本放送:2021年11月22日(月)
再放送:2024年12月9日(月)
第4週「1943−1945」
あらすじ
稔が出征する前日の夜。稔は、かつて安子に贈った英和辞典を安子に手渡しました。そして、戦地に向かう稔を安子が見送った二ヶ月後、稔の子供を安子が授かっていることがわかりました。
一方、その頃、ラジオの放送は米軍との戦闘の戦果を知らせるものばかりでした。そんな中で、稔に続いて勇も徴収されることが決まりました。稔が徴収され、勇まで徴収されることが決まり、美都里は嘆き悲しみました。
安子や、安子の周囲の人々の暮らしが日に日に苦しくなってゆく中、久しぶりに明るい出来事がありました。安子が女の子を出産したのです。その女の子は、稔が出征する前に決めていた「るい」と命名されました。
雉真家の人々は「るい」という名前の由来は何なのか皆目検討がつきませんでした。しかし安子だけは「るい」という名前に込めた稔を思いをわかっていました。そして安子は、ルイ・アームストロングの曲を、子守唄代わりにるいに聴かせるのでした。
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予習レビュー
『カムカムエヴリバディ』第3週は、稔くんが出征するところから始まります。
これまでの大半の朝ドラで先の大戦が描かれる場合、ヒロインの夫が出征するのは物語の中盤以降です。
しかし本作はまだ第3週が終わったばかりのタイミングです。
しかし、ヒロインの環境の激変ぶりに、『カムカムエヴリバディ』の放送が開始されてからもう何ヶ月も経っているような錯覚におちいってしまいます。
さて、今回は稔くんに続いて勇くんも徴収されることが決まります。
戦後、稔くんがどうなるかはほぼ判明していますが、勇くんがどうなるかはまだわかっていません。
もし勇くんが帰国できない、そんな事態になると雉真家は後継を完全に失うことになります。
そこで気がかりなのが、稔くんを溺愛していたお母上の美都里さんの存在です。
それまで稔くんに注がれていた愛情のはけ口を失った美都里さんは、その愛情をるいちゃんに注ぐことになるかと。
実際、ガイドブックには美都里さんがるいちゃんを抱擁しているらしいカットが掲載されています。
一方、千吉さんの独断で決めた稔くんと安子ちゃんの結婚を、美都里さんが快く思うとは考えられない。
美都里さんはきっと安子ちゃんを受け入れないかと。
すると、安子ちゃんはるいちゃんを取り上げられてしまうことも十分に考えられます。
さて、『カムカムエヴリバディ』の今後の展開の中で、安子ちゃんとるいちゃんが生き別れになることが判明しています。
母と娘の生き別れの原因、それは美都里さんにあるのかもしれません。
感想
二代目のヒロイン誕生
二代目のヒロイン「るいちゃん」が誕生しました。
そして今回、ブログ主は最後の場面である安子ちゃんの子守唄にすべてを持って行かれてしまいました。
二代目ヒロインのるいちゃんはジャズによって生きる道を切り拓くと本作の制作発表時にアナウンスされています。
その原点が安子ちゃんの子守唄のようです。
また、るいちゃんも安子ちゃんと同様に英語を勉強することになるはずですが、その原点も今回の最後に描かれた子守唄なのでしょう。
るいちゃんの人生にとって大事な二つのアイテムの原点はすべて、お母さんの愛情いっぱいの子守唄です。
しかしるいちゃんは、愛情をいっぱい注いでくれたお母さんを恨みながら生きてゆくことになるのだとか。
そんな今後の切ない展開に思いを馳せながら観てしまったせいか、最後の子守唄の場面にすべてを持ってゆかれてしまった『カムカムエヴリバディ』第16回でした。
ネタバレあり:第6週以降の最新情報
第6週以降の最新情報に追記しました。
追記した情報は、本作の制作発表の際にアナウンスされていたものですが、ブログ主はすっかり失念していました。
非常に重要なことなのにかかわらず・・・
安子ちゃんのまさかの展開を、ちょうだいしたコメントによって思い出しました。
その重要な「まさかの展開」とは「安子ちゃんの渡米」です。
安子ちゃんは渡米の他に生きてゆく選択肢を失う、そんな「まさかの展開」が制作発表時にアナウンスされていました。
そのことを追記しました。
渡米しか生きてゆく選択肢がなくなる安子ちゃん
安子ちゃんは、渡米しか生きてゆく選択肢がないほど追い詰められたのは何故か。
その理由も少しだけ見えてきました。
安子ちゃんは岡山の空襲で祖母と母親を亡くします。
そして夫も戦死。
戦後まもなく父親も病死します。
そして、そして・・・
次週の月曜日から、美都里さんによる安子ちゃんに対する壮絶な「いけず」が開始されるようです。
美都里さんは安子ちゃんを雉真家から追い出そうとするのだとか。
また、その直後に安子ちゃんには米軍将校との出会いがあります。
これらのことが安子ちゃんの渡米につながる。
