ブギウギ

羽鳥のパーティーの余興 / ブギウギ 第112回

2024/3/11(月)第24週「ものごっついええ子や」

あらすじ

昭和26年(1951年)11月。羽鳥が2000曲の作曲をしてきたことを祝う「羽鳥善一作曲2000曲記念ビッグパーティー」が開かれることになりました。羽鳥はそのパーティーで、スズ子たちに何か余興をしてもらうつもりでした。

羽鳥を驚かせるようなことをしたいと茨田りつ子に言われたスズ子は、余興の企画を考えることになりました。スズ子が考えた余興はラインダンスでした。しかし茨田りつ子はそのアイデアを拒みました。

そして迎えたパーティー当日。しかしパーティー当日になっても、茨田りつ子はスズ子が考えた余興に難色を示していました。そんな中でスズ子は『東京ブギウギ』を披露し会場を沸かせました。

続けて茨田りつ子が『別れのブルース』を披露。『別れのブルース』を歌い終えた茨田りつ子の行動が羽鳥を驚かせました。茨田りつ子がラインダンスを始めたのです。こうしてパーティーは盛況のうちに終了しました。

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感想

今回は昭和26年(1951年)11月。

次回は昭和30年(1955年)。

次回に向けて4年がスキップする今回は、1話完結のエピソードとなりました。

1話完結のエピソードで描かれたのは「羽鳥善一作曲2000曲記念ビッグパーティー」。

このパーティーの実在モデルの催しについては予習レビューでも取り上げましたが、さらに情報を付け加えました。

服部良一氏が作曲した曲数

服部良一氏が作曲活動を開始したのは大正13年(1924年)17歳のときでした。

それから27年を経た昭和26年(1951年)44歳のときに服部良一氏は作曲作品2000曲を達成。

そのお祝いとして開催れたのが「服部良一作曲二千曲記念ヒット・パレード」でした。

2000曲を祝うショーが開催されたのは昭和26年(1951年)11月15日から11月28日までの二週間。

ドラマの中では1日限りの身内のパーティーのような描かれ方でしたが、実際は東京の日劇と大阪の大劇で多くの観客を集めて行われました。

その後も服部良一氏は作曲活動を継続。

生涯に3000曲を超える作曲を行いました。

「服部良一作曲二千曲記念ヒット・パレード」

あの茨田りつ子がラインダンス!

これまでの茨田りつ子のキャラとのギャップが大きすぎるエピソードでしたが、予習レビューでも書いたとおり、このエピソードは実話です。

ドラマの中ではスズ子ちゃん茨田りつ子の二人と、バックダンサーによるラインダンスが描かれました。

しかし実際に行われた「服部良一作曲二千曲記念ヒット・パレード」でラインダンスを披露したのは、

笠置シヅ子さん
淡谷のり子さん
渡辺はま子さん(戦前から戦後の日本の歌謡界で活躍した歌手)
小川静江さん(『午前二時のブルース』などで知られる歌手)
服部富子さん(服部良一氏の妹で昭和期に活躍した歌手)
山本和子さん(女優、山本照子と双子、エノケン作品などに出演)
山本照子さん(女優、山本和子と双子、エノケン作品などに出演)

