2024/5/14(水)第7週「海と涙と私と」
あらすじ
久しぶりに近所の人々とラジオ体操をしたのぶは、教師として子供たちに体操の楽しさを教えたいという思いを新たにしました。教師になることに頭がいっぱいののぶが結婚の考えがない中、メイコはお嫁さんになりたいと言い出しました。
一方、嵩は東京で買ってきた土産をのぶに渡せないままでいました。そして、東京に帰る日が近づいているのに土産を渡せずにいる嵩のことが健太郎は心配でした。そんな中、千尋のはからいにより、嵩はのぶに土産を渡す機会を得ました。
嵩はお礼がしたかったと言って、のぶに土産を差し出しました。箱を開けたのぶは、真っ赤な美しいハンドバッグに息をのみました。しかし次の瞬間、のぶは受け取りを拒みました。こんな贅沢なものは受け取れない。それがのぶの言い分でした。
のぶは嵩に言いました。戦地の兵隊のことを考えたことがあるのか。こんな贅沢なものを買うお金があったら献金しろと。しかし嵩はのぶの考えを受け入れることができませんでした。のぶと嵩の気持ちは完全にすれ違ってしまいました。
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感想
今回は、複数の登場人物たちの気持ちが深く描かれた回でした。
メイコちゃん
これまで、ドラマの中では目立った役割がなかったメイコちゃんでしたが、今回は注目のキャラになりました。
夢うつつの表情で「お嫁さんになりたい」というメイコちゃん。
前回の海岸の場面での健太郎くんへの一目惚れ、あれは本気だったようです。
さて、メイコちゃんの「お嫁さんになりたい」発言に激しく反応した朝田家の人々。
相手は一体誰なのか。
羽多子さんが豪速球の直球で切り込みました。
「お嫁さんになりたい相手は健太郎さんか?」
ここまではっきりと聞いてしまえば、間違いなく反応を引き出せます。
羽多子さん、さすがです。
そして羽多子さんの真正面からぶつかってくるような質問に、全力で否定するメイコちゃん。
羽多子さんが狙った通りの反応があらわれました。
その直後に健ちゃん本人が朝田パンに来店。
そこでまた激しく動揺するメイコちゃん。
メイコちゃん、わかりやすすぎ。
ヤムおじさんが言った通り、メイコちゃんまだまだ子供です。
しかし健ちゃんは、翌日には東京に帰ってしまうらしい。
がっかりするメイコちゃん、かわいそう。
ひと夏の思い出に終わってしまうのかな?
メイコちゃんの淡い初恋がどこかで回収されますように。
千尋くん
今回は千尋くんの心の中もクローズアップされました。
今は嵩くんよりも千尋くんのことの方が心配だという寛先生。
寛先生は続けて言いました。
嵩くんは清さんに似て頑固で大胆不敵。
しかし千尋くんは我慢しすぎる、もっとわがままに生きろと。
すると千尋くんは分かりましたと即答。
即答する千尋くんに対して、寛先生は畳み掛けるように言いました。
簡単に分かるな、もっと反発しろと。
そんな寛先生が洞察した千尋くんの性格が、今回のうちに回収されました。
それは千尋くんがあんパンを買いに来た場面です。
恋をしているメイコちゃんは、千尋くんも恋をしていることを察したらしい。
千尋くんの恋の相手はまさかののぶちゃん。
メイコちゃんの指摘は図星でした。
嵩くんがのぶちゃんのことが好きだと知っている千尋くん、自分の恋心を我慢していたんでしょう。
そんな千尋くんの心が明らかになりました。
しかし、その直後にのぶちゃんと嵩くんの関係は・・・
のぶちゃんと嵩くんのすれ違い
のぶちゃんと嵩くんのすれ違いが、戦争が終わらなければ修復不能なレベルにまでなってしまいました。
女子師範学校の環境にすっかり染まってしまったのぶちゃん。
嵩くんのお土産をとうてい受け入れることはできません。
ところで、これまで嵩くんは良く言えば柔軟、悪く言えば日和見。
かつての嵩くんなら、のぶちゃんの今の考え方を受け入れていたかもしれません。
しかし、ここでも寛先生の洞察が回収されました。
寛先生は、嵩くんは清さんに似て頑固で大胆不敵だと言いました。
