2025/8/21(木)第21週「手のひらを太陽に」
あらすじ
嵩はたくやからテレビドラマの脚本を描いてほしいと頼まれました。漫画を描く上でもテレビドラマの脚本を書く経験は役に立つはずだというたくやに対して嵩は言いました。最近、漫画を描いてはいないのだと。
嵩は、たくやから依頼されたテレビドラマの脚本の執筆をを引き受けました。そんな嵩のことがのぶは心配でした。漫画以外の仕事ばかり引き受けている嵩は、このまま漫画を描かなくなってしまうのではないかと。
そんなある日、カフェで嵩が女性たちに取り囲まれている場面を見てのぶは激怒。その日の夜、帰宅したのぶは漫画を描こうとしない最近の嵩はおかしいと責め立て、のぶと嵩は激しく衝突しました。
漫画を描こうとしないことをのぶに指摘された嵩は、自分は代表先がない売れない漫画家だと自嘲しました。それでも嵩を責め続けるのぶの態度に嵩は激昂。その夜、のぶは蘭子の部屋に家出をしました。
最終週/第26週
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感想
のぶちゃん
前回、自分は何者にもなれていないと自分の現状に対する不満を口にしたのぶちゃん。
そんなのぶちゃんが今回は嵩くんに対して不満を爆発させました。
漫画以外の仕事ばかり引き受け、漫画を描こうとしない。
まるで漫画を忘れてしまったかのよう。
そんな嵩くんに対して不満を爆発させたのぶちゃん。
でも、のぶちゃんの不満の爆発は、嵩くんに向けられた不満の爆発ではなく、自分に向けられた不満の爆発だったような気がします。
たまたま嵩くんの不甲斐なさが爆発のきっかけになってしまっただけ。
そんなところかと。
昨日も書きましたが今ののぶちゃんは行き詰まっています。
自分が社会から認めてもらえる最後の砦だった会社をクビになり、何者にもなっていないことを痛感。
その一方で蘭子ちゃんはライターとして独立するまでになってしまった。
メイコちゃんは二児のお母さん。
思い出してみると羽多子さんも朝田パンを切り盛りしながら三人の娘を育ててきました。
もで、自分だけはこれまで手がけてきたことすべてが成し遂げられないままです。
のぶちゃんの性格ならこれはつらい。
そんな中、嵩くんが漫画家として活躍してくれることがのぶちゃんの最後の希望だったのかもしれません。
大活躍する漫画家・柳井嵩を支える妻になりたかったのかも。
ところが嵩くんは漫画を描かない。
どうせ売れないし、代表作がない漫画家だとまで言う始末。
余裕を失った今ののぶちゃんなら怒ってしまうかと。
しかし、もし仮にのぶちゃんが余裕を失っていたらどんな反応を示していたか。
おそらく、スランプに陥った漫画家・柳井嵩に寄り添ってくれたのではないと思います。
本来ののぶちゃんなら、大活躍する漫画家・柳井嵩ではなくても寄り添ってくれる性格なので。
でも、今ののぶちゃんは余裕を失いすぎています。
明日は今週の最終日。
明日には今のモヤモヤした状態は解消されるのでしょうか。
嵩くん
相変わらずスランプが続く嵩くん。
三星百貨店を辞めてからの嵩くんを振り返ってみました。
嵩くんが三星百貨店に辞表を提出したのが前々週の金曜日の回。
前週は嵩くんが独立したところからスタート。
前週、嵩くんも行き詰まっていました。
三星百貨店を辞めて独立したものの漫画の仕事がない。
でも、登美子さんの言葉を借りるなら見栄っ張りの嵩くんは、予定を書き込む黒板に架空の予定をびっしりと書き込んで仕事があるフリをする。
そんな日々を過ごした描写があり、前週は週の途中で7年スキップ。
7年経っても嵩くんは漫画家として売れる気配がない。
そんな中でミュージカルの仕事が舞い込んできました。
舞い込んできたとは言っても、嵩くんはそれを引き受けるつもりはありませんでした。
引き受けるつもりはなかったのに引っ張り込まれてしまった嵩くん。
しかし、この仕事を通してたくやくんと親しくなったことが、その後の嵩くんに大きなインパクトを与えました。
たくやくんと一緒に作った歌が大ヒット。
それがきっかけで仕事が急増する。
ブログ主は、嵩くんの仕事が増えることで、嵩くんは行き詰まりから脱すると予想していました。
