ブギウギ

ブギウギ 第6週「バドジズってなんや?」予習レビューとあらすじ

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ブギウギ』
2023年11月6日 〜 11月10日放送

あらすじ

スズ子と秋山が上京

昭和13年(1938年)4月。梅吉とツヤ、そして「はな湯」の常連客たちに別れを告げると、スズ子は秋山とともに東京へ向かいました。

スズ子と秋山は、梅丸楽劇団の制作部長・辛島が手配した下宿屋に到着。下宿屋の女主人でおしゃべりなチズとその夫・吾郎が二人を迎えました。

スズ子と秋山は東京見物へ。そして、帰り道に下宿屋の近くの屋台のおでん屋に立ち寄りました。店主・伝蔵の口の悪さとおでんの美味なことにスズ子は驚きました。

梅丸楽劇団(UGD)

翌日、スズ子と秋山は日帝劇場に足を運び、制作部長の辛島と演出家の松永が梅丸楽劇団(UGD)の関係者たちを二人に紹介しました。

梅丸楽劇団(UGD)の関係者の中には作曲家の羽鳥善一がいました。スズ子が感動した『別れのブルース』の作曲家が羽鳥と知り、スズ子は驚きました。

一方の羽鳥もスズ子に関心を持っていました。羽鳥はその場でスズ子に歌わせました。そしてスズ子の歌を確認すると『ラッパと娘』の楽譜をスズ子に渡しました。

作曲家・羽鳥の稽古

羽鳥によるスズ子の歌の稽古が始まりました。羽鳥はスズ子に何度もダメ出しをし、楽しく歌うことをスズ子に求めました。

しかしスズ子は羽鳥が求めていることを理解できず悩みました。そして演出家の松永に励まされたスズ子は、稽古をつけてもらうために羽鳥の家を訪ねました。

スズ子は羽鳥に挑むようにして稽古に取り組み、羽鳥の求めていることを理解。ほどなくしてスズ子がステージに立った梅丸楽劇団の旗揚げ公演は大成功しました。

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今週の展開

26: 11/6(月) スズ子と秋山が上京する
27: 11/7(火) 羽鳥善一と出会うスズ子
28: 11/8(水) 羽鳥善一のレッスン開始
29: 11/9(木) 羽鳥に認められぬスズ子
30: 11/10(金) 歌のコツをつかむスズ子

予習レビューと史実のリアルエピソード

スズ子ちゃんと作曲家・羽鳥善一の出会い

実在人物・企業名劇中人物・企業名
笠置シヅ子スズ子
服部良一羽鳥善一
松竹楽劇部梅丸少女歌劇団

松竹は、東京のSKDと大阪のOSSKからメンバーを選抜し、そこに男性ダンサーも加えた新劇団「松竹楽劇団(SGD)」を発足。

SGDの正指揮者に就任したのが服部良一さんでした。

笠置シヅ子さんと服部良一さんが出会ったのはこのころのことです。

服部良一さんは後年になって次のように書き残しています。

「花形は、大阪の歌姫・笠置シヅ子ということであった。ぼくは、どんなにすばらしいプリマドンナかと期待に胸をふくらませた。」

名前と評判だけは聞いていたものの、まだ見ぬ笠置シヅ子さんに対して服部良一さんは大きな期待を抱いていたようです。

しかし服部良一さんが目にした笠置シヅ子さんは

「薬びんをぶら下げ、トラホーム病みのように目をショボショボさせた小柄の女性がやってくる。裏町の子守女か出前持ちの女の子のようだ。」

どうやら期待を真っ向から裏切られる第一印象だったようです。

ところが

「その夜おそく始まった舞台稽古では、思わず目を見張った。舞台の袖から飛び出してきた女の子は、昼間のトラホーム病みの子とは全く別人だった。」

と、そのギャップに驚いただけでなく

「その動きの派手さとスイング感は、他の少女歌劇出身の女の子たちとは別格の感で、なるほど、これが世間で騒いでいた歌手かと納得した」

他の出演者たちとは「別格」とまで言い切り絶賛。

舞台の裏側での第一印象と舞台の上での第二印象、二つの場所での印象のギャップがスズ子ちゃんと作曲家・羽鳥善一のリアルの出会いでした。

(服部良一『ぼくの音楽人生』より引用)

朝ドラ『カムカムエヴリバディ』との関連
笠置シヅ子さんに魅了された服部良一さんは、笠置シヅ子さんのために次々とオリジナル曲を発表。

当時のレビューで使われる楽曲は、既存曲を編曲したものが一般的だったため、オリジナル曲の起用は斬新な試みでした。

服部良一さんが発表したオリジナル曲の一つ『ラッパと娘』は、映画『Artists and Models (1937年、日本未公開』)で使われた楽曲に着想を得た作品。

服部良一さんが着想を得た楽曲は、『カムカムエヴリバディ』の主要テーマの一つだったサッチモことルイ・アームストロングが作曲しています。

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POSTED COMMENT

  1. ひまじん より:

    「ラッパと娘」は、全く同じマイナーキーコード進行構成の、ベニーグッドマン「シンギ・シング・シング」(ジーン・クルーパーのドラムソロで有名)からドラムソロとベニー・グッドマンのクラリネットソロを抜いて、ハリー・ジェイムスのトランペットソロをサッチモ風の南里文雄さんのソロに差し替え、日本語の歌詞とサッチモ風のスキャットを加えたら一兆上がり。ビジュアルイメージの発想元の「artist and model」のラストシーンだが、こちらの楽曲は、メジャーキー循環コード進行で全くの別物なのでは・・・・・・しらんけど。

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