2024/4/3(水)第1週「女賢しくて牛売り損なう?」
あらすじ
優三の弁当を届けるために足を運んだ名律大学で、寅子は二人の人物と出会いました。法学教授の穂高と、臨時講師を務める裁判官の桂場です。法律上「女性は無能力者」であることに納得がゆかない寅子に穂高は法律の説明をしました。
穂高の説明で法律に関心を示す寅子に対して穂高は言いました。「明律大学女子部法科」で法律を学んでみてはどうか。「明律大学女子部法科」は、女性も弁護士になれる時代を見越して新たに設置されたのだと。
女学校卒業後に結婚することに疑問を感じていた寅子は、女子部法科への進学を決意しました。父の直言は意外にも寅子の進学に賛成し、自分がはるを説得すると約束。ほどなくして寅子は大学に出向き願書を提出しました。
12月になり、はるが香川から帰ってきました。しかし直言ははるを説得することができませんでした。寅子が不安を募らせる中、はるの機嫌を損ねたくない花江は、直道との結婚式を済ませるまで進学の話はしないでくれと寅子に頼みました。
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感想
穂高教授が教室に入ってきた理由
前回、桂場さんが授業をしている教室に、穂高教授が腰痛(?)に苦しみながら入ってきました。
穂高教授は法曹界の重鎮という設定です。
しかし重鎮だからといって、人の授業中に教室に入ってくることに対して違和感を禁じ得ませんでした。
しかし、穂高教授は腰痛(?)で講義をできなくなったらしい。
そのピンチヒッターとして桂場さんが呼ばれたということで、穂高教授が授業中の教室に入ってきたことに納得。
そしてこんな形によって、主人公にとって極めて重要な二人、穂高教授と桂場さんを同時に登場させる場面を作ったことにも納得です。
寅子ちゃんが穂高教授と桂場さんに出会う。
そして穂高教授が寅子ちゃんの聡明さに感心する。
桂場さんは・・・どうなのかな?
桂場さんの腹の中だけは見えませんが、主人公と主人公の運命を変える人たちが出会うことで、物語が少しだけ動き始めました。
女学校の先生の反応はフラグ?
父の直言さんが意外にもトラちゃんの進学に賛成する。
トラちゃん本人もそうですが、下宿人の優三くんも直言さんの反応に驚かされました。
しかし、進学の相談に出向いた女学校での先生の反応がその後のフラグだったようです。
女学校の先生は直言さんの一存でトラちゃんの進学を決めることに異を唱えました。
しかし、先生が異を唱える理由がトラちゃんにも直言さんにもわからない。
一方の先生はわかっていたらしい。
直言さんがはるさんを説得できないことを。
法律用語をその意味するところを無視して使うのなら、猪爪家の夫婦は直言さんが「無能力者」。
そのことを女学校の先生は知っていたらしい。
これまで父兄面談などは、きっとはるさんだけが出向いていたのでしょう。
それを通じて、先生は猪爪家の家庭内での力関係を察していたらしい。
そして先生のお察しのとおり、直言さんははるさんの説得から逃げ回る。
進学の相談を受けた際の女学校の先生の反応というフラグは、その回のうちに回収されてしまいました。
花江ちゃんが直道くんを結婚相手に選んだ理由
前回の本欄で、花江ちゃんが直道くんを結婚相手に選んだのは、女学校在学中に結婚するという夢を叶えるために都合の良いのが直道くんだから、みたいなことを書きました。
この推測、撤回します。
花江ちゃんが直道くんを選んだ理由がしっかりとあったとは。
しかも一目惚れ。
水を頭からかけられても決して怒らないどころか笑顔で許す直道くんの器の大きさを花江ちゃんは感じ取ったようです。
直道くんもまた花江ちゃんに一目惚れ。
直道くんが花江ちゃんに一目惚れしたのは、その可愛らしさが理由?
というわけで二人の結婚が実に幸せなものであることがわかり安心しました。
実在モデル・三淵嘉子さんの幼少期から少女期
大正3年(1914年)ヒロインの実在モデル・三淵嘉子さん(旧姓・武藤)が武藤家の長女としてシンガポールで誕生。
2年後の大正5年(1916年)、お父上の貞雄さんのニューヨーク支店への単身赴任にともない一家はお母上・ノブさんの実家がある香川県丸亀市に移住。
そして4年後の大正9年(1920年)、貞雄さんはニューヨーク赴任を終え東京に異動。
貞雄さんの帰国により、一家は東京渋谷に引っ越しました。
東京に引っ越した翌年の大正10年(1921年)4月、嘉子さんは青山師範付属小学校に入学。
同小学校在学時、成績優秀であったと記録に残されています。
また同小学校在学時の大正12年(1923年)9月、嘉子さんは関東大震災を経験。
しかし一家は無事でした。
昨年の朝ドラ『らんまん』の中で描かれた関東大震災後のエピソードで、主人公一家が被害の少なかった渋谷に移住する場面がありました。
三淵家一家は渋谷に住んでいたため大きな被害に遭わなかったことが考えられます。
関東大震災を経て昭和2年(1927年)、嘉子さんは青山師範付属小学校を卒業し東京女子高等師範学校附属高等女学校(現・お茶の水女子大附属高校)に入学。
同校は受験競争率20倍の難関校でした。
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昭和初期に 花嫁がドレス??
家族同様とはいえ、ゆうぞうさんが 正装として制服ではなく和服?
違和感ありありでした。
はるさんでなくても、この時代に女が20代半ばまで高等学問を身につけることに、大多数の人が反対するでしょう
むしろ、直言さんみたいな父親の方が珍しい
女学校の先生、改めて確認とります
寅ちゃん達が帰った後、先生が物憂げ?に座席を直したりします
その後も、寅ちゃんが熱心に法律書を読んでる(おかげで花江ちゃんにはバレてしまいます)のを心配そうに見守っていたり、
先生の本心が気になります
優秀な教え子の夢を応援したいのか、
卒業後の厳しいだろう道を心配してるのか、
職業婦人としての自分の生き方に疑問があるのか、
または、全面的に応援してくれる父親が羨ましいとか?(自分は周囲に反対されたとか??)
ただの面談相手以上の描写が気になります
いきなり法律論争。小林薫さん日本で一番恩師が似合う人。「お父さんがお母さんを説得する。」無理です。まあ確かに全部履修できたら当時としたら適齢期を過ぎる。お母さん帰宅。やはりお父さんには無理。倒す敵って。もう一人意外な敵が。直道さん水もしたたるいい男。