の主人公・橘安子が生まれました。
安子は、岡山市内の和菓子屋「たちばな」を営む橘家の長女として生まれ、祖父母と両親の愛情と甘いあんこの香りに包まれて育ちました。
1933年:安子は尋常小学校の三年生
昭和8年(1933年)。安子は尋常小学校の三年生。その頃、安子の兄・算太は菓子職人の修行を始めるものの、家業を継ぐことに前向きにはなりません。
仕事をサボって活動写真を見に行きダンサーに憧れてみたり、近所の荒物屋からラジオを盗み出すなど、騒動ばかり起こしていました。
同じ頃、安子の小学校の同級生で、岡山の繊維会社・雉真繊維の創業家の次男である雉真勇は、安子を「あんこ」と呼びちょっかいを出し安子の気を引こうとしていました。
1939年:14歳になった安子
昭和14年(1939年)春。14歳になった安子は高等小学校を卒業。店番や配達など家業の手伝いを始めたばかりの頃、ある青年が20個ものおはぎを買い求めました。
その後、配達に行った先で安子はその青年と再会。その青年は、いつも安子にちょっかいを出してくる小学校時代の同級生・勇の兄・稔でした。
その時、通りすがりの外国人に対して稔が流暢な英語で道案内。稔からラジオ英語講座のことを教えられた安子は、その日から英語の勉強に取り組むようになります。
安子の初恋
大阪の商科大学に通っている稔は、家業である雉真繊維の海外展開を目指して、英語を熱心に勉強。そのとき稔は、大学の夏休みで実家に帰省していました。
ある日、自転車に乗ることができない安子が、自転車を押しながら和菓子の配達をしていることを知った稔は、安子に自転車の乗り方を教えました。
また、稔は安子をジャズ喫茶「ディッパーマウス・ブルース」に案内。ジャズの音色に耳を傾けながら、安子は稔に対して淡い恋心を抱き始めます。
安子の恋の試練
夏。稔と二人して神社の夏祭りに出かけた安子が、稔とはぐれたそのとき、姿をあらわした勇が言いました。雉真繊維の跡取りの稔と、和菓子屋の娘の安子は不釣り合いだと。
勇のその言葉にショックを受けた安子は、稔から身を引くことにしました。しかし安子は、稔のことを忘れられませんでした。
夏の終わり。勇は安子への態度を詫び、夏休みを終えた稔が大阪に戻ることを告げました。稔が岡山を発つことを知った安子は、稔のもとに駆け出すのでした。
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今週の展開
第1回 11月1日(月) 初代ヒロイン安子の誕生
第2回 11月2日(火) 安子と算太の叶えたい夢
第3回 11月3日(水) 安子と雉真稔との出会い
第4回 11月4日(木) ジャズ喫茶を訪れる安子
第5回 11月5日(金) 安子と稔が夏祭りに行く
予習レビュー
今週の安子ちゃんは14歳
制作発表以来、ブログ主がずっと楽しみにしていた脚本家・藤本有紀先生の新作朝ドラ『カムカムエヴリバディ』がついにスタートです。
すでにアナウンスされている通り、本作は三代にわたるヒロインの物語。
第一週は初代ヒロインである安子ちゃんの出番です。
安子ちゃんを演じる上白石萌音さんのインタビュー記事によれば、上白石萌音さんは安子ちゃんが14歳の時から演じるとの由。
よって今週は14歳。
ただし、第一週からヒロインの恋バナが始まります。
恋バナが始まる時点で安子ちゃんが14歳なのかどうかはまだ定かではありません。
スピーディーなストーリー展開
同じく上白石萌音さんのインタビュー記事によると、三代にわたるヒロインのストーリーそれぞれをかなりドラマチックに描くのだとか。
そのため、一人一人のストーリーは濃密に。
また、ストーリー展開もとても早くなるのだそうです。
だから、数回見逃すだけで、ストーリーについて行けなくなる。
そんな事態になることも想定されます。
実際、第1週から恋バナがスタートし、翌週にはその恋が大ピンチに陥るという急展開です。
スピーディーなストーリーに取り残されないようにしたいものです。
本作でも当ブログにお付き合いいただければ幸いです
また、三代のヒロインが交わり合うような場面はないとのこと。
バトンタッチしながら話が進んで行くのでしょうか。
しかし、どこかのタイミングで三人が揃った場面も見たいものです。
三代にわたる三人のヒロインのストーリーという前例のない、そしてこの先でも二度とないような新しい試みの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』。
最終回がいつになるのかまだ未定ですが、最後まで当ブログにお付き合いいただければ幸いです。
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私の3大好きな朝ドラのうち「カーネーション」と「あさが来た」は超パワフルなヒロインの魅力が大きいですが、「ちりとてちん」はあまりにネガティブなヒロインにイラッとすることも時々(苦笑)
にも関わらず、作品が魅力的なのは、ひとえに脚本の素晴らしさに依るものです。過去の事件の全てがパズルのピースのようにはまっていく様は本当に見事でした!
そして、同じ藤本有紀さんの脚本に、2004年Eテレで放送された「ミニモニでブレーメンの音楽隊」という作品があります。当時ミニモニが好きだった娘と一緒に観てましたが、これが子供向けにはもったいないくらい良く出来た脚本で(演技は学芸会でしたが(笑))、3世代3つの時代から成る3部構成で、過去に遡るに連れて謎が解明されていく仕掛でした。
今回は、過去から順に進んでいくようですが、長い時間を描く藤本作品、楽しみでなりません。