2025/6/9(月)第11週「軍隊は大きらい、だけど」
あらすじ
昭和17年(1942年)6月。嵩が高知連隊から福岡の小倉連隊に転属。新兵の教育を担当する馬場の厳しい指導の下、軍隊生活が始まりました。初日から馬場に殴られた嵩は、過酷な軍隊の中で自分はやっていけるのかと暗い気持ちになりました。
そんな中、嵩の世話係となった八木上等兵だけは決して人を殴らないことで知られていました。一方で八木は、古兵たちから恐れられていました。ある日、八木は嵩に『軍人勅諭』を暗記するよう命じました。
そんな中、嵩は先輩の戦闘帽を盗んだと疑われ、馬場から厳しく問い詰められました。馬場に殴打されている嵩を救ったのは八木でした。八木は嵩に靴磨きを命じ、あらためて『軍人勅諭』の暗記を厳しく命じました。
嵩が一人で靴磨きをしていると、先輩兵が嵩を怒鳴りつけました。焦って直立した嵩は、その先輩兵の顔を見て驚きました。その先輩兵は健太郎でした。しかし健太郎はかつての明るさを失い、表情ひとつ変えずに嵩と向き合いました。
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感想
嵩くんの軍隊生活が始まりました。
軍隊生活が描かれる初日から殴打に次ぐ殴打。
馬場さんみたいな人、ブログ主はとても苦手なので今週はきつい一週間になりそうです。
康太くん
御免与尋常小学校時代、嵩くんのお弁当を横取りしていた康太くん。
食い意地がはっている男の子として描かれていましたが、大人になった今も相変わらず食い意地がはっているらしい。
美味しいカレーを食べられるから軍隊はいいところ。
あまりにも安易な考え方がかわいいかも。
そして、今回は横取りこそしませんでしたが、嵩くんからカレーを譲ってもらいました。
食い意地を満たせて嬉しそうな康太くん。
さて、この康太くんの食い意地ですが、次週のどこかで回収されます。
次週の回収のために、今回あらためて康太くんの食い意地を描いたのかも知れません。
八木さん
前週では最後の場面で一瞬だけの登場になった八木さんが本格登場。
ブログ主は八木さんの登場をずっと楽しみにしていました。
八木さん、期待していた以上です。
決して人を殴らないという評判がありながらも、安易に人を殴る馬場さんよりも怖い。
馬場さんすらも八木さんの前ではビビりにしか見えない。
人を殴らないから柔和な性格なのかというと決してそんなことはない。
怒鳴り声は他の誰よりも迫力がある。
不思議な人です。
さて、そんな八木さんが嵩くんに靴磨きを命じました。
あれは、嵩くんを馬場から引き離そうとする企てなのかな?
さもないと裏庭か便所で首をくくりかねないから。
『軍人勅諭』を暗記しろと二度までも厳しく命じたのも嵩くんのためを思って?
では、どうした八木さんは嵩くんのためにそこまでするのか。
いろいろと謎の多い人物です。
ちなみに八木さんは戦後になっても嵩くんを支えるキャラとして登場することがキャスティング発表時にアナウンスされています。
物語後半でも重要なキャラになると思われる八木さん。
要注目キャラが登場しました。
健ちゃん
最後の場面で登場した兵隊さん、嵩くんが「健ちゃん」と呼びかけたのではじめてそれが健ちゃんだと分かりました。
もし嵩くんがあの場面で無言のままだったら、誰か分からなかったかも。
健ちゃん、それほど変わってしまいました。
短髪にして帽子をかぶりしかも軍服を着ているので変わったように見えるのは当たり前。
しかしそれ以上に笑顔ひとつ見せない健ちゃん。
あの明るかった健ちゃんが氷のように冷たい表情を浮かべる。
その変化に驚きました。
これが軍隊というものなのか。
明日のアバンタイトルはきっと今回の最後の場面の続きでしょう。
その時に分かるのかな?
