ブギウギ

移籍の話が大熊にバレる / ブギウギ 第33回

2023/11/15(水)第7週「義理と恋とワテ」

あらすじ

スズ子が日宝から移籍を持ちかけられていることが梅丸の関係者に知られてしまいました。その話を聞いた大熊社長は激怒。大熊から叱責された辛島部長が大慌てでスズ子のもとへ駆けつけて来ました。

辛島から問い詰められたスズ子は、自分がしてしまったことの重大さに初めて気がつきました。一方の辛島は、スズ子と日宝の者を会わせないようにするためスズ子を軟禁しようとしました。しかしスズ子は、辛島の目を盗んで逃亡しました。

逃亡したスズ子が向かった先は松永のもとでした。スズ子は移籍の話が梅丸の関係者にバレたことを松永に報告。続けてスズ子は松永に言いました。一緒に逃げてほしい。松永のことが好きだと。

スズ子の告白を受けて松永は、自分には愛する人がアメリカにいると打ち明けました。失恋したスズ子は泣きながら夜道を歩きまわりました。そしてスズ子が下宿に戻ると、羽鳥と藤村がスズ子の帰りを待ちわびていました。

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感想

浮かれているだけ

茨田りつ子に「浮かれているだけ」と言われて我にかえったスズ子ちゃん。

我にかえったスズ子ちゃんを見て、確かにスズ子ちゃんは浮かれていただけだなと思いました。

そして、そこを鋭く洞察した茨田りつ子はやっぱりとんでもない人。

誰よりも愛情を持って人のことを観察しているからこその洞察力なのでしょう。

今にして思えばスズ子ちゃんは勘違いしていただけ。

恋の経験がないので仕方ないとはいえ、松永氏からのおでこにキスとチョコレートが、松永氏からのラブコールだと思い込んでしまったのでしょう。

そしてその思い込みによってスズ子ちゃんは浮かれてしまった。

浮かれてしまったスズ子ちゃんは、梅丸から日宝への移籍の話がどれほど重大な結果をもたらすことになるのか、想像すらもできなくなった。

とは言っても重大な結果を想像するにはスズ子ちゃんは若すぎるかもしれません。

若すぎることに加えて、劇団という特殊な環境にいるスズ子ちゃんは社会を知らなすぎるので、重大な結果を想像できなかったのは致し方ない。

しかし・・・

浮かれてしまったことで、自分の行為が義理に欠く行為であることにスズ子ちゃんは気がつかなった。

小学生のころに「義理」をお母ちゃんから教えてもらっていたのに。

自分の行為が義理に欠く行為であることに気がつけなかったこと。

「義理」という言葉すら忘れていたこと。

その点にスズ子ちゃんの浮かれ具合があらわれているような気がします。

というわけで茨田りつ子の厳しい一言によってスズ子ちゃんは我にかえり、自分が浮かれていたことに気がつきました。

めでたし。

それにしても茨田りつ子おそるべし。

浮かれていることを見抜くとは。

一方で、自分の道を決められるのはこの子だけという茨田りつ子の言葉が優しい。

スズ子ちゃんを見つめる厳しくも優しい茨田りつ子の眼差し。

ブログ主が茨田りつ子のファンになってしまった瞬間でした。

ブログ主の中では茨田りつ子と羽鳥先生、この二人が本作の登場人物のトップツーに。

それとも大阪の林部長を含めてトップスリーかな?

追伸:『別れのブルース』

涙を流しながら夜道を歩くスズ子ちゃんの場面で流れた『別れのブルース』。

あれは、傷ついたスズ子ちゃんを見守る茨田りつ子の愛を表現したのかな?

心に染みる優しい歌声でした。

明るいおじさん

失意のスズ子ちゃんが下宿に戻ると来客がスズ子ちゃんの帰りを待っているらしい。

その来客は妙に明るいおじさん。

「明るいおじさん」の一言で、羽鳥先生だとすぐにわかりました。

羽鳥先生のキャラがそれだけ立っている証なのでしょう。

さて、明るいおじさんはスズ子ちゃんの傷ついた心に気をとめる様子もなく。

深く傷ついている人には、これくらい無駄に明るい人がいた方が、傷の沼にハマらなくていいのかも。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

