NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ブギウギ』
2023年11月13日 〜 11月17日放送
あらすじ
作詞家・藤村薫/ブルースの女王・茨田りつ子
昭和14年(1939年)春。スズ子は「スウィングの女王」と呼ばれ、秋山とともに人気者になっていました。
そんなある日、打ち合わせのために足を運んだコロンコロンレコードで、羽鳥は作詞家の藤村薫をスズ子に紹介。そこに偶然、茨田りつ子が姿をあらわしました。
羽鳥はりつ子を「ブルースの女王」とスズ子に紹介。しかしりつ子は、スズ子の歌も化粧も下品だと言い放ち、スズ子を憤慨させました。
松永がスズ子に日宝への移籍を持ちかける
演出家の松永がスズ子に意外な話を持ちかけてきました。梅丸のライバル会社である日宝に一緒に移籍しないかと。松永に恋心を抱くスズ子の気持ちは揺れました。
スズ子が移籍するというウワサはあっという間に広がりました。そして制作部長の辛島はスズ子を詰問。しかし辛島の目を盗んでスズ子はその場を逃げ出しました。
松永のもとに駆けつけたスズ子は言いました。松永のことが好きだ。一緒に逃げて欲しいと。しかし松永は恋人がいることを打ち明けました。スズ子の恋は破れました。
日宝社長・大林に移籍を断る
ほどなくしてスズ子は、日宝社長・大林と松永に移籍の話を断りました。一方、タップダンサーの中山から求婚され悩んでいた秋山も、プロポーズを断りました。
スズ子は辛島に非を詫び、辛島はスズ子の謝罪を受け入れました。同じころ、羽鳥はスズ子のために『センチメンタル・ダイナ』を作曲していました。
そして迎えた『センチメンタル・ダイナ』をスズ子が歌う本番の日。スズ子の熱唱は聴衆を魅了し、羽鳥もスズ子の歌に心から満足するのでした。
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今週の展開
31: 11/13(月) 林が大阪からやって来る
32: 11/14(火) 移籍の誘い受けるスズ子
33: 11/15(水) 移籍の話が大熊にバレる
34: 11/16(木) 羽鳥と藤村が新曲を完成
35: 11/17(金) スズ子が新曲を披露する
予習レビューと史実のリアルエピソード
淡谷のり子
実在人物・企業名 | 劇中人物・企業名 |
笠置シヅ子 | スズ子 |
淡谷のり子 | 茨田りつ子 |
服部良一 | 羽鳥善一 |
コロンブスレコード | コロンコロンレコード |
ドラマの中で菊地凛子さんが演じる茨田りつ子の実在モデルはブルースの女王・淡谷のり子さん。
スズ子ちゃんがラジオで聴いた茨田りつ子の歌声に感動。
その後、スズ子ちゃんと茨田りつ子は生涯のライバルとして競い合い、またときには支え合う存在に。
主人公にとって極めて重要な登場人物となる茨田りつ子の実在モデル・淡谷のり子さんについてまとめてみました。
淡谷のり子さんの略歴
淡谷のり子さんは明治40年(1907年)8月12日、青森県青森市生まれ。
服部良一さんが明治40年(1907年)10月1日生まれなので淡谷のり子さんとは同い年です。
淡谷のり子さんの生家は青森の豪商。
青森県立青森高等女学校に入学後、生家が破産したことで女学校を中退し、母と妹とともに上京。
上京後、東洋音楽学校(現・東京音楽大学)に入学。
大学在学中は、画家のモデルのアルバイトをしながら学校に通う苦学生生活を送っていました。
同大学のピアノ科を経て声楽科に編入。
昭和4年(1929年)東洋音楽学校声楽科を首席で卒業。
昭和5年(1930年)ポリドールから『久慈浜音頭』で歌手デビュー。
昭和6年(1931年)日本コロムビアへ移籍し『私このごろ憂鬱よ』がヒット。
昭和12年(1937年)『別れのブルース』が大ヒットしスターのポジションを獲得しました。
移籍騒動
実在人物・企業名 | 劇中人物・企業名 |
笠置シヅ子 | スズ子 |
服部良一 | 羽鳥善一 |
笠置シヅ子さんが東京で注目を浴びるその一方で、最愛の母との別れを経験していたころ、笠置シヅ子さんはさらに二つの騒動を経験していました。
一つ目:東京宝塚劇場(東宝)からの引き抜き騒動
一つ目は東京宝塚劇場(東宝)からの引き抜き騒動です。
松竹に所属していた演出家・益田貞信氏が東宝に移籍。
かねてより笠置シヅ子さんの秀でた才能に注目していた益田貞信氏は、笠置シヅ子さんを当方に移籍しないかと誘いました。
東宝は、松竹楽劇団(SGD)より100円高い300円の月給を笠置シヅ子さんに提示。
両親への仕送り額を増やしたかった笠置シヅ子さんは東宝への移籍に応じることにしました。
昭和14年(1939年)のことでした。
その二年前の昭和12年(1937年)、松竹に所属していた俳優の林長二郎(後の長谷川一夫)が東宝に移籍する騒動がありました。
そのこともあって笠置シヅ子さんの移籍話に松竹幹部は激怒。
笠置シヅ子さんは、松竹の創業家に別荘に軟禁状態に置かれてしまいました。
二つ目:作曲家・服部良一氏とのゴシップ
二つ目は作曲家・服部良一氏とのゴシップ騒動です。
松竹の創業家に別荘に軟禁状態に置かれた笠置シヅ子さんは、心から信頼する服部良一氏に助けを求めました。
助けを求められた服部良一氏は次のように応えました。
・君がいなくなれば作曲の対象がなくなる
・松竹にいる理由がなくなる
・松竹をやめるときは一緒にやめる
この服部良一氏の返答が世間で誤解され、笠置シヅ子さんと服部良一氏は恋仲にあるというゴシップが拡散することに。
当時、服部良一氏は東宝の仕事もしていました。
松竹と東宝の間にはさまれた服部良一氏は奔走し、松竹と東宝の間のトラブルを解決。
最終的に笠置シヅ子さんは松竹に留まることになりました。
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訂正です。「ラッパと娘」のトランペットは斎藤ベンちゃんこと斎藤広義さん
同じく服部先生作曲で淡谷のり子さんが歌う「私のトランペット」が南里文雄さんでした。
やっぱり、鈴子に目をつけた演出家 松永大星のモデルは、「コロッケの歌」でコミックソングの先駆けを作った益田太郎冠者男爵の子息益田貞信氏だったのですね・・・と言う事は、秋山に求婚した中山史郎のモデルは、当時「日本のフレッド・アステア、社交ダンスの父」と称された中川三郎さんかな?トランペットの一井さんは間違いなく南里文雄さん・・・。
朝蔵さんこんにちは。
劇中企業名「コロンコロンレコード」の実在企業名は「コロンブスレコード」ではなく「日本コロムビア」かな?と思われます。
『エール』に続いて『おちょやん』にもコロンブスレコードが登場していたので、その影響が強いのかもしれませんね…(^^;)