健ちゃん、厳しい先輩兵に見えて実はそんなに変わっていないことが。
それとも、別人のようになってしまったことが判明するのかも。
健ちゃんが心配です。
今週の主なトピック
第11週「軍隊は大きらい、だけど」の主なトピックは次の4つです。
1:小倉連帯の人々
2:嵩くんを気にかける八木さん
3:千尋くんの入隊
4:小倉連隊が出動
【その1】小倉連帯の人々
物語の舞台が小倉連隊に移り、新キャラの登場と懐かしいキャラの再登場があります。
その中でも特筆すべきは二人のキャラ。
そのうち一人は前週もちょっとだけ登場した八木さんです。
妻夫木聡さんが演じます。
キャスティング発表時には「軍隊になじめない嵩を気にかける」とアナウンスされ、また決して新兵を殴らない上官などという記述がありました。
なので温厚な人物なのだろうと想像していたのですが、温厚どころか不気味極まりない人物らしい。
新兵を決して殴らないのは確か。
しかし、八木さんより階級が上の者ですらペコペコするような皆から恐れられる存在。
そんなキャラなのだそうです。
こんな複雑な人物がブログ主は大好きなので、楽しみすぎます。
そしてもう一人。
なんと健ちゃんが再登場します。
健ちゃんも小倉連隊に配属されていたんです。
しかし軍隊生活の中で健ちゃんは明るさを失いすっかり人が変わってしまっているみたいです。
【その2】嵩くんを気にかける八木さん
軍隊になじめず軍隊の中では劣等生の嵩くんが、不思議と軍隊の中でのポジションが上へ上へと上がっていきます。
小倉連隊に転属してから三ヶ月ほどが経過したころ、嵩くんは班長の当番に任命されます。
劣等生がどうしては班長の当番に任命されるのか。
誰もが疑問に思う中、八木さんの口添えがあったのではないかという噂が流れたりします。
また『軍人勅諭』を完璧に暗唱できたことで嵩くんは中隊長から高く評価されるのですが、これも八木さんが『軍人勅諭』の暗記を嵩くんに命じていたからです。
また中隊長から高く評価されたことがきっかけに嵩くんは幹部候補生試験を受験する機会を得ます。
ところが、ヘマをしでかして受験が許されなくなる窮地。
その窮地を救ったのも八木さんです。
八木さんが気にかけてくれるおかげで嵩くんは軍隊の中で不思議なほど順調に出世する。
そんな様子が今週描かれます。
【その3】千尋くんの入隊
昭和19年(1944)夏。
入隊してから2年がスキップし、嵩くんは伍長に昇進。
そんな中で嵩くんは、すでに海軍に入隊した千尋くんと再会します。
そして二人して久しぶりに食事した後、千尋くんが嵩くんにとって衝撃の告白をします。
のぶちゃんのことが好きだったことを千尋くんが暗示するのです。
そして千尋くんは、嵩くんに遠慮してのぶちゃんへの気持ちを我慢していたこと。
それなのに、嵩くんがグズグズしている間にのぶちゃんが他の男に取られてしまった悔しさを嵩くんに語ります。
そして、もし生きて帰って来れたら、誰にも遠慮することなくのぶちゃんを取ると宣言。
千尋くん、次郎さんからのぶちゃんを略奪すると本気で心を決めているようです。
千尋くん、生還したら修羅場ですが・・・
これ以上のことは本欄では伏せておきます。
【その4】小倉連隊が出動
千尋くんが南方に出撃した一ヶ月後。
嵩くんが配属されている小倉連隊もいよいよ出動する日を迎えます。
小倉連隊が向かった先は中国福建省の奥地。
ところで小倉連隊には嵩くんの小学校時代の同級生・康太くんがいます。
そして、駐屯地に到着すると、なんとそこには岩男くんが・・・
岩男くんは嵩くんたちとは別の連隊に配属されているのですが、一年前から中国福建省の奥地で野戦任務に当たっているという設定です。
ちょっとした同窓会みたいな状態になりますが、そんな穏やかな日々も今週限りかと思います。
あんぱん|感想あらすじネタバレトップページ