清さん譲りの、この嵩くんの秘めた性格。
それが今回発揮されました。
のぶちゃんの考え方をキッパリと拒む嵩くん。
拒んだだけでなく自分の考えをはっきりと言いました。
嵩くんの頑固さがあらわれた瞬間でした。
一方でのぶちゃんも頑固。
頑固と頑固がぶつかり合い、二人のすれ違いはついに、戦争が終わらなければ修復不能なレベルにまでなってしまいました。
予習レビューと史実のリアルエピソード
のぶちゃんと嵩くんのすれ違い再び
のぶちゃんと嵩くんの仲直りできたものの、嵩くんはお土産の赤いハンドバッグをのぶちゃんに渡せないままでした。
そこで、千尋くんが気を利かせてお土産を渡す場をセッティング。
千尋くん、相変わらず出来すぎた弟です。
土産を渡す場はいつもの空き地。
嵩くんは東京へ帰る日の朝に、空き地でのぶちゃんに会います。
のぶちゃんとようやく向き合うことができた嵩くんは、あらためてのぶちゃんに礼を述べます。
「嵩は絵を描くために生まれてきた」というのぶちゃんの言葉に支えられて受験を頑張れたのだと。
そして、そのことのお礼もしたかったと言って、嵩くんはのぶちゃんにお土産を渡します。
帰省直前、銀座で見つけた赤いハンドバッグです。
赤いハンドバッグ
のぶちゃんは赤いハンドバッグに見惚れてしまいます。
しかし・・・
「贅沢は敵だ」の時代です。
こんな贅沢なものをもらうわけにはいかないとのぶちゃんは受け取りを拒否。
受け取りを拒むだけにしておけばよかった。
そうすれば禍根を残さずに済んだかも。
しかしのぶちゃんは言ってしまうんです。
戦地の兵隊さんのこと考えてみろ、みたいなことを。
しかし戦争の実感がまだない嵩くんはかる〜く反論。
いつか戦争は終わるだろうから、その時にこのハンドバッグを持ってのぶちゃんに銀座の街を歩いてほしいと。
この嵩くんの一言がのぶちゃんの逆鱗に触れてしまうようです。
こんな贅沢なものを買うお金があったら、戦地の兵隊さんのために献金したらどうだと。
一方で、戦争の実感がない嵩くんは、美しいものを美しいと思ってはいけないなんて、そんな考え方はおかしいと思ったままにのぶちゃんに対して発言。
のぶちゃんは嵩くんにさっさと東京に帰れと言い、嵩くんはのぶちゃんにハンドバッグを渡せないまま、再びすれ違い。
またしても頭に血がのぼってしまったものの、冷静さを取り戻したのぶちゃんは、嵩くんに謝ろうと駅へ。
しかし嵩くんは御免与を去った後でした。
嵩くんに謝りたかったのに謝る機会を失ったのぶちゃん。
のぶちゃんはこの時、御免与駅で寛先生と遭遇。
嵩くんに謝れなかった後悔をのぶちゃんが告げると、寛先生が応えます。
次に戻ってきた時に仲直りすればいい。
今はすれ違っていても、いつか二人の道は交わることもあるだろうと。
しかし寛先生の「いつか」は、かなり先の話になってしまいそうです。
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メイコ「違うき・・・・・。」
それにしてもなんでわかりやすい娘なんでしょう?
銀座のショーウインドウに飾られてるバッグなんて、今なら6桁のお値段ですよ!
級友たちに食事をおごったりもしてるし、佳作でもコンクールの賞金て高額なんですね
千尋くんの恋心に敏感に気づく為に、メイコちゃんにも恋をさせたんですね
で、その千尋くん、いろいろ我慢したり遠慮がちな性格です
それは養子なせいもあるのかな?
同じ血を分けた兄弟なのに、崇くんは寛さんのことを伯父さんと呼ぶのに、千尋くんはお父さんと呼ぶ(寛さんは戸籍上の区別関係なく平等に可愛がってますが)
自分だけ申し訳ないという気持ちが常にあるのでしょうか? 実際、医学部受験を辞めた際にも、崇くんに跡継ぎを譲ったのではないかと疑われました
また、養父母の恩に応えたいという気持ちもあるだろうし、
崇くんのように、はじめからヨソモノと割り切った方が楽かも知れませんね
原菜乃華ちゃんはあのちゃん等と一緒にB小町組んでセンターで歌っている方がサマになっていたよ、実写版「推しの子」ワイは好きやけどね