史実で、笠置シヅ子さんが東宝への移籍を誘われたころ、笠置シヅ子さんの養母は闘病中。

かさむ治療費のために笠置シヅ子さんはもらっている給料以上のお金が必要でした。

そのあたりの史実をモチーフにしたエピソードが今週ドラマの中で描かれます。

今週、ツヤさんは腰痛がひどくなり、熱々先生から検査するようにすすめられます。

さて、ツヤさんの身体の具体ですが、ただの腰痛ではないようです。

というのも、次週のサブタイトルは「母の死」です。

次週、ツヤさんは亡くなります。

ツヤさんに検査をすすめた熱々先生は、ツヤさんの腰痛がただの腰痛ではないことを見抜いているのかもしれません。

次週の悲しい展開のフラグが今週は随所に立つのではないでしょうか。

また、今週は六郎くんが徴兵検査の身体検査で甲種合格します。

いつ徴兵されてもおかしくない状況になってしまいます。

ツヤさんの死、六郎くんの甲種合格。

歌手としてのスズ子ちゃんの環境もめまぐるしく変わりますが、大阪の実家の環境も今週は激変するようです。

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POSTED COMMENT

  1. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者様、早速のご返答ありがとうございます。鳥取市にも気の利いた人間がいたのですね。嬉しくなりました。さて「tokyo calling 」のpvですが、巨大化した彼女達が街に現れる所は「シン・ウルトラマン」とその元ネタの旧「ウルトラマン」の「禁じられた言葉」(メフィラス星人の出る回)のパロディーですね。撮った監督絶対特撮マニアだな。

  2. ずんこ より:

    茨田さんの言葉のお蔭で、少し冷静になれましたね。
    そういえば茨田さんは、スズ子ちゃんを「下品だ」とは言っていましたが、一度も「下手だ」とも「嫌いだ」とも言ってはいませんでした。
    自分とは違うスタイルの歌手として、歌唱力は評価していたのでしょうか。

    松永さん、なんだか憎めない。
    海外経験のある松永さんにしてみれば、義理や人情に縛られず、自分がしたい事が出来る場所を選ぶことはごく当たり前の事なのかもしれませんね。
    これもまた、一面の真実なのかも。

    妙に明るいおじさん(笑)
    この明るさと拘らなさが、救いでしたね。

  3. 名乗る程の者ではないでおま より:

    スズ子ちゃん、逃げるってどこに?
    「エール」で流れていた東京行進曲みたいにいっそ小田急で逃げるのか?
    それとも「おちょやん」の高城さんみたいにソ連に亡命するの?時代的には高城さんのモデルになった岡田嘉子さんが亡命したのってこの頃なんだけど

    話反れますが、井川遥さんが演じた高城さんが亡命する時って思っていた以上に「銀河鉄道999」のメーテルさんに合わせていたんだと先日BS12で放送されていた劇場版の銀河鉄道999を見て思ったんだがね
    次回は「さよなら銀河鉄道999」か、絶体見てしまうわ

  4. 名乗る程の者ではないでおま より:

    還暦のたつお様
    新しい学校のリーダーズは仰る通り昭和くさいトコも魅力です
    改名前の欅坂46と同じです(平手ちゃんやねるちゃんが所属していた頃)、サイレントマジョリティとかLove and Peaceとか歌詞に入っていたしリーダーズと同じくウルトラ警備隊みたいな制服もあったし
    だから、ワイみたいなおっさんが好きだと言っても言い訳しやすいのかと
    因みに鳥取市商店街での撮影は鳥取市からのオファーをリーダーズが引き受けたとのことらしいです

  5. 還暦のたつお より:

    大熊社長怖い。まあ当然か。辛島さん契約書食べるなよ、ヤギじゃあるまいし。軟禁って、拉致じゃない。ありゃ二階から飛び降りて追って来た辛島さん負傷。逆プロポーズ松永さん明らかに困惑。思わせぶりしやがって恋人いるじゃねえか。絶妙なタイミングで「別れのブルース」。茨田さん正論。
    羽鳥さんと藤村さん、空気読めない。

  6. 丹善人 より:

    やはりこういうときは、底抜けに明るい人ですね。
    悩み事なんかちっぽけに見える。
    実家でもお父さんやあほのおっちゃんの存在がどれだけ
    心の支えになった事か。

  7. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者様。新しい学校のリーダーズですか。彼女達の「青春を切り裂く波動」のPVは、うちの市の駅前商店街で撮ってたり(こんな山陰の田舎でなんで?)「TOKYO CALLING」のPVではウルトラ警備隊の指令室のような所で、これまたウルトラ警備隊のコスチュームをした彼女達が歌い踊ってました。和田アキ子さんとのコラボといい昭和生まれにはいちいち彼女達のパフォーマンスは刺さって来ますね。

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