2023/10/23(月)第4週「ワテ、香川に行くで」
あらすじ
礼子が率いる劇団員たちがストライキを決行し山寺にこもりました。劇団員たちは山寺にこもりながらも稽古だけは欠かさず続けていました。そんな一連の騒動を新聞記者たちは「桃色争議」と報道し世間の注目を集めました。
そんなある日、梅吉とツヤ、そして劇団員の親たちが山寺にやって来ました。境内が騒然とする中、住職が一同を落ち着かせ食事の席に誘いました。そして、その場が和んだところで礼子が親たちに挨拶しました。
礼子の発案により、劇団員たちの稽古を親たちに見せることになりました。親たちはその日を心から楽しんで過ごし、山寺を去って行きました。親たちが去った後、親が心配してくれることがうらやましいと礼子はスズ子に言いました。
同じころ、劇場には連日のように客がやって来て公演の再開を待ち望んでいました。一方の大熊は、家を出て行き場を失った礼子を梅丸に引き取ったころのことを思い出していました。そして礼子の処遇を考え始めました。
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感想
今週は月曜日から水曜日までの前半3回は桃色騒動が収束するまで。
木曜日から金曜日までの後半2回は、いよいよスズ子ちゃんの出生の秘密が少しづつ明らかになってきます。
前半3回の桃色争議、後半2回の出生の秘密。
これら二つのお話、お互いに全然関係のないエピソードのように見えます。
しかし今回、梅吉さんとツヤさん、さらに他の劇団員の親たちがやって来るエピソードを通して「親子の絆」が描かれました。
前半でスズ子ちゃんが両親にどれだけ恵まれているのかを描かれる。
そして後半では、スズ子ちゃんの親子関係の秘密が解き明かされる。
そんな構成になっているようです。
というわけで今回ブログ主は、他の劇団員たちの親子関係をじっくりと観察しました。
リリー白川の父親
リリーが劇団入りすることを猛反対していたリリーのお父上が登場。
親の反対を押し切ってまで劇団に入ったのに、その劇団に刃向かうようなマネをするのは、お父上としては許しがたいのかも。
お父上は最後まで怒ってましたが、それでも怒り方が最後は少しはマイルドになったのかな?
他の劇団員の母親
当時の親たちとしては、娘が梅丸に対して不義理をしていると考えたのでしょう。
今の親なら娘を守るために劇団を敵にまわすところなのでしょうが。
しかし大和礼子がGJ。
娘たちの稽古の姿を見せることで、親たちは大満足して山寺を去って行きました。
大和礼子の親
当然のことながら親と絶縁状態にある大和礼子の親が来るはずはありません。
大和礼子が劇団員を率いてストライキを始めたことも、おそらく大和礼子のご両親は新聞等で読んで承知しているはず。
親が娘を叱りに来てくれたら、大和礼子はどれほど嬉しかったことか。
親と絶縁したからこそ誰よりもわかる劇団員たちの親たちの気持ち。
しかし当の本人の親だけは姿を見せたい皮肉。
大和礼子の表情が常に寂しげなのがあまりにも切なかった。
スズ子ちゃんの親
他の劇団員たちの親たちと比較するとやっぱりスズ子ちゃんは恵まれています。
山寺まで駆けつけてきた梅吉さんとツヤさん、ほぼほぼ遠足気分(笑)
梅吉さんが遠足気分なのは想定内。
しかし、いつもは梅吉さんと比較して真面目で堅実に見えるツヤさんも、他の普通の親たちの中に入れてみると実はかなりおかしな人であることが判明。
しかし、こんなに天然でかいらしいご両親が実は・・・
これ以上のことは、本欄では今週の後半まで伏せておきます。
山寺のロケ地
史実で笠置ジズ子さんたちが立てこもった山寺は、現在は世界遺産になっている高野山金剛三昧院(和歌山県伊都郡高野町高野山)でした。
一方、今回のドラマの中でスズ子ちゃんたちが立てこもった山寺は・・・
ところで本年4月26日、本作のロケで滋賀県東近江市にある百済寺(ひゃくさいじ)本堂のぬれ縁を破損したことが報道されました。
破損した本堂が重要文化財に指定されていることもあり大きく報道されることになりました。
このアクシデント、おそらく今回の場面のことなのでしょう。
しかし、破損した際はリハーサル中だったとのこと。
リハーサル中でやらかしてしまったということは、そこでロケを継続するのは困難。
なので今回のドラマの中に出てきた山寺は、別のお寺ということも考えられます。