ずんこ様、私も「地上より永遠に」を思い出しました。そうしたら、意地の悪い板谷さん演じる古参兵は、さいずめこの映画では、結果的にフランク・シナトラをさんざん虐めた末に殺して(直接の死因は事故死)しまったアーネスト・ボーグナインに当たるのかなと思います。
名乗る程の者ではございません様、いささか差し出がましいようですが、「仮面の忍者 赤影」は、関西テレビと東映京都撮影所の共同制作でした。京撮のベテランスタッフと資金力のお陰で、割合映像表現は贅沢が出来たみたいです。スホンサーもまだ勢いのあった頃の三洋電機だったし。
名乗る程の者ではございません様、早速のご返答ありがとうございます。どうでもいい事ですが、「どてらい奴」で主人公の配属された沖縄で戦闘が始まりますが、米軍の上陸用舟艇が上陸するシーンではミニチュアを使いながらわざと記録映画調の荒れた画像で撮ってあり。なかなか迫力ありましたが、スタジオ撮りされた米軍のM3軽戦車が進撃するシーンでは明らかな張りぼてでいささか興覚めでした。映画会社のように特撮部門を持たない関西テレビ美術部の低予算の中での苦肉の策だったようです。(自衛隊からも協力してもらえなかったらしい。)
還暦のたつお様
それは知りませんでしたね、逆に予算も特撮のツテもなく関西テレビは「赤影」撮れましたなあと感心しますわ(しかもめちゃめちゃおもしろかったし)
特に三部の根来編でムカデ怪獣ドグマとカブトムシ怪獣アゴンが戦うシーンなど個人的には怪獣バトルにおけるベストバウドの一つです、そう言えばドグマを操るくのいちを演じたのが若い頃の末広真紀子さん、現在関西万博でいろんな人が叩かれてますが、末広さんも愛知万博で反対派から賛成派にくら替えしてめちゃめちゃ叩かれてましたね
追記
あと自衛隊の協力がなかったとのことですがこの頃って自衛隊自体が違憲じゃないのかと悪役的な扱いでしたし自衛隊がキライと公言していた森村誠一さん原作の映画「野生の証明」には協力したりといまいち判断基準がよくわからなかったですね(知る人ぞ知る写真集「少女と戦車」はどう考えても自衛隊協力だったとサイバラさんがマンガでツッコミ入れてましたね)
平成の二度の大震災を経て自衛隊はかっての悪役から正義の味方的な存在になりました、最近では歌が上手い女性隊員の「檄 帝国歌劇団」がネットでバスるぐらいですし
まさに正義は逆転しますね
八木上等兵…
どういう人なんでしょう。
嵩くんに靴磨きを命じたのは、少しの時間でも馬場さんたちから引き離すためでしょうか。
なんとなく、昔観た映画『地上より永遠に』のバート・ランカスターを思い出してしまいました。
見当違いかもしれませんが。
健ちゃん…?
和製「フルメタルジャケット」始まる。こういう場面「人間の条件」、「戦争と人間」、「兵隊やくざ」、「陸軍残酷物語」、懐かしのTVドラマ「どてらい奴」などで山ほど見たな。「フルメタルジャケット」を見てたら、やり口が違うだけでどこの国の軍隊も似たような事やってたんだと思う。
還暦のたつお様
「どてらい奴」好きだったですね
幼少期に見てたので意味はよく分からなかったのですが、ゼニとど根性がドラマ根底にあることはなんとなくわかりました
なんせ悪役が魅力的なのが花登さんのドラマ、「細腕繁盛記」の富士真奈美さんと同じく「どてらい奴」の藤岡重慶さんには心底ムカつきましたからね(富士さんも藤岡さんも石立鉄男さんとの共演ドラマや「あしたのジョー」の丹下段平に対してはムカつくことはなかったです)
因みに「人間の条件」は過去にぜ~んぶ一気に放送という企画があった際に第4部で寝落ちしてしまいますた
もう少し「どてらい男」に関してコメントさせて頂きます
ワイは御三家の世代ではございませんので、西郷輝彦さんと言えば「好きなんだけど~♪(チャチャチャ)」ではなく「よ~し、やったるわい!」という叫びからの「おっとこ歩けば~♪」なんですよね
因みにワイの推しは最終章で出演した天才パティシエの広さん、当時人気者だった仁鶴師匠が演じたシュークリームでおなじみヒロタの創業者がモデルでしたね