2025/7/9(水)第15週「いざ!東京へ」
あらすじ
「月刊くじら」の入稿直前、作家の一人が原稿を書かずに逃亡。その作家の原稿の代わりに、東海林は嵩に漫画を描かせることにしました。嵩は入稿までに漫画を完成。昭和21年(1946年)7月、「月刊くじら」創刊号が無事に発売されました。
朝田家では、のぶが手がけた「月刊くじら」の話題で家族や近所の人々が盛り上がりました。教師を辞めたことや次郎の死からのぶが立ち直ったことを釜次が結太郎に報告。その頃、釜次は咳き込みがちでくらは釜次の身体が心配でした。
ほどなくして嵩は「月刊くじら」編集部に異動しました。「月刊くじら」創刊号は二日で2000千部を完売。次の号の特集を決める編集会議の中で、岩清水は東京で取材を行うことを提案し、その提案を東海林は採択しました。
そんな中でのぶと嵩は未回収の広告費の取り立てるため広告主の質屋を訪問。支払いを拒む質屋の番頭の態度にのぶは激怒し鞄をぶつけました。いきりたつ番頭がのぶに手をあげようとしたそのとき、嵩は咄嗟にのぶをかばいました。
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感想
「いざ!東京へ」
今週のサブタイトルは「いざ!東京へ」ですが、水曜日でようやく東京のフラグが立ちました。
岩清水くんが東京出張を提案。
しかし、岩清水くんの本音は東京に行ってみたいだけらしい。
のぶちゃんも本当は東京に行きたいが、東京に行きたいとは言えない。
そして東海林さんも。
三人で表彰台を独占と気の利いたことを言った嵩くん。
彼なら正直に東京に行きたいって言ったかも。
「東京に行きたい」という一言があの場ではタブーとなってましたが、空気を読めない嵩くんは「東京に行きたい」の一言がタブーだと気づいていないだろうから。
嵩くんの反応も見てみたかったです。
でも、かつては東京にいた嵩くんにとっての東京は、他の三人にとっての東京よりも身近な存在です。
「東京」に対して自然体でいられる嵩くんの様子が、東海林さんの腹を決めたようです。
ネタバレあり:カマジイのフラグ?
咳き込むカマジイが気になります。
嵩くんが描いた漫画を読んで大笑いし過ぎて咳き込むカマジイ。
その後、のぶちゃんのことを結太郎さんに報告した直後、カマジイは再び咳き込みました。
そんなカマジイを心配そうに見つめるクラバア。
咳き込む度にクラバアが反応している様子から、カマジイが咳をするようになったのは今日や昨日からではないらしい。
長らく咳き込むことが増えているようです。
さて、このカマジイの咳は次週へのフラグと思われます。
まだ推測に過ぎませんが、来週のどこかのタイミングでカマジイは最期を迎えるようです。
そのように推測できる根拠は二つあります。
一つ目。
のぶちゃんが嵩くんに頼み込んで、カマジイのために漫画を描いてもらう場面があるようです。
なんのために漫画を描いてもらうのかは定かではありません。
しかし、わざわざ頼み込んでまで描いてもらうには、それなりの理由があるのでしょう。
それなりの理由とは最期が近いということです。
二つ目。
来週なんとヤムおじさんが御免与に戻ってきます。
しかし、朝田家にやって来たヤムおじさんがやることは、かつてカマジイが作った窯をなでながらカマジイのことを思い出すこと、それだけ。
そして、その翌日にはヤムおじさんは再びいなくなってしまいます。
ヤムおじさんとカマジイが会話を交わす場面がないらしいのです。
ということは、ヤムおじさんが戻ってきたときは、カマジイはすでにこの世の人ではない。
戻ってきたヤムおじさんがすぐに立ち去ってしまうのも、カマジイがいなかったから。
ヤムおじさん、カマジイと一緒に御免与でジジイになるつもりで戻って来たのかも。
そんな展開が次週のどこかで用意されています。
質屋の場面
質屋の場面、のぶちゃんが久しぶりにハチキンぶりを発揮しました。
カッとなって反撃するところ、小学生の頃に岩男くんを撃退したとき以来かも。
ちなみにのぶちゃんが激怒して鞄を番頭さんにぶつける描写、これは史実がモチーフになっています。
リアルのぶちゃんもあれとまったく同じことをやらかしたそうです。
史実と異なるのは、リアルのぶちゃんの激怒の現場に居合わせた見知らぬ男性が、リアルのぶちゃんのハチキンぶりに一目惚れ。
その後プロポーズするのだそうですが、ドラマの中で現場に居合わせたのは嵩くん。
なので、嵩くん以外の誰かがのぶちゃんにプロポーズするという史実をモチーフにした展開はこれから先なさそうです。
ところで・・・
質屋の番頭さんがのぶちゃんに手をあげたその瞬間。
のぶちゃんに代わって番頭さんの平手打ちをくらった嵩くん。
軍隊生活を経てすっかり強くなりました。
