本放送:2021年11月3日(水)
再放送:2024年11月20日(水)
第1週「1925―1939」
あらすじ
昭和14年(1939年)春。安子は高等小学校を卒業し14歳。あんことオシャレが好き、しかし自分の将来はまだ決められていないどこにでもいるような女の子に成長しました。そして安子は、店の手伝いをするようになりました。
そんなある日、安子が店番をしていると、見知らぬ青年が「たちばな」に和菓子を買い求めにやって来ました。安子はその青年におはぎをすすめ、その青年はおはぎを20個も買い求めて店を立ち去りました。
その数日後、和菓子の配達の注文が入りました。ラジオの野球中継に夢中になる職人たちは誰も配達に行きたがらず、安子が配達に行きました。そして安子が和菓子を届けた先の家から出てきたのは、数日前にやってきた青年でした。
その青年は勇の兄・稔でした。安子と稔が立ち話をしていると、通りすがりの外国人が英語で道を尋ねました。稔は英語で返答。驚く安子に対して、稔は朝に放送されているラジオ英語講座を紹介。翌朝、ラジオから流れる英語に安子は聞き惚れるのでした。
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予習レビュー
安子ちゃんは14歳。
今回から上白石萌音さん演じるヒロインの登場です。
そして、上白石萌音さん演じるヒロインの初登場の回から、いきなりヒロインの恋バナが始まります。
恋バナの相手は、ある日「たちばな」にやって来た青年・稔くんです。
ちなみにこの稔くんの弟・勇くんは、安子ちゃんの小学校時代の同級生で、安子ちゃんに気があるがゆえに安子ちゃんにちょっかいを出す男の子です。
第1週は、安子さんにちょっかい出しながらも、なかなか安子ちゃんに振り向いてもらうことができない、ちょっとすべっているキャラとして登場します。
しかし、この先々の展開の中で、兄思い、安子ちゃん思いの泣かせる男前キャラの一面を見せてくれるときがやってきます。
本作『カムカムエヴリバディ』で忘れられない熱いキャラの一人になるかもしれません。
ただし、勇くんはこの先で出征します。
だから、どこまで登場するのか、戦地から戻ってくるのか、今のところは不明です。
感想
二つのフラグ
上白石萌音さん演じる安子ちゃんの登場によって本格的にヒロインの物語が始まった最初の回から、恋バナのフラグが立ちました。
そのスピード展開に驚かされるその一方で、美しい岡山の風景の中に流れる豊かな時間はとてもゆっくり。
やわらかくゆったりとした岡山弁が、流れる時間のゆったり感を際立たせてくれます。
ゆっくりと流れる時間が心地よい岡山での物語を観ていたい。
今の安子ちゃんが考えているように、岡山で大好きな人と大好きな和菓子に囲まれながら暮らしている安子ちゃんの姿をいつまでも観ていたい。
そう願わずにはいられないですが、その願いが叶わないフラグも今回のドラマの中で同時に立ちました。
日中戦争の戦況の悪化によるパーマネント禁止のエピソードがそれです。
以下、ネタバレが含まれます
今回のドラマの中で立った二つのフラグ。
安子ちゃんと稔くんの恋のフラグ。
そして、戦争のフラグ。
もしかすると、稔くんと勇くんが兄弟であることが判明したのも、この先で描かれる雉真家の兄弟の葛藤のフラグかもしれません。
二つのフラグあらため、三つのフラグが翌週、翌々週あたりには複雑にからみ合いはじめます。
二時間前後の映画であれば普通の展開スピードですが、朝ドラとしてはあまりにも早すぎるスピードの展開。
昔々の朝ドラのように1年間かけて放送し、もっと時間をかけてこの物語を観てみたかったというのが、岡山の場面のとりこになったブログ主の感想です。
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落語家「あんたが『饅頭』恐いちゅうさかい・・・・・・。」
