NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ブギウギ』
2023年10月2日 〜 10月6日放送
あらすじ
「はな湯」の看板娘・花田鈴子
大正15年(1926)。大阪市福島の商店街にある銭湯「はな湯」の看板娘・花田鈴子は歌と踊りが大好きな女の子でした。
銭湯を営む両親は義理と人情を大切にしながら鈴子を育てました。そんな中、鈴子は両親に学んだ義理と人情を実行に移し、親友・タイ子の恋の手伝いをしようとしました。
結果としてタイ子は失恋してしまいました。しかし鈴子の親切な心をタイ子は理解し、恋の手伝いをしてくれた鈴子に感謝しました。
花咲少女歌劇団の受験
大正15年の暮れに元号が変わり年が明けて昭和2年(1927年)1月。小学校の卒業後の進路が話題になる中、鈴子はタイ子から花咲少女歌劇団の受験をすすめられました。
タイ子の一言がきっかけで卒業後の進路を考え始めた鈴子は母のツヤに相談しました。ツヤは父・梅吉の若い頃の経験を話し、自分の道を見つけるように鈴子に助言しました。
そんな中、先頭の掃除をしながら歌い踊る鈴子は、歌と踊りを仕事にしたいと思い立ち、花咲少女歌劇団を受験したいと希望。両親は鈴子の願いを受け入れました。
花咲少女歌劇団の受験
昭和2年(1927年)3月。花咲少女歌劇団の受験当日。無事に試験を終えた鈴子には自信がありました。しかし合格者名の中に鈴子の名前はありませんでした。
翌日、父の梅吉は落ち込む鈴子を道頓堀にある梅丸少女歌劇団のレビューに連れて行きました。鈴子は美しいレビューに感動し、梅丸少女歌劇団を受験すると決意。
そのとき、梅丸少女歌劇団の試験はすでに終わっていました。しかし鈴子とツヤは事務員に頼み込み、部長の林がやむなく入学を認めるのでした。
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今週の展開
1: 10/2(月) 銭湯「はな湯」の看板娘
2: 10/3(火) 義理を返したくなる鈴子
3: 10/4(水) 卒業後の進路に悩む鈴子
4: 10/5(木) 花咲音楽学校に行く決意
5: 10/6(金) 梅村少女歌劇団の公演へ
予習レビューと史実のリアルエピソード
主人公の子供時代
笠置シヅ子さんをモチーフにした物語のスタートです。
第1週は主人公の子供時代。
小学校の卒業を間近に控えた頃の主人公が描かれます。
主人公・鈴子ちゃんの両親は銭湯を営んでいることや、主人公が花咲音楽学校を受験しようと決意するエピソードなどが第1週で描かれます。
これらエピソードは、史実ではどうだったのか。
以下にまとめます。
銭湯と花咲音楽学校
実在人物・企業名 | 劇中人物・企業名 |
笠置シヅ子 | スズ子 |
宝塚少女歌劇団 | 花咲音楽学校 |
生家の家業
笠置シヅ子さんが育った家は、かつては米屋でした。
しかし大正7年(1918年)の米騒動で全国の米屋が焼き討ちになったのを機に米屋を廃業。
近所にあった銭湯を買い取り、銭湯を家業としました。
ドラマの中の鈴子ちゃんの育った家が銭湯なのは史実をそのまま採用しています。
なお、笠置シヅ子さんの生家は後に銭湯も廃業し散髪屋に商売替えしています。
花咲音楽学校
残念ながらドラマの中の鈴子ちゃんは花咲音楽学校の受験に失敗。
試験はうまくいったものの、身長が低すぎることが失格の理由のようです。
一方、笠置シヅ子さんは宝塚少女歌劇団の受験に失敗。
受験の失敗もドラマに反映されています。
鈴子ちゃんの生まれ
実在人物・企業名 | 劇中人物・企業名 |
笠置シヅ子 | スズ子 |
本作『ブギウギ』は主人公の小学生時代から始まります。
第1週では主人公の生まれた頃のことは描かれませんが、笠置シヅ子さんの生まれは複雑です。
笠置シヅ子さんを育てた両親は実の親ではありません。
笠置シヅ子さんは養子だったのです。
笠置シヅ子さんの父親は香川の豪農の御曹司、母親はその家の女中。
二人の恋が決して認められない中で妊娠、そして出産。
恋すらも認められないのだから結婚が認められるわけもなく、笠置シヅ子さんのお母上は一人で娘を育てることに。
しかし心労がたたったのか乳の出が悪く、もらい乳によってリアル鈴子ちゃんは育ちました。
そのもらい乳の主が笠置シヅ子さんを養子に引き取ったのです。
このあたりのことは、第4週で描かれます。
史実の詳細についても第4章の本欄に記しています。
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