2025/7/4(金)第14週「幸福よ、どこにいる」
あらすじ
月刊誌の刊行が決まり、のぶの仕事が忙しくなってきました。
取材や記事の執筆に加えて、雑誌の広告取りの営業まで行うようになったのです。
のぶは月刊誌の発行に向けて日々奔走。
しかし、のぶの努力はなかなか身を結ばずにいました。
そんなある日、のぶが営業に出かけようとすると、同期の琴子がのぶの後を追いかけてきました。
参考:地デジ番組表
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
嵩くんがライフワークと再会?
前回の本欄で、リアル嵩くんがその後の人生を動かし始めるような「あるもの」と出会ったことを記しました。
今週、その「あるもの」がドラマの中で再現されます。
ドラマの中で嵩くんは健ちゃんと一緒に廃品回収を開始。
史実と同様、ドラマの中の嵩くんは進駐軍の兵舎に足を運んで廃品回収するものと思われます。
そして、廃品回収業を続ける中で、嵩くんはガラクタの中でアメリカの雑誌を発見。
きっと進駐軍の兵隊が読み終えて捨てたものと思われる古雑誌。
嵩くんは、その雑誌に掲載されていた美しくて斬新なデザインに心が躍る思いがします。
思えば戦時中、美しいものを美しいと言って喜べない世相に対して嵩くんは反発していました。
のぶちゃんとの関係がギクシャクしたのも美しいものをめぐっての口論がきっかけでした。
軍隊に入ってからは、嵩くんは美しいものからさらに遠ざかってしまいました。
嵩くん、美しいという概念自体を忘れているかもです。
そんな中で出会ったアメリカの古雑誌の中にあったデザイン。
それは、嵩くんにとって数年ぶりの美しいものとの再会のはずです。
そして、この再会を通して、嵩くんは戦前に心に決めたライフワークを思い出すものと思われます。
【史実】リアル嵩くんとアメリカの古雑誌との出会い
前回の本欄に記したとおり、リアル嵩くんは戦友に誘われて廃品回収業を営む会社の仕事を手伝うことになりました。
そして、回収した廃品を再生して生活雑貨として販売する仕事を続ける中で、それまで動かなくなってしまった頭脳が動き出すようになります。
そんな中でリアル嵩くんは、回収した廃品の中にたまにアメリカの雑誌が紛れ込んでいるのを見かけるようになりました。
当事、日本国内はあらゆる物資が欠乏していました。
しかし、敵国だったアメリカは戦前も戦中も戦後も物資は潤沢。
リアル嵩くんがゴミの中に見つけたアメリカの雑誌も、当時の日本ではあり得ないような上質の紙が使われていました。
しかもカラー印刷です。
ブログ主は終戦直後の日本の出版物を収集していた時期があるのですが、当時の日本の出版物は紙は粗末なわら半紙。
カラーはあり得ない。
そして、活字はつぶれて読みにくいことこの上ない。
そんな出版物ばかりの環境の中で見つけた上質な紙とカラー印刷のアメリカの雑誌。
美しいものが大好きなリアル嵩くんにしてみたら、美術品のように見えたはずです。
【史実】リアル嵩くんの「憧れの心」の再生
ドラマの中でも再現されたように、リアル嵩くんは幼い頃から美しいものへの「憧れの心」を持っていました。
しかし、あまりにも長かった軍隊生活。
過酷な経験ばかりを強いられた日々の中で麻痺した心は、美しいものへの「憧れの心」も忘れてしまっていました。
しかし、アメリカの雑誌を見るうちに、リアル嵩くんの中で「憧れの心」が少しづつよみがえってきたのだそうです。
リアル嵩くんはアメリカの古雑誌の中に気に入ったページがあると、それを切り取って自宅へ持ち帰る。
自宅で美しいデザインを食い入るように眺める。
そんな日々を繰り返す中で、リアル嵩くんの「憧れの心」が息を吹き返してきました。
そしてリアル嵩くんは、もっと文化的な仕事をしたいと思うようになります。
そんな中でリアル嵩くんは、高知新聞が記者を募集していることを知り、応募しようと決意。
リアル嵩くんとリアルのぶちゃんの出会いのカウントダウンが始まります。
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