カムカムエヴリバディ

撮影中止のトラブル勃発 / カムカムエヴリバディ 第78回

2022年2月21日(月)第17週「1983−1984」

あらすじ

テレビ時代劇『破天荒将軍』の撮影現場で、ひなたと五十嵐が起こした騒動によって、その日の撮影は中断。しかし女優のすみれは、ひなたと五十嵐の激しい応酬を見て、二人の時代劇への深い愛情を理解しました。

ひなたと五十嵐の時代劇愛に心を動かされたすみれは、女優としての原点を思い出していました。そして、女優として気持ちを新たにしたすみれは、サインをした台本をひなたにプレゼントしました。

一方の五十嵐は、騒動を起こしたことを監督の轟に注意されました。しかし轟は、五十嵐が役者として精進し続けていることを察し、その努力を認めました。そんな五十嵐の面倒を見てやってほしいと、轟は虚無蔵に頼みました。

その日の夕方、五十嵐が再び回転焼きを買いにきました。店の中に招き入れられた五十嵐は、大部屋俳優の下っ端の苦労をひなたに語りました。続けて五十嵐は言いました。役者をやめようと思ったとき、大月の回転焼きに救われたのだと。

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予習レビュー

ひなた編の予告映像の中で、ひなちゃんと五十嵐くんが映画村の中で対峙。

お互いに心の中で相手のことを「底抜けのアホやな」とののしる場面があるのですが、今回の場面ではないかと思います。

さて、何が「底抜けのアホ」なのかと言えば、時代劇愛が底抜けのアホレベルということなのでしょう。

二人のディープ過ぎる時代劇愛は、すみれさんの改心によっても語られています。

何かと面倒くさそうなこじらせキャラのすみれさんを改心させるほどのひなちゃんと五十嵐くんの時代劇愛を、二人は互いに察しているかと。

もし、そうだとしたら・・・

るい編に登場したトミーの言葉を借りるなら、ひなちゃんと五十嵐くんの共鳴が始まるきっかけになるのかもしれません。

二人の時代劇愛が共鳴しあう日、すなわち恋バナが始まる日は近いのかもしれません。

余談ですが、安子編とるい編、両方の恋バナで描かれた夏祭りの縁日。

ひなた編でも同様の場面が用意されているのだそうです。

そして、胸がキュンキュンするような恋バナ場面は、ひなた編ではその夏祭りの縁日くらいと、ひなちゃん演じる川栄李奈ちゃんがインタビュー記事の中で語っています。

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感想

ひなちゃんの三代目ヒロインとして役割について、制作統括の堀之内礼二郎氏は「いままで閉じていた箱をあける役割」「人物と人物をつなぐ役割」と表現されていました。

今回、ひなちゃんがその役割をはじめて果たしたのかなとブログ主は思いました。

「閉じていた箱」

すみれさんは女優として焦っていました。

行き詰まったら原点に立ち返ってみるということすら忘れてしまうほど焦っていました。

そんなすみれさんが、女優としての原点を振り返ることができ、女優という仕事に新たな気持ちで向き合えることができたきっかけを作ったのはひなちゃんでした。

もっとも、ひなちゃんにはその自覚がないものと思われますが。

また、すみれさんも、女優としての原点を振り返ることができたことを、「素人」に対して素直に感謝はしませんでしたが。(笑)

すみれさんは、再び登場します。

ひなちゃんとのやりとりも、今後も繰り返し描かれるはずです。

ひなちゃんと関わることによって、まだまだこじらせているすみれさんがどこまで変わってゆくのか。

すみれさんの変化を見るのが、本作の楽しみの一つになりました。

「人物と人物をつなぐ」

ひなちゃんが起こした騒動がきっかけになって、五十嵐くんの日頃の努力が轟監督の目に留まることになりました。

五十嵐くんがそこらじゅうで横になっていたのは「死体」の練習のため。

その努力の積み重ねが現れた五十嵐くんの芝居を、轟監督はしっかりと見抜いてくれました。

轟監督は、五十嵐くんを見込みのある若者とみなしたようです。

大部屋俳優の下っ端で、普通なら監督から見向きもされない立場の者でありながら、監督との小さなつながりができました。

また、轟監督は五十嵐くんの面倒を見てやってほしいと虚無蔵さんに頼みました。

五十嵐くんと虚無蔵さんのつながりも新たにできました。

五十嵐くん、実はなかなかの好青年です。

彼のことを素直でいい子と評価したるいちゃん、さすがです。

ひなちゃんと五十嵐くんの今後

ひなちゃんと五十嵐くんの二人は、やがて恋仲になります。

しかし、前週までの二人を見ている限り、この犬猿の仲の二人の関係がどうやって恋仲になるのか、皆目検討がつきませんでした。

しかし、二人の関係の今後の展開がようやく見えてきた『カムカムエヴリバディ』第78回でした。

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POSTED COMMENT

  1. 還暦のたつお より:

    名乗る程ではございません様、早速のご返事ありがとうございます。あの時間帯は録画して両方見ています。「真犯人フラグ」の登場人物では強羅君(上島竜平)と阿久津刑事(渋川清彦)がお気に入りです。ナイツの塙も登場するみたいですが、もうそろそろ大詰めなのでどこで出てくるのか気になります。秋元氏の悪い癖なのか登場人物出し過ぎです。でもそれが面白さに直結しているので始末が悪い。朝ドラもだけど結末見届けます。

  2. 丹善人 より:

    「江戸を切る」。主役をやっていた西郷輝彦さんが亡くなりました。合掌。

  3. 名乗る程の者ではございません より:

    還暦のたつお様

    ご丁寧なご教示ありがとうございます
    その時間帯はちょうど「真犯人フラグ」が終わる頃に当たりますので仮面ライダーを素手で倒し吉岡一門400人をひとりで斬りまくり男塾一号生筆頭を担った坂口さんを拝んでみます

    重信六三郎様

    私もナルコレプシーを患っていることではなくて良かったと思います
    ヒロインの一人は旦那が戦死し二人が旦那が今一つ原因がわからない病気というのはあまりにもやるせないですので

  4. 名乗る程の者ではございません より:

    ひなたちゃんに感じる既視感、「純と愛」のヒロイン待田純なんだよな、自身の理想を絶対とし後先考えずに即動いてしまうとこ
    「純と愛」、叩かれてましたよね
    けど、あの時に遊川さんの作品に求められていたのは「女王様の教室」「家政婦のミタ」テイストであり「平成夫婦茶碗」のそれではなかったのでねえ
    私は「純と愛」嫌いじゃなかったですよ、恋愛史上主義のセリフやなんかクサイ演出は苦手でしたが、別に広げた風呂敷は必ずたたまなくてよいという考えですので(そうでなければ長年エヴァンゲリオンと付き合えません)

    もしかしたら、待田純ヒロインの「あまちゃん」ぽいストーリーが今作で、次作が沖縄舞台ということで「純と愛」の落とし前をつけようとしているというのですかね、知らんけど

  5. 重信六三郎 より:

     今日まで、五十嵐君、突然睡魔に襲われる病気に罹っているのではないかと思っていました…。

     実際、そういう病気があるようなので…。

     その病気の為に掴みかけていた大役を逃し、荒んでいた五十嵐君にひなたちゃんが寄り添い、支える…。

     という、視聴者にとってはまるでデジャブのような展開も予想していましたが…。

     五十嵐君、いつでも演技の鍛錬を怠らない努力の鬼のような人だったのですね…。

     もしかして五十嵐君、本作の歴代の登場人物で一番ストイックな人なのかも…。

     今日は五十嵐君を見直しました…。

     それに、ひなたちゃんの家族とも仲良くやって行けそうで、何よりです…。

  6. オペラ座の怪人 より:

    素直じゃない者同士、
    ラブラブになるんでせうなあ。

    ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  7. 丹善人 より:

    すべての謎が解けた。五十嵐がすぐに「死んだように」すぐに垂れるわけ、熱々の回転焼きに
    こだわるわけ。賀茂川の近くでのロケだったのでしょうかね。

    桃太郎君、明後日の宿題までやったわ。誰に似たんだろう?

  8. 還暦のたつお より:

     すみれさん、ひなたさんの言うことを聞いてくれたんだ。そう、死体役は脇役の第一歩です。女優人生を振り返るすみれさん。新しい第一歩。今日は徳重さん意外とまとも。轟監督、五十嵐への愛のある忠告。伴さんへ弟子入りさせる。両親ちょっと気の回し過ぎ?熱い回転焼きへの思い、そういう事情があったのね。だから熱くなきゃ駄目だったんだ。さらに気を利かす桃太郎。「素直ないい子やね。」るいさんの人間観察正しいと思う。

  9. H.Sakigake4th より:

    追記
    あのひなたのアドリブに五十嵐くんも救われていたこと。藤本先生の回収力、ダイソン並みです!

  10. H.Sakigake4th より:

    五十嵐よ…。お前以外と素直なヤツじゃないか…。
    撮影所の裏の部分に苦しみつつも、大月の回転焼きが自身の勝負飯となって自分を鼓舞し続けている。
    アメリカにいるであろう安子も喜んでいることでしょう!

    あんこでみんなが救われる。るいが安子の志を見事に継いでいます。この伏線がしっかり回収されています!
    ひなたが店を継ぎつつ、俳優文四郎くんを支える展開もありですね!

    すみれさんも初心を取り戻し、憑き物が落ちたようです。ひなたが1人の女優を救いました。

  11. 還暦のたつお より:

     そう言えば、このドラマの少し前当りから、ブルース・リーの大人気を受けて千葉真一さんや志穂美悦子の主演で東映では空手映画をたくさん撮っていました。時代劇の殺陣にも次第にカンフー映画の影響を受けるようになり、その頂点が「るろうに剣心」シリーズになるわけですが、このシリーズの最終章の悪役が千葉真一さんの遺児の新田真剣佑君だったのも何か運命的なものを感じます。ただもともと香港、中国のカンフー映画や武侠映画は日本の時代劇の影響を色濃く受けていた訳ですからある意味必然的な流れだったのかもしれませんが。

  12. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者ではございません様へ、再びのお詫び。「封刃師」で駆(早乙女太一.)と真(坂口拓)との旧師弟対決は次回へと持ち越されました。楽しみにされていたのであれば申し訳ございませんでした。

  13. 名乗る程の者ではございません より:

    素手で闘うのが特殊回ならば、格さんが悪者相手に素手の「水戸黄門」は特殊回だらけになるが・・・

  14. 名乗る程の者ではございません より:

    今週は映画村での集団パフォーマンスが演出されるみたいですが、この時期はちょうど日本に集団パフォーマンスが生まれた頃になります
    MTVジャパンやベストヒットUSAが始まり聴く洋楽から見る洋楽になり、マイケルジャクソンのスリラーダンスをマネすることが流行り、柳葉さんや哀川さん、朝ドラ常連の春海さん等が一世風靡セピアを組んで路上で踊りまくり、ドラマでも「毎度おさわがせします」「夏体験物語」のオープニングで、「ハングマン」のエンディング等で集団パフォーマンスが使われてました

    モモケンサンバに結びつくにはまだまだ長い年月を要します

  15. ちょっと前から気になっているんだけど、るいの回転焼きのお店の向かいの家、表札が「立花」なんだよなぁ・・・・・

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