アナウンサー「不法にも『満州』国軍警備隊に射撃を加えました・・・・・・・・」
あまり笑えないシャレかも・・・・・・・・・。
安子ちゃん、素直ないい子です。
このまま素直に、美味しい和菓子と優しい人々に囲まれて美しい岡山ですくすく大きくなって欲しかった。
でも、時代が許さなくなるのですね。
和菓子と英会話。
どのように関係づいていくのでしょう。
安子ちゃんを支える二本の柱、なのでしょうか。
とても気になります。
おかえりモネの初回に投稿して以来です。いつも録画して夜見るため出遅れていたためです。カムカムエブリバディよい滑り出しと思います。とても楽しみです。両親祖父母兄近隣の人と良い役者ばかりです。これだけ一度に見られるのは、朝ドラならでは。それなのに視聴率低すぎませんか?録画して見ているわたしが言うのもなんですが。もっとみんなに見てもらいたい‼️
吉兵衛さんの息子さん。あんなに良い子がどう育つのか非常に気になります。ノモンハン事件。後年、明らかになった資料で、ソ連軍の損害が日本軍の損害を上回っている事が明らかになり、それを喜ぶ人達がいましたが、ソ連軍はその直前にあったスターリンによる軍部の大粛清により、多数の将兵が処刑されていて弱体化されていました。それに人命を軽視する国同士が戦ったら人口の多い方が勝ってしまいます。ただソ連軍の指揮官ジューコフ元帥が日本軍が日本軍を評して「兵、下士官、下級将校は極めて優秀である。ただ上級将校、将軍は極めて愚かである。」軍幹部が立てた拙劣な作戦を前線の兵士達は,文字通り命をすり減らして、必死になって戦って実行したわけです。それがソ連軍に大損害を与えた訳ですが、日本軍もソ連軍ほどではないにせよ、大損害を被ります。帝国陸軍初の大敗に衝撃を受けた軍部はソ連と対決することを諦め、南方へと目を向ける事になります。それが新たな泥沼になるとも知らず。
野球の結果ですが海南中が下関商業を下し優勝、嶋投手は2試合連続でノーヒットノーランを達成します。嶋投手はその後明治大学に進学しますが戦場で亡くなられます(野球殿堂博物館の祈念碑に名前刻まれています)。因みに、嶋投手の投球フォームは星飛雄馬の投球フォームのモデルになり、またアニメ巨人の星では星一徹と同じ部隊に所属し星一徹が嶋投手の最後を看取るシーンがあります。
恋バナの始まりというけれど、ゆっくり恋をしている時間もなさそう。
安子ちゃん、かわいいねえ、素直だねえ。
安子ちゃんが柏餅を届けたお家の坊ちゃんも、良い子だねえ。
実〈稔?〉さんってお兄さんも、なかなかだねえ。
最後、ジェームズ・バーナード・ハリスって、
あの、JBハリス先生だよね。
最近、大昔の、JBハリスさんの本を読み始めたところ。
偶然。
最初の方の、出演者のお名前のところで、
何とかハリスって書いてあったかしら?
裏方の誰か?
ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
オペラ座の怪人 様
英語講座の講師の一人の役のロバート・ハリスさんはJ・B・ハリス先生のご長男のようですぜ。
吉兵衛さん、息子に対してはケチではないけど領収書はキチンともらって帰るんだろうなと思った私は堀部さんがパワーズというお笑いコンビを組んでいた時に出しそれなりにヒットした「領収書」という曲を知っている世代です
昨日までは人物紹介や生い立ちなど比較的ゆったりしたペースで。
今日の稔くんと英語との出会いで一気に物語が動き始めましたね。
また甲子園は「エール」。パーマネントは「あぐり」と朝ドラ心を刺激するワードが飛び出し、今裕一やあぐりはこうしてるのかな?と想像力を掻き立てられます。
第一週からノモンハン事件を扱うなど戦争に突入していく描写があるのは朝ドラとしては異例。
「敵国」の言語である英語と戦争の間で恐らく安子は激しく揺れ動くでしょう。
今ののほほんとした安子からは正直なところ想像がつきませんね…。