しかしそうはならなかった。
仕事が忙しすぎて漫画からは遠ざかるばかり。
あるいは漫画から遠ざかりたくて仕事を次々に引き受けているのかも、
仕事がないというスランプからは脱しましたが、漫画家として描けなくなるというスランプの沼にハマった嵩くん。
次回、ようやく漫画を描けるようにはなるようですが、漫画が売れるようになるのはまだまだ先のようです。
予習レビューと史実のリアルエピソード
蘭子ちゃんの人生が動き始める
朝田家三姉妹の中で一番早く恋バナが始まり、そして悲劇を経験した蘭子ちゃん。
その後、朝田家三姉妹の長女・のぶちゃんは結婚と死別、そして再婚を経験。
三女のメイコちゃんも恋が実った直後に結婚し二人の子宝に恵まれました。
その間、蘭子ちゃんは郵便局の解雇。
解雇後に経理の職を得て就職。
「月刊くじら」の記事執筆。
そして、東京転勤に名乗りをあげて上京。
恋や結婚とは縁のないままここまできました。
恋や結婚とは縁がないというより興味がなかったのかもしれません。
蘭子ちゃんは豪ちゃんに一生分の恋をしたので。
ところが今週に入って蘭子ちゃんの人生が動き始めます。
そして蘭子ちゃんの人生が動き始めるきっかけとなる人物はまさかの八木さんです。
今週の蘭子ちゃん
今週の蘭子ちゃんは、すでに会社をやめてライターとして独立しているという設定です。
映画評を書き、その辛口の映画評で人気を集めるほどになっているのだとか。
映画評論家(?)になったことで、これまでの蘭子ちゃんの二つのエピソードが回収されました。
一つは「月刊くじら」の記事執筆を請け負っていたこと。
「月刊くじら」の記事執筆というエピソードによって、蘭子ちゃんの文才が示されました。
東京に転勤してすぐのタイミング、姉夫婦の家にやってきた蘭子ちゃんが次のようなことを言っていたと記憶しています。
「東京でこじゃんと映画を見る」
蘭子ちゃん、映画が大好きだったようです。
蘭子ちゃんの文才、蘭子ちゃんの映画好き。
この二つのエピソードが、今週に入って映画の批評という形で回収されるわけです。
ところで今週の蘭子ちゃんは映画批評以外にも文才を生かして仕事をしています。
八木さんの会社で取り扱う商品の宣伝文を蘭子ちゃんは任されるのです。
蘭子ちゃんと八木さんの関係
フリーのライターとして八木さんの会社が取り扱う商品の宣伝文を書くことになる蘭子ちゃん。
もし蘭子ちゃんの仕事の依頼主が普通の経営者だったら・・・
その経営者にとって蘭子ちゃんは宣伝文の発注先のフリーライターの一人に過ぎません。
仕上げた宣伝文を納品してもらえばそれで終わりです。
しかし八木さんは文学をこよなく愛する人物です。
人が書く文章は誰よりも厳しい目で見ているかと。
八木さんが蘭子ちゃんの書いた宣伝文をどのように評価するかは今のところ不明。
一方で八木さんは蘭子ちゃんが書いた映画評に対して手厳しいことを言うらしい。
蘭子ちゃんの映画批評は辛口なところが人気になります。
その「辛口」なところに八木さんがツッコミを入れるんです。
映画を悪くいって、それで映画に愛情を持っていると言えるのか?みたいなツッコミを。
するとカチンときた蘭子ちゃんが言い返します。
家族を持とうとしない人に「愛情」なんて言葉を使ってもらいたくないと。
蘭子ちゃんがこんな言葉を言い放った直後、蘭子ちゃんは八木さんが実は空襲で家族を亡くしている悲しい過去を知ることに。
悲しい過去を持つ蘭子ちゃんと八木さん。
その二人がお互いに心を激しく揺さぶり合うような激論をする。
大人の恋のフラグのような気がします。
最終週/第26週
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予想通りというか、「まんが教室」のMC役は、本人(立川談志師匠)のお弟子さんが勤められていました。(志の輔さんか志らくさんと思っていたのですが、そこは流石に。)手前事ですが、虫垂炎で10日ほど入院していました。その間病院のテレビで「あんぱん」は見ていました。たださすがに投稿する余裕はなかったのですが。今回から復帰させて頂きました。さて、リアル嵩さんとクラブのホステスさんとの件は実話のようです。