ちなみにこのお寺の正式名称は「釈迦山百済寺」。
推古14年(606年)聖徳太子の勅願により創建された由緒ある寺院で、且つ近江国最古の寺院でもあります。
そんな立派なお寺をロケ地として選ぶなんて・・・と最初は思ったものですが、実はこのお寺、ドラマや映画のロケを積極的に誘致しているようです。
これまで同寺院で撮影された作品には以下のようなものがあります。
▼映画
『駆込み女と駆出し男』(平成27年)
『関ヶ原』(平成29年)
▼ドラマ
『功名が辻~第11話 仏法の敵~』(平成18年)
『剣客商売 鬼熊酒屋』(平成27年)
▼ドキュメンタリー
『五木寛之の百寺巡礼』(平成29年)
話題を史実で笠置ジズ子さんたちが立てこもった山寺に戻します。
笠置シヅ子さんたち劇団員が立てこもったのは高野山金剛三昧院の宿坊でした。
この宿坊は現在も宿泊施設として使われており、一泊二食つきで一人あたり14,000円から33,000円までのプランが用意されています。
なお年末年始は宿泊ができません。
予習レビューと史実のリアルエピソード
桃色争議の背景
前週から今週にかけて描かれる桃色争議の背景には二つの大きな出来事がありました。
一つは世界恐慌、もう一つは映画のサイレントからトーキーへの移行です。
労働争議のことの発端は映画館でした。
当時、サイレント映画時代、音のない映像に合わせてナレーションやセリフを入れる活弁士や、生演奏によって音楽を入れる楽士がいました。
しかしトーキー映画の登場によって活弁士や楽団員は不要の存在に。
加えて世界恐慌によって経営の苦しかった松竹は、昭和7年(1932年)活弁士や楽士に対して解雇を通告。
これがきっかけとなって労働争議が始まりました。
この労働争議は松竹側が勝利しました。
桃色争議
その翌年、昭和8年(1933年)に松竹は松竹少女歌劇部に対し、一部楽士の解雇と全部員の賃金削減を通告。
同年6月14日、この通告に対して東京の音楽部員が待遇改善を要求。
東京のトップスターだった水の江瀧子を争議委員長に任命し労働争議が勃発。
翌6月15日、水の江瀧子は少女部員230名を引き連れ、神奈川県にある湯河原温泉の旅館に立てこもりました。
6月25日、大阪楽劇部による待遇条件の改良要求が拒否されたことをきっかけに、トップスターの飛鳥明子が争議団長となりストライキを宣告。
6月27日夜、大阪楽劇部員たちは難波発高野山行きの南海電車の終電に乗り高野山へ。
宿坊の金剛三昧院に立てこもりました。
高野山での立てこもりには、団長の飛鳥明子、笠置シヅ子、アーサー美鈴、秋月恵美子、芦原千津子などが参加しました。
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高野山行くなら南海電鉄高野線
和歌山市内、関空に行く本線(「カーネーション」の岸和田や「まんぷく」で塩軍団が活躍していた泉大津もコチラ)に比べたらじゃない感があるけど流れる景色は風情あり路線の駅もレトロですよと個人感
ドラマの頃は緑色の車両だったかな?
南海ホークスのカラー
高野線は南海ホークス球団歌がよく似合う
御前様、生きてはったんでっかあ?
笠智衆さんによく似た住職さん
「スズ子のお節介、うつってしもたわ」
影響力抜群ですね。すっかり中心人物になった。
この騒動どう落としどころが見つかるのだろう?
「若き日の礼子」とあるから、どんな少女が出るのかと思いきや、
入団直後のことですか。本人でもよかったのじゃない?
マスコミは昔も今も変わらないね。会社側に忖度して、無理矢理に
その方向に記事をまとめようとする。芸人より新聞記者の方が
世間的に偉いんだ、考え方はこちらの方が正論だ、という姿勢が
ミエミエ。はなから見下して馬鹿にしている。
翼和希さんって枚方市出身なんだ
あの事務所からの退所が決まり岡田准一さんのひらパー兄さん継続がほぼ確定していますが、もし退所してなければ翼さんが三代目ひらパー兄さんという路線もあったかな?
ワテが~新ひらパー兄さんでおま~♪と歌劇口調かつ男装で出演するとかね
関係ないコメントするけどね
朝ドラがない日曜日だけど現在BS12で夜「日曜ゴジラ」放送されているから楽しみでねえ
来週はカムカムるいちゃんの大阪の父親役だった村田雄浩さん主演のゴジラミレニアムだわ、明日からまた仕事かというウザったさ緩和してもろてます