軍隊生活の中ではもっと激しく殴られてばかりだったので、質屋の番頭さんの平手打ちぐらいは痛くも痒くもないのかも。
殴られたところは真っ赤になっていましたが。
予習レビューと史実のリアルエピソード
嵩くんがのぶちゃんと再会
入社試験を受けるために高知新報の本社に足を運んだ嵩くん。
入社試験当日、高知新聞で記者として働いていたのぶちゃんとばったり出くわします。
この時ののぶちゃんと嵩くんの再会、嵩くんが復員直後、焼け野原となった高知市内での二人の再会以来のものになるかと思います。
もっとも、のぶちゃんが高知新報に採用された直後、喜びのあまり御免与の通りを全力疾走する姿を、嵩くんは目撃していますが・・・
さて、高知新報の社内でばったり会ったのぶちゃんと嵩くん、それぞれどのような反応を示すのかは今のところ不明。
これはブログ主の予想ですが、のぶちゃんが高知新報で働いていることを知らなかった嵩くんは、のぶちゃんがそこで何をしているのか事態を把握できない。
一方ののぶちゃんも、嵩くんが何をしに来たのか分からない。
そんなところではないでしょうか。
この予想はともかく、のぶちゃんと嵩くんの高知新聞での再会は作劇上、とても重要な意味を持っています。
というのも、史実ではリアルのぶちゃんとリアル嵩くんの出会いは新聞社だったからです。
新聞社での出会いが、リアルのぶちゃんとリアル嵩くんのその後の二人三脚のような人生のきっかけなのです。
【史実】リアルのぶちゃんとリアル嵩くんが出会うまで
ドラマの中ではのぶちゃんと嵩くんは幼馴染みとして描かれています。
しかし史実では、リアルのぶちゃんとリアル嵩くんの二人は幼馴染みではありません。
高知新聞社での出会いが生まれて初めての二人の出会い。
それまでリアルのぶちゃんとリアル嵩くんはお互いの存在をまったく知りません。
では、リアルのぶちゃんとリアル嵩くんの二人が出会うまで、二人はどのような人生を歩んできたのは。
ざっくりとまとめてみます。
リアルのぶちゃんは高知県内の女学校を卒業後に東京の会社に就職。
しばらく東京で働いたあと、高知県出身の男性と結婚。
ところが結婚相手の男性は終戦直後に病死。
自活する必要に迫られたリアルのぶちゃんは高知県内で職探しを行い、たまたま見つけた高知新聞の女性記者募集に応募。
採用されました。
一方のリアル嵩くんは東京の美術学校に進学し製薬会社に就職。
しかし就職してすぐに徴兵され中国へ。
復員後、戦友に誘われて進駐軍の兵舎の廃品を回収して雑貨に再生する仕事に従事。
その仕事をする中で、もっと文化的な仕事をしたいと職探しをする中で、高知新聞の記者募集を見つけて応募。
リアルのぶちゃんが入社した二ヶ月後にリアル嵩くんも高知新聞に就職。
同じ部署に配属されたのが二人の出会いの始まりです。
【史実】リアルのぶちゃんとリアル嵩くんが出会ってから
リアルのぶちゃんとリアル嵩くんの二人は、出会ってすぐに恋仲になったわけではありません。
ただし、リアル嵩くんはかなり早い段階から、自分の真向かいの席で仕事をしていたリアルのぶちゃんを好きになっていたようです。
しかしドラマの中の嵩くんと同様にリアル嵩くんも気持ちをなかなか打ち明けることができず・・・
そんな状況が続いていたようです。
二人が交際するきっかけになったのはある日の取材帰りの夜道でのこと。
どのような会話が交わされたのかは不明ですが、リアル嵩くんは思わずリアルのぶちゃんを抱き寄せいきなりキスをしたのだそうです。
その際、リアルのぶちゃんは拒む態度を見せなかったようです。
リアルのぶちゃんの当時のリアル嵩くんへの気持ちは書籍などに残されていません。
しかしリアルのぶちゃんも、リアル嵩くんに対して好意以上のものを感じていたのではないかとブログ主は考えています。
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咳き込むカマジイ、最期が近いのかもです
蘭子ちゃんと豪くんが結婚してたり、のぶちゃんと次郎さんの生活が続いてたりしたら、もう曾孫がいる年頃ですものね
カマジイ、お医者さんに診てもらわなきゃ
ですが、そう言えば、寛先生が亡くなった後、
御免与町および周辺の村々の医療はどうなってるんでしょうね?
たまにあるんだよね
朝ドラからのあさイチの切り替えでめちゃめちゃ笑えること(IKKOさんの「まぼろしい~」とか)
今朝がまさにソレ、まさにブラボーですわ
急展開、東京行き。広告費の回収、暴力沙汰は嵩さんの機転で、巧く収拾。でも先に手を出したのは・・・・
のぶさんは大阪出身じゃなかったっけ?
2000千部=200万部完売ですか?月刊の文藝春秋で30〜40万部です。週刊ですが少年ジャンプが100万部超えて大きなニュースになりました。