2023/1/13(金)第15週「決断の時」
あらすじ
リストラの対象として決まった3人の社員たちの再就職先探しを舞とめぐみは開始。めぐみは取引先に出向き、リストラ対象の3人の雇用を頼み続けました。1ヶ月間にわたるめぐみの努力の甲斐もあり、3人のうち2人の再就職先が決まりました。
しかし、小森だけはその後も退職勧奨を拒絶。笠巻の助言を受けた舞は小森と向き合い、小森に告げました。小森の仕事ぶりを高く評価している再就職先を見つけた。しかし、小森に戻って来てもらうよう頑張ると。小森はついに退職勧奨を受け入れました。
そんな中、帰国した柏木が舞のもとにやって来ました。柏木と再会した舞は、自分の決断を打ち明けました。航空会社の内定を辞退し工場を立て直すことに決めたと。舞の決断に対して、パイロットをあきらめて後悔するのではないかと柏木は言いました。
しかし、柏木から異を唱えられても舞の気持ちは変わりませんでした。工場を立て直すことが一番大事なことなのだと舞は柏木に言いました。そして、進む道が異なる柏木との別れを、舞は涙ながらに受け入れるのでした。
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感想
代償
久しぶりの舞ちゃんと柏木くんの再会。
舞ちゃんが自分の決断を告げた後の柏木くんの言葉がすべて過去形(または過去完了形?)になっていることに気がつきました。
「そういう舞が好きだった」
「短い間でも一緒に空を目指せて幸せだった」
柏木くんの言葉が、過去形(または過去完了形?)であることに気づいたその瞬間、これで二人の関係は終わったなと思ったら。
やっぱり終わってしまいました。(涙)
進む道が異なるだけで、二人は別れる必要があるのかという考え方もあるかもしれません。
実際に、進む道がまったく異なる男と女の組み合わせの方が世の中は多数派なのだから。
舞ちゃんが選んだ道はあまりにも険しい。
何かを手放さなければ、得たいことが得られないほど舞ちゃんが選んだ道は険しい。
舞ちゃんは「工場を立て直すことが今の自分には一番大事なこと」と言いましたが、一方で柏木くんとの関係も同じくらい大事だったはず。
しかし「一番大事なこと」を手に入れるために「同じくらい大事なこと」を代償として差し出した舞ちゃんの決断を、ブログ主は讃えたいと思います。
お守り
退職勧奨をかたくなに拒み続けていた小森くんのお守りに泣かされました。
浩太さんから初めて褒められたネジをお守りにしていたなんて。
小森くんにとって、ネジそのものだけでなく、浩太さんから仕事を褒められたという思い出が何よりのお守りだったのでしょう。
それを知ったとき、退職勧奨を拒む小森くんの気持ちが痛いほどわかりました。
翌々週は、経営再建に成功したIWAKURAが描かれるはずです。
そのとき、小森くんがIWAKURAに戻って来ていますように。
次週予告
次週予告で、一番気になるポイントはやはり悠人くんのこと。
次週の悠人くんについては、以下のことがすでにアナウンスされていました。
・悠人くんがめぐみさんに「ある提案」をする
・その「ある提案」とは工場と土地を悠人くんが買い取る
・工場と土地の所有者である悠人くんにIWAKURAは賃料を払う
そして上記の「ある提案」の狙いについて、ブログ主は次のように推測していました。
悠人くんの性格から考えて、舞ちゃんが懇願したIWAKURAへの出資はしないだろう。
