2024/5/9(金)第6週「くるしむのか愛するのか」
あらすじ
豪が出征したことを受け、のぶは戦地の兵隊にために何か出来ないかと考え始めました。そんな中でのぶは、級友たちに慰問袋づくりの協力を呼びかけました。ほどなくして、のぶの発案は学校中に広がりました。
また、慰問袋の中に入れる日用品を買うために、のぶは休日の街角で献金を呼びかける活動にも取り組み始めました。その活動は新聞にも掲載され、のぶは「愛国の鑑」として注目される存在になりました。
そのころ嵩は、図案コンクールで入選。賞金が手にした嵩は、御免与の柳井家に電話をかけました。そして嵩は、電話を受けた千尋にのぶを柳井家に呼んで欲しいと頼みました。嵩はのぶと話がしたかったのです。
千尋に呼ばれ、のぶが柳井家で嵩との通話を始めました。嵩はのぶに言いました。東京には自由がある。いつかのぶもおいでと。一方ののぶは、戦地の兵隊のことを考えたことがあるのかと嵩を詰り、怒りにまかせて電話を切ってしまいました。
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感想
のぶちゃんがついに軍国少女に。
愛国の鑑とまで言われるようになりました。
愛国の鑑を目指したのは、うさ子ちゃんの方がずっと早かったのですが、足の速いのぶちゃんはうさ子ちゃんに追いつき、そして追い抜いてしまったようです。
こんなところにものぶちゃんの足の速さが反映されてしまいました。
話がそれますが『ちむどんどん』ののぶちゃんも足の速いキャラという設定で、ドラマの冒頭ではその足の速さを強調する場面がありました。
しかしその後のストーリーの中で足の速さが生かされることはありませんでした。
同じ「のぶちゃん」なので、本作ののぶちゃんの俊足が生かされるのか心配していましたが、俊足が生かされる状況はともかくとして、しっかり回収されて安心しました。
それはさておき、その俊足が嵩くんとの間にすれ違いを生じさせる結果に。
のぶちゃんの通っている師範学校は早くから戦争一色と言っても差し支えない空気が流れていました。
そして、あの黒井先生です。
遅かれ早かれ、のぶちゃんは愛国の鑑になっていたことでしょう。
一方で嵩くんが通う美術学校は自由です。
座間先生も自由をこよなく愛する人物で、しかも軍人さんを平気で無視する度胸の持ち主です。
そんな先生のもとで学んでいる同級生たちもまた自由。
嵩くんが自由にどハマりするのも無理はありません。
そして今回、のぶちゃんと嵩くんのすれ違いが生じてしまいました。
ネタバレあり:のぶちゃんと嵩くんのすれ違い
次週、のぶちゃんと嵩くんのすれ違いは拡大するようです。
予告映像で紹介された、のぶちゃんと嵩くんが楽しそうに過ごす海岸の場面。
あれは一時的な仲直りの場面です。
その後にのぶちゃんと嵩くんは再びすれ違います。
予告の中で映像はなかったものの、寛先生の言葉だけが挿入されていました。
「いつか二人の道が交わる日が来るかもしれん」
この寛先生の言葉、のぶちゃんと嵩くんのすれ違いが修復困難なところまで進んでしまっていることを暗示しているような気がします。
今週は蘭子ちゃんと豪くんの切ないストーリーが描かれました。
次週は、のぶちゃんと嵩くんの切ないストーリーが描かれるのかもしれません。
ネタバレあり:うさ子ちゃんの嫉妬?
見落としてしまいかねないほんの一瞬の場面でしたが、うさ子ちゃんがのぶちゃんに対して嫉妬心を抱いたらしい表情を浮かべました。
それは、なぎなたの稽古の場面。
二人の後輩がのぶちゃんに指導をしてほしいとお願いをしました。
後輩の願いをこころよく引き受けるのぶちゃん。
そんなのぶちゃんの後ろ姿を見つめるうさ子ちゃんの表情は、明らかにのぶちゃんに対する嫉妬心が浮かんでいました。
おそらく、なぎなたの腕前は今もうさ子ちゃんが上でしょう。
にもかかわらず稽古をつけて欲しいと後輩が頼んだ相手はうさ子ちゃんではなくのぶちゃんの方でした。
うさ子ちゃんが嫉妬するのも無理はありません。
ところで、こんな微妙な場面にブログ主が反応したのには理由があります。
以下、ネタバレが含まれます。
次週、のぶちゃんに頻繁に届く手紙の送り主の「柳井嵩子」が実は男性であることが発覚し、そのことで黒井先生がのぶちゃんを問い詰める場面があります。
この手紙の送り主がバレるエピソード、一つの謎がブログ主にはありました。
誰が密告したんだろうと。
そんな疑問を持っていた中での今回のうさ子ちゃんの嫉妬です。
「柳井嵩子」が男性であることをうさ子ちゃんは知っています。
なので、うさ子ちゃんが「柳井嵩子」の正体が男性であることを黒井先生に告げ、黒井先生はのぶちゃんを問い詰める。
そんな展開が見えて来たので、うさ子ちゃんの微妙な表情に反応してしまった次第です。
予習レビューと史実のリアルエピソード
ブログ主の中での今週の二大トピックの一つは前回の本欄に記したのぶちゃんと嵩くんのすれ違いです。
そして、ブログ主の中での今週の二大トピックのもう一つ。
それは豪くんに取集令状が届く悲しすぎるエピソードです。
このエピソードのクライマックは号泣回になること間違いなさそうです。
豪くんに召集令状が届く
ある日、豪くんに召集令状が届きます。
ちなみに入隊は五日後です。
ところで、豪くんに召集令状が届くのを機に、豪くんの家族関係が初めて明かされます。
豪くんの両親はすでに亡くなっているのだそうです。
家族の中では祖母が健在。
祖母は足摺岬に住んでいます。
そこで豪くんは、入隊前に祖母の家に寄ることに。
なので朝田家にいられるのはわずかな時間しかありません。
カマジイにとって豪くんは、弟子というより息子のような存在です。
朝田家の人々にとっても家族同然。
そこでカマジイは、豪くんが旅立つまでの数日間に休みを与え壮行会を開きます。
休みをもらった豪くんはヤムおじさんと釣りに行くことに。
この釣りの場面、ヤムおじさんの絶妙な会話術の中