ブギウギ

ブギウギ 第9週「カカシみたいなワテ」予習レビューとあらすじ

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ブギウギ』
2023年11月27日 〜 12月1日放送

あらすじ

スズ子と梅吉の二人暮らし始まる

昭和15年(1940年)夏。ツヤが亡くなり、スズ子と梅吉が一緒に暮らしはじめて一年。そのころもまだ梅吉はツヤの死から立ち直れずにいました。

梅吉の生活は荒れていました。毎日、伝蔵の屋台に通っては酒を浴びるように飲み、騒ぎを起こして伝蔵やチズに迷惑をかけてばかりいました。

そんな中、小林小夜がスズ子に弟子入り。しかし梅吉の世話を託した小夜が梅吉を一緒に酒を飲む姿を見てスズ子は激怒。小夜を追い出し梅吉を詰りました。

梅丸楽劇団が警察に監視される

そのころ、梅丸楽劇団は警察に監視されながら公演を行なっていました。そんな中でスズ子も、歌い方や踊り方まで警察から指図を受けるようになっていました。

ある日スズ子は、舞台上での動きが咎められ警察に連行されてしまいました。するとスズ子が厳しく指導されている隣の部屋から、りつ子の怒鳴り声が聞こえてきました。

りつ子は警察のやり方に従わず、たびたび指導を受けていました。そして自由に歌いたいというスズ子に対して、やりたければ自由にやれと言い放ちました。

茨田りつ子の覚悟/スズ子の決意

梅丸楽劇団の観客数が減少の一途をたどる中、落胆するスズ子を励まそうと、羽鳥はりつ子の公演のチケットをスズ子に譲渡。スズ子はりつ子の公演に足を運びました。

りつ子の歌への感動を伝えるためスズ子は楽屋を訪ねました。そんなスズ子にりつ子は言いました。雇われ歌手のスズ子とは、歌への覚悟が違うのだと。

人の歌に感動するヒマがあったら自分の歌を歌え。りつ子の言葉を通して、りつ子の強い覚悟を知ったスズ子は、ある決意を固めるのでした。

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今週の展開

41: 11/27(月) 梅吉が上京してから一年
42: 11/28(火) 警察に注意受けるスズ子
43: 11/29(水) 小林小夜が弟子入り志願
44: 11/30(木) 楽団員が減り続ける劇団
45: 12/1(金) 帰阪を勧められるスズ子

予習レビューと史実のリアルエピソード

父と娘の二人暮らし

実在人物・企業名劇中人物・企業名
笠置シヅ子スズ子
亀井音吉花田梅吉
松竹楽劇団梅丸楽劇団

昭和16年(1941年)正月の最終公演をもって松竹楽劇団は解散。

その前年の暮れには、笠置シヅ子さんはすでに松竹楽劇団を退団しており、松竹楽劇団の最終公演のころには独立の準備をしていました。

そんな中で笠置シヅ子さんは世田谷の三軒茶屋に移転。

ただし三軒茶屋は最寄駅のことで実際の住所は世田谷の弦巻だったようです。

昭和16年(1941年)1月8日に父の音吉さんを呼び寄せ、父と娘の二人暮らしが始まりました。

母のうめさんが亡くなったのは昭和14年(1939年)9月11日。

ドラマの中では、ツヤさんの葬儀が終わってすぐに梅吉さんは上京し、スズ子ちゃんとの二人暮らしを開始。

しかしリアルでは、音吉さんは妻の死後1年4ヶ月ほどは大阪で一人で暮らしていました。

淡谷のり子の反骨精神

実在人物・企業名劇中人物・企業名
笠置シヅ子スズ子
淡谷のり子茨田りつ子
服部良一羽鳥善一

戦時中の慰問活動に参加するものの、淡谷のり子さんは軍部の命令には従いませんでした。

例えば「もんぺなんか履いて歌っても誰も喜ばない」という信念から、戦時中に禁止されていたパーマをかけ、洋装で通しました。

また、こんなエピソードもあります。

淡谷のり子さんが口紅を塗って銀座を歩いていたときのこと、国防婦人会のおっかないご婦人が淡谷のり子さんに突っかかってきました。

「この非常時に贅沢は敵だ」と。

この国防婦人会のご婦人に対する淡谷のり子さんの返答が、淡谷のり子さんの人と成りをよくあらわしています。

「これ私の戦闘準備なのよ」

淡谷のり子さんと笠置シヅ子さんの関係
淡谷のり子さんが北国の豪商の家で生まれたのに対して、笠置シヅ子さんは南国で生まれて銭湯の家で育ちました。

また、淡谷のり子さんが音大卒なのに対して笠置シヅ子さんは少女歌劇。

淡谷のり子さんの静的なブルースを歌ったのに対して、笠置シヅ子さんは動的なブギ。

生い立ちから活動まで対照的な二人でしたが、淡谷のり子さんは歌手として先輩の笠置シヅ子さんを強く意識していたと言われています。

しかし、淡谷のり子さんがスターになると、笠置シヅ子さんを公然と批判するようになりました。

なお、笠置シヅ子さんは晩節を汚さぬようにと40代前半で歌手を廃業。

淡谷のり子さんは最晩年まで歌手として活躍を続けました。

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