しかし、工場と土地を買い取ることで、IWAKURAは運転資金を調達でき、悠人くんもそこから賃料を得る。
両者がメリットを得る道を悠人くんは見出したのではないかと。
以上がブログ主の甘い推測でしたが、悠人くんはそんなに甘い人ではありませんでした。
予告の最後、悠人くんがめぐみさんに迫る場面がありました。
「工場取り壊してマンションにせえへんか」
悠人くんの中には、工場を存続させるという選択肢はやはな皆無の模様。
工場の土地を使って、どれだけ利益をあげられるか、悠人くんの関心はその一点のようです。
次週、悠人くんの「ある提案」とは、予告の中にあった「工場取り壊してマンションにせえへんか」のようです。
一方、めぐみさんがこんな提案を受け入れるはずはない。
以下、ブログ主の新たな推測です。
悠人くんの提案に対してめぐみさんが逆提案。
工場と土地を悠人くんに売却する。
ただし、マンションを建てて得られる利益以上の利益を工場からあげる。
その利益を悠人くんに還元する。
マンションから得られる利益以上の利益を工場から得ることができれば、悠人くんも投資家として納得ができる。
めぐみさんも工場の存続という目的を達成できる。
そんな落とし所をめぐみさんは見つけ、悠人くんに逆提案するのかもしれません。
予習レビュー
舞ちゃんが会社の経営を本格的に手伝うことになります。
そして会社の経営を本格的に手伝うことが決まって早々に担当するのは人員削減。
一番つらい仕事です。
めぐみさんが、この仕事を舞ちゃんに押し付けたとは思えない。
一番つらい仕事、しかも社員を敵にまわしかねない仕事を新社長のめぐみさんが担当すべきではないと舞ちゃんが判断したのでしょうか。
舞ちゃんならそんな考え方をするかもしれません。
人員削減というハードな仕事に加えて、舞ちゃんはリストラの対象となった社員の再就職先探しまでするのだとか。
舞ちゃんにこんな日がやってくることなど、物語前半では想像もできませんでした。
本作『舞いあがれ!』物語前半のヒロインは、朝ドラでは異例と言ってもいいくらいに恵まれた環境にいました。
前半が恵まれていただけに後半のまさかの展開があまりにつらすぎます。
それにして本作の脚本は、キャラクターたちの気持ちを実に繊細に描いていますが、その一方で前半と後半が同じドラマなのかと思うほどに大胆な構成です。
最後はどこに向かってゆくのでしょうか。
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雑な別れだな~、仏壇に手を合わせることやめぐみさんに報告するシーンもない、全く桑原脚本らしくない
というか、ネット情報だから信憑性は疑問ですが桑原さんが書いたドラマ原案では「舞ちゃんは航空学校をフェイルする」「柏木はあくまでも同級生のひとり、イヤな野郎」というものがリレー脚本の中で変更されたとのこと
まあ、イタリア料理のコースに醤油をかけて提供したちむ子みたいなモンだと個人感、「ヒロインなんだからフェイルなんて許されないし恋愛要素はあって当たり前」というかなり強い固定観念のもとで
例えば就職活動や恋愛シーン等を失意の中での五島での滞在期間としその間に島の移動手段は船しかないのは非常に不便だという伏線も描けたはず(肥満少年の描き方も中途半端だったし)
原作や原案を意に沿わない変更されるのは創作者にとって腹立たしいこと、「おふくろさん」のゴタゴタを忘れたのかな?
