NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ブギウギ』
2023年10月23日 〜 10月27日放送
あらすじ
山寺にこもる団員たち
ストライキに加わったスズ子たちは山寺に立てこもりながらも、歌と踊りの稽古だけは休まずに規則正しい生活を送っていました。
「桃色争議」のことを知った山寺の住職や地元民たちは団員たちを応援。団員の親たちも差し入れを届けにやって来て、ストライキを応援しました。
そんな中、梅丸の社員がやって来て団員たちに告げました。会社は団員たちの要求をすべて受け入れる決定を下したと。
桃色争議の代償
スズ子たちが二週間ぶりに梅丸の稽古場に戻ると、部長の林が団員たちに告げました。会社が団員たちの要求をのむ代わりに、大和と橘が騒動の責任をとって退団すると。
スズ子たちは激しく反発するものの、会社が出した結論をくつがえすことはできませんでした。そして団員たちが泣く中、大和と橘は劇団を去って行きました。
ほどなくして騒動の前後に退団した団員たちが復帰。スズ子たちは、かつて大和たちがそうしたように後輩たちの指導に全力を注ぎました。
聞かされていなかった事実
昭和9年(1934年)のある日。ツヤに、香川に住む妹のタカから手紙が届きました。ツヤの実家の手袋工場の得意先の法事に、スズ子に出席してほしいという内容でした。
スズ子は六郎と一緒に香川へ。そして、スズ子と六郎は当主の和一が待つ次郎丸家に向かいました。その日、次郎丸家では和一の息子の菊三郎の法事が営まれていました。
和一の様子がおかしいことにスズ子は気がつきました。そして隠しきれないと観念した叔母のタカが打ち明けました。和一の息子の菊三郎がスズ子の実の父なのだと。
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今週の展開
16: 10/23(月) 山寺にこもるスズ子たち
17: 10/24(火) 社長の大熊が決断を下す
18: 10/25(水) 劇団を去る礼子とアオイ
19: 10/26(木) ツヤの実家から手紙届く
20: 10/27(金) スズ子と六郎が香川訪問
予習レビューと史実のリアルエピソード
「桃色争議」
実在人物・企業名 | 劇中人物・企業名 |
笠置シヅ子 | スズ子 |
水の江瀧子 | 大和礼子(?) |
松竹 | 梅丸 |
ストライキ
会社が人員削減と賃金削減を通告したこと。
劇団員たちが待遇改善を求めてストライキを始めこと。
これらはすべて史実の中のエピソードがモチーフになっています。
昭和8年(1933年)、松竹が人員整理と減給措置を発表。
これに激怒した音楽部員が会社と対立。
少女部員もその動きに同調し、少女部員のリーダー的な存在だった水の江瀧子さんが委員長となり労働争議に発展。
10代から20代の女性たちが争議に加わったことから「桃色争議」と呼ばれました。
百済寺本堂の濡れ縁の一部を破損
水の江瀧子さんたちは神奈川県湯河原の旅館に立てこもってストライキを決行。
一方、笠置シヅ子さんは水の江瀧子の行動に賛同し、高野山に立てこもっています。
ところで『ブギウギ』撮影中に、国の重要文化財に指定されている滋賀県東近江市の百済寺本堂の濡れ縁の一部を破損したとのニュースが本年4月に報道されました。
破損したのは、出演者たちが濡れ縁の上でダンスを踊るシーンのリハーサル中。
おそらく、ストライキで山寺にこもった主人公たちが、ストライキ中に稽古するシーンかと思われます。
出生の秘密
実在人物・企業名 | 劇中人物・企業名 |
笠置シヅ子 | スズ子 |
三谷陣平 | 次郎丸菊三郎 |
谷口鳴尾 | 西野キヌ |
亀井音吉 | 花田梅吉 |
亀井うめ | 花田ツヤ |
今週、スズ子ちゃんが香川の本家に行き「衝撃の事実」を知ることに。
「衝撃の事実」とは「出生の秘密」のことです。
笠置シヅ子さんが養子として育てられたことは第1週の本欄で記したとおり。
第4週の本欄ではその詳細を記します。
笠置シヅ子さんの実の両親
笠置シヅ子さんの実の父親の名は三谷陣平。
生家は豪農で製糖業を営み三谷陣平は9代目当主になるはずでした。
笠置シヅ子さんの実の母親の名は谷口鳴尾。
谷口鳴尾は三谷家の女中でした。
三谷陣平と谷口鳴尾は恋におち、谷口鳴尾は妊娠。
しかし将来の当主と女中の結婚が認められるわけもなく、谷口鳴尾は三谷家を追い出されました。
養母との出会い
心労がたたったのか、谷口鳴尾は乳の出が悪かった。
そんな中、お産のために大阪から里帰りしていた亀井うめという女性を紹介されました。
亀井うめは自分の子供の授乳の合間に笠置シヅ子さんにも乳を与えました。
そうするうち、亀井うめは笠置シヅ子さんに情が移り、笠置シヅ子さんもまた亀井うめに懐きました。
そして周囲のすすめもあり、谷口鳴尾は泣く泣く赤子を手放し、養子を出すことになりました。
亀井うめは自分の子供(幼い時に死去)と笠置シヅ子さんを連れて大阪へ。
夫の亀井音吉は、笠置シヅ子さんを我が子として受け入れました。
笠置シヅ子さんと養母の関係
笠置シヅ子さんは自分が養女として育てられたことを大人になるまで知りませんでした。
そして、その事実を香川に行ったときにひょんなきっかけから知ってしまうのです。
しかし笠置シヅ子さんは、育ての親を傷つけまいとして、出生の秘密を知ってしまったことを隠しとおしました。
そのため、亀井うめは自分だけが笠置シヅ子さんの母親なのだと信じて最期を迎えました。
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