の7名。

ラインダンスを披露した当時

笠置シヅ子さんは37歳
淡谷のり子さんは44歳

でした。

また、山本和子さんと山本照子さんの双子の二人の女優。

このお二人は、戦後に満州から引き上げた後、服部良一氏に見出され「服部良一リズムシスターズ」に所属。

笠置シヅ子さんのバックコーラスをしていました。

またこのお二人は『エノケンの豪傑一代男』などに出演しています。

「服部良一作曲二千曲記念ヒット・パレード」の画像

「服部良一作曲二千曲記念ヒット・パレード」でラインダンスを披露した7名の方の貴重な画像が「X」に投稿されています。

https://twitter.com/matarou2022/status/1765152652550389993

https://twitter.com/wataridori333/status/1416005575771529224

いずれの画像も向かって左から山本和子さん、山本照子さん、淡谷のり子さん、渡辺はま子さん、小川静江さん、笠置シヅ子さん、服部富子さんの順。

左から3人目が淡谷のり子さん。

右から2人目が笠置シヅ子さんです。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

服部良一作曲2000曲記念ヒット・パレード

今週、羽鳥先生が2000曲の作曲を達成したことで「羽鳥善一作曲2000曲記念ビッグパーティー」が開催されます。

そして、その催しではスズ子ちゃんと茨田りつ子がラインダンスを披露。

羽鳥先生を感激させるというエピソードが描かれます。

この催しは実際に行われた公演をモチーフにしたものです。

リアルの催しの名称は「服部良一作曲2000曲記念ヒット・パレード」。

昭和26年に東京の日劇と大阪の大劇で行われました。

主な出演者は以下の通り。

笠置シヅ子
淡谷のり子
渡辺はま子
服部富子
藤山一郎
二葉あき子
奈良光枝
池真理子
灰田勝彦
市丸
(敬称略)

大阪の大劇で行われた公演のフィナーレは、OSK(大阪松竹歌劇団)のラインダンスが披露される予定でした。

しかし当日に笠置シヅ子さん、淡谷のり子さん、渡辺はま子さん、服部富子さんらが自らラインダンスを披露するサプライズ演出。

このサプライズ演出もドラマの中で再現されるようです。

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POSTED COMMENT

  1. ひるたま より:

    羽鳥先生が舞台上でこける場面を見ながら、『エール』で「久志」山崎育三郎さんがスッテーーン!と転んだ場面を思い出しました。
    あの時はハプニングで、撮り直しまでした…にも関わらず、オンエアされたのは何とまぁNGバージョン。なかなか粋な演出だな~と視聴者の1人としてあの場面を楽しく見ていましたが、おそらく演じられた山崎育三郎さん御自身が一番驚いたのではないでしょうか。(^^;)

    育三郎さんの時の事もあり、今回の「羽鳥先生」草彅剛さんもハプニングだったのかな?一体どっち?と見ながら思っていたのですが…他の方達もコメントで触れられている通り、草彅さんによるアドリブだったのですね。
    もっとも、階段を上る時につまづいたのはハプニングだった…ようにも映るのですが。(^^;)

  2. あのねえ。羽鳥先生ポスターくらい自分で。セルフプロデュース。まあ言ってる事は合ってるけど。
    サプライズに頭を悩ます。手品、漫才、演芸大会じゃないんだから。茨田さん嫌がってた割りにノリノリ。スズ子さん、もともと踊りは第二の天職。「お楽しみはこれからだ。」この台詞ってもはやパブリックドメイン。

  3. 名乗る程の者ではないでおま より:

    タケシくん、その踊りは葉っぱ隊だ
    ワイはカズダンス期待したぞ
    羽鳥センセ、中の人はかなり踊れる方
    それを抑えてコケる演技

  4. 丹善人 より:

    何ですか、今日の終わりのナレーションは。
    まるで茨田りつ子の出演はもう終わりみたいな感じの。
    いやあ、たいした、たまげた!

  5. 名乗る程の者ではないでおま より:

    誘拐が絡む今週、映画「誘拐報道」みたいな展開になるのかな?
    まあ、朝ドラだからあんなに暗く哀しい展開にはならんだろうが
    うちお父ちゃん好きや
    「ブギウギ」で富山旅館の女将さん演じた高橋かおりさん子役時代の心を打つ哀し過ぎるセリフ、主題歌「風が息をしている」も非常に哀しい歌
    そんな作品ですが唯一爆笑したのは丹波哲郎さんがカラオケで「ダンシングオールナイト」を歌うシーン、なんというか絶妙な下手さなんですわ

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