2023/11/13(月)第7週「義理と恋とワテ」
あらすじ
昭和14年(1939年)4月。東京の梅丸楽劇団が旗揚げ公演を行ってから1年。そのころ、スズ子と秋山の人気はすでに定着し劇団の顔のような存在になっていました。そんな中、USKの林部長が大阪からやってきました。
スズ子と秋山に久しぶりに再会した林は、二人のうちどちらかが大阪に戻りUSKを盛り立ててほしいと頼みました。しかし、東京でもっと活躍したいスズ子も秋山も林の頼みを引き受けることを拒みました。
そんな中でスズ子は、羽鳥善一が新曲を書くために作詞家の藤村薫を紹介されました。そこへ茨田りつ子がやってきました。りつ子に憧れるスズ子は丁寧に挨拶するものの、りつ子はスズ子を下品だと言いスズ子を怒らせました。
そのころ秋山は思い詰めていました。秋山は中山から娘役を演じるようすすめられるものの、中山が求めることに違和感を感じていたのです。一方のスズ子は、内緒の話があると松永からお茶に誘われました。
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感想
前週最後の圧巻のステージのエンディングから今週はスタート。
あのステージをきっかけにスズ子ちゃんはスターに。
林部長
そのスタートを取り戻そうと久しぶりに林部長が登場しました。
林部長、相変わらずの「マムシの生き血」ネタ。
林部長の得意の冗談を東京人相手に言っても、東京人は大阪人ほどのうまいこと反応してくれないよと、林部長に言ってあげたい・・・
それはともかく大阪は今、そんなに困っているのかな?
林部長が東京にやって来て、二人のうちどちらかを連れ戻そうとしたのは林部長の独断によるものなのか。
それとも大熊社長の指示によるものなのか。
これはブログ主の推測ですが、林部長のこの度の上京は独断によるもの。
大阪の興行の責任者として、一度は大阪から送り出した二人のうちどちらかをもう一度大阪に連れ戻そうなんて、林部長相変わらず仕事熱心。
そして、そんな林部長がいるだけで安心感があります。
茨田りつ子
前回、「下品ね」と捨て台詞を吐いた茨田りつ子が、再び「下品」の連発。
リアルの淡谷のり子さんは晩年の姿しか知りませんが、若かったころはきっとこんなだったろうと納得の役作り。
人を見下しているのでもない、お高くとまっているわけでもない。
周囲の人と同じ場所にいながら、常に異次元の世界にいるようなオーラがすごい!
この異次元のオーラと対等に渡り合えるときが、スズ子ちゃんは真のスターになっているときなのかもしれません。
一方で「異次元のオーラ」を「面白い人」と軽く言ってしまう羽鳥先生の異次元ぶりもまたすごい。
羽鳥先生、やっぱりただものではないですね。
秋山美月
林部長からの帰阪要請にも上の空だった美月ちゃん。
林部長との席では、美月ちゃんは中山氏とのデートのことで頭がいっぱいなのかな、くらいしにか思いませんでした。
しかし、デートが終わり下宿に帰ってきてもまだ様子がおかしい。
美月ちゃんの様子がおかしい理由はおでん屋での会話によって明らかに。
スズ子ちゃんとは異なり、美月ちゃんは中山氏と着実に距離を縮め、ついに交際するところまできたらしい。
そしてこれはブログ主の予想ですが、交際が始まってから中山氏は変わってしまったのかな。
おでん屋の親父が指摘するように、中山氏は美月ちゃんを自分の手のひらの上で操っていたくなったのでしょう。
一方、これは美月ちゃんが自分で言ったように、男性との交際がこれは初めての美月ちゃんには中山氏の変化がわからない。
先輩と後輩の関係はこんなものなのかとも思う。
しかし、自分の役まで決められてしまう違和感も大きい。
美月ちゃん、思い詰めた表情を浮かべるわけです。
美月ちゃんの違和感、これが林部長の帰阪要請と結びつくのかな?
スズ子ちゃんと松永氏
美月ちゃんと中山氏のような関係の進展がなかったスズ子ちゃん。
そのスズ子ちゃんに対して、松永氏がお茶に誘いました。
本来なら恋バナの始まりの瞬間であるはずが、なぜからその瞬間は不穏な空気に包まれていました。
以上・・・
今週、面倒なことが盛りだくさんになる予感でいっぱいの月曜日でした。
予習レビューと史実のリアルエピソード
今週の物語の時代背景は昭和14年(1939年)。
ドラマの中ではスズ子ちゃんが『ラッパと娘』をレコーディングしてコロンコロンレコードからリリース。
また今週、作詞家の藤村薫というキャラクターが登場。
気難しい性格の藤村薫を演じるのは宮本亜門さんです。
そんな今週のドラマで描かれる時代、リアルでは何があったのでしょうか?
昭和14年(1939年)7月、笠置シヅ子さんはコロムビアレコードの専属歌手になりました。
笠置シヅ子さんが同社の専属歌手になったのは服部良一氏の尽力によるもの。
そしてコロムビアレコードの専属歌手として初のレコーディングを行った楽曲が『ラッパと娘』です。
『ラッパと娘』のレコードは昭和14年(1939年)12月に発売されました。
また、『ラッパと娘』に次いで発売されたレコードは『センチメンタル・ダイナ』。
作曲はもちろん服部良一氏。
『ラッパと娘』は作詞も服部良一氏が手掛けていますが、『センチメンタル・ダイナ』の作詞を手掛けたのは野川香文氏。
野川香文氏を実在モデルとしたキャラクターが今週から登場する藤村薫です。
なお野川香文氏は淡谷のり子さんの『雨のブルース』の作詞も手掛けています。
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初対面、第一印象最悪の茨田りつ子さん。
茨田さんも、スズ子ちゃんへの印象はよくない。
この二人が、いつ和解するのか。
お互いへの印象が、どう変わっていくのか。
変わる瞬間を、早く観てみたいです。
淡谷のり子も笠置シズ子も藤浦洸も審査員でしか知らない世代。ついでに言えば古関裕而も
そうだし、さらについででは水之江瀧子もジェスチャーの紅組キャプテンとしか知らないし。
おでん屋の大将、恋バナは禁止だと言ってたのに、自分から喋り倒してるじゃんか。
林部長の「男やろ」のサインを見て、スズ子が「グッジョブでっか」と返していたのには笑いました。探検ファクトリーとは違いまっせ
「グッジョブ」って。松永さんとのおでこキッスがファースト。茨田さん毒舌全開。秋山さん落ち込みの原因は?中山さん恋も芸のこやし。おでん屋のおやじ憤る。恒例の「あっつ」よりによって松永さんと二人きり。内緒の話って。藤村さんいきなり朝ドラ受け。