そして、るいちゃんとの生き別れの原因になるのかもしれません。
今週はつらい一週間になりそうですが、次週以降はさらにつらすぎる試練の日々が始まりそうです。
つらさに耐えかねて離脱者続出になるかもしれません。
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朝ドラあるある
夫婦が布団の上や中で会話をする場面があると、必ず子どもができる。
「あるけ あるけ あるけ あるけ 南へ北へ・・・」
きぬ達が行進しながら歌っていた歌、記憶の底に覚えが。
多分子供の頃に見たドラマかなにかでだと思うのですが、今作でも使われたことから、戦中に実際に歌われていたものなのでしょう。
と言うわけで調べてみました。
「歩くうた」 昭和15年(昭和16年レコード発売)
作詞 高村光太郎
作曲 飯田信夫
高村氏をウィキペディアで見ると、
「・・・真珠湾攻撃を称賛し・・・戦意高揚のための戦争協力詩を多く発表・・・」
今まで知らずにいた高村氏の一面。
飯田氏は1991年没とのことで、歴史の向こうの人、というわけではなかったのですね。
戦地へ赴く稔さんとの別れも切なかったけど、勇君の「義姉さん」という呼びかけと、「皆でるいを守るんじゃ」にも、胸が苦しくなりました。
稔さんが「女性にも使える名前」私は「ああ、昔の女性にるいって名前結構いるからな」と納得したのですが千吉さんが「珍奇」って、却って逆じゃないのと感じました。思うに女性名の「るい」「おるい」は主に時代劇で登場しますので(最たるものが大河ドラマ。初代女性主人公は「三姉妹」という作品の「おるい」です)映画や講談等の世界に関心がない千吉さんに対し、文学や映画に親しみ時代劇の世界が好きな稔さん、という図が思い浮かびました。
ホントに展開が早いですね。
しかし、嫁ぎ先で守ってくれる旦那もいない中、きつい姑との生活…。あー、考えただけでも恐怖!理解のあるお舅さんと幼なじみの義弟、この2人のおかげで和やかな空気が保てていますが、もし戦争でこの2人までいなくなったら?恐怖倍増ですね。
YOUさん、辛い役柄だな。
お兄ちゃんよりもっともっと前から安子ちゃんに恋心抱いていた勇ちゃん、お兄ちゃん夫婦を結びつける為に辛いのにキューピットになって、そして今「姉さん」と呼び、義弟として守り役に徹してる。
恐る恐るお腹に手をやって「ここに兄さんの子がいるんだな」何ていい子なんだー!
あらま!?
もう、産まれちったよ。
安子、稔、おめでとう!
ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ
今のところ、
YOUさん(みどりさん?おしゅうとめさん)も
優しくやってくれていて、
安子につらくあたる、ってのは「なし」、
てなことなら、いいんだけど。
そして、勇も出征しちったよ。
たった数十年前、
ほんと、日本は、どうかしていたんだなあ。
(/_\;) (/_\;) (/_\;)
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
これからのタイトルを見ていると美都里さんが、悪い意味でのキーパーソンになりそうな。るいが安子を恨む展開になるとすると、原因は美都里さんが孫のるいに安子の悪口を吹き込んだからでは。辛いねえ。
英和辞典、軍隊には持っていけないし、それ以上に形見分け的な意味合いが。必ず生きて帰ってくると言ってたけど聡明な稔は、戦況が、嘘だらけの大本営発表と異なり相当悪化しいていて、自分が生還できる可能性が低いことを予想していたのでしょうか?最初のB29は中国の桂林からの発進でした。日本軍はB29基地を叩く為に一号作戦、大陸打通作戦を実施します。戦闘自体はに日本軍の勝利に終わりますが、連合軍がB29の発進基地を占領したてのマリアナ諸島に変更した為この作戦そのものが無意味なものになります。ルイ・アームストロング。名曲の数々が思い浮かびます。鬼畜米英を叫ぶ美都里さんをよそにルイ・アームストロングで子守歌を唄う安子、母の想いは幼子に伝わるか?
二代目ヒロイン、るいがスピーディーに誕生!(笑)
一方で美都里さんの悲痛な叫び、親としての想い。
当時の子を持つ母の本音はこうだったはずでしょう。
戦後の美都里さんは「可愛さ余って憎さ百倍」ルートを歩むことになるでしょう…。今日で確信しました。
「ごちそうさん 」のめ以子のパターンです。
しかも意地っ張りなので改心の可能性も限りなく低いかと…。
戦後英語の勉強をする安子に対して、スパイ扱いをして、「そんな英語やアメリカに媚びるならアメリカにでも行きなさいよ!稔のことをいつも思い出して目障りなのよ!」と外濠を埋めて居場所をなくしていくような気が…。
そして母の愛情が得られない英語と安子自身をるいが憎むという展開になるのでは?と予想しています。