だからね今回の雑な別れは桑原さんの怒りがこもった脚本だと思ってんのよ
当然ながら勝手な思いこみなんだけど
取り敢えずあとふた月半、イタリア料理に醤油をぶっかけるようなリレー脚本スタイルが復活しないことを切に願う
桑原亮子さんが紡ぐ物語が、現実的すぎて切なく、今日も泣きました。
前に浩太さんが、「社員にボーナスを出せる時が一番幸せやってんけどなぁ。でも3万円やてなぁ」という意味のことを言わはったとき、胸が締め付けられた記憶があります。
小さな会社を続けてると、経営が苦しい年度には、社員よりも自分が一番給料(報酬)安く設定して、それでも自分には年間で半分も出せず、しかし月ごとに社員に給料出せるメドさえつけば家でひそかに発泡酒で祝杯あげるとか、そんな局面が幾度となくあります(まぁ僕が無能だからですが💦)
真逆の、自分だけは傷つきたくない経営者ももちろん履いて捨てるほどいてて、事務所の女性の社員の方(名前忘れた💦)が舞ちゃんに「救命胴衣つけてる」と揶揄したのも、そういうイメージを持ってのことかと。
でも、小森さんはじめ、辞めてもらうことを頼んだ方々へのめぐみさん、舞ちゃんの必死のパッチな対応も、見ていて胸が張り裂けそうでした。
息子にはかつて私立中学を諦めてほしいと言い、娘に「自分自身の夢を追え」とは言えないのは、自分や家族に忍従を強いても会社の皆の人生と日々の営みに責任を負うのだという、経営者としてはある意味「当たり前」の信念を持ったご夫婦だったからやと思います。
舞ちゃんが、貴司くんが言うように「誰かのために」という志を自分自身の覚悟として生きて行くという点で、このドラマは個人の夢を貫くというのとはまた違う一貫性を見せています。
その点では、どちらが良い悪いとかではなく、今までの朝ドラとは大きく異なるなぁと思います。
職人さんの再就職先を探すという話、なるほどこういう風につながるのかと、脚本には唸らされました。これならば「一時の感情」ではない、工場を守ろうと決意した舞の強い思いが分かります。
この直後に来た、柏木学生との別れ。
別に好きな女性ができたから別れるわけではないし、同じパイロットという夢を見られなくなった(自分と違う夢を選んだことへの不満)からの別れでもない感じがします。工場を守ろうとする舞だからこそ好き、なのになぜ「だった」と現在完了で語らなければならないのか(古文だったら「き」じゃなくて「り/たり」あたりかも)。
パイロットというとても大事な夢を諦めても、多分それで後悔する日もあるかもだけど、それでも工場を選ぶ。そんな重い決断をした舞ちゃんへの、柏木なりのはなむけなのかもしれない。ずっと横で「パイロット」の匂いを漂わせて恋人でいることで、舞ちゃんの決断を後戻りさせたくない、後悔のきっかけになりたくない、って。
ここで離れてしまっても、またいつか一緒の夢を見ることができないもんですかねえ。そんな未練を持ってしまうような、繊細な心の揺れを感ずる「柏木学生との別れ」でした。
★めぐみさんは、家族(の思い)と決別して恋人を選んだわけですが、舞ちゃんは恋人と別れて家族(の思い)を選んだ。面白いめぐりあわせです。
まあ、飛行機を作りたい、その夢を叶えるために、父の残した工場を
引き継ぐ、というストーリーだけなら半年は持たない。で、回り道ながら、
少しだけ歩む道は外れてはいたけれど、再び軌道修正することになった。
というような流れなんでしょうね。道を帰るためには大きな決断、
選ぶことは捨てることでもある。捨てる物が大きければ大きいほど、
道を選ぶ意義がある。
願う物はすべて叶えてきた嘘くささ満点のドラマよりずっとまとも。
ふたりは別れちったんだね。
パイロットと町工場とじゃ、
別れにゃならんのか?
パイロットの免許は持っているわけだろうから、
後日でも、どっかの会社で採用してくれりゃあ、
パイロットには、なれるのかな、舞ちゃん?
で、次週予告、
お兄様「工場を畳んで、マンションを建てへんか?」みたいな。
そう来たか~!
( ̄▽ ̄;) ( ̄~ ̄;) ( ̄□ ̄;)!!
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
「前の社長はそんな事せえへんかった。」だからこの有様。「イワクラのネジは他と違う。」うーんその良さを顧客にアピールできてたのか?小森さん態度軟化、舞さんの真意理解しくれたか。柏木君との話し合い。長い間会えなかったことと、環境の激変が二人の距離を広げたな。理解しあえながら別れたのはせめてもの救い。まだ苦難が続く。PSうちの経理を担当している妹が、この展開見るのが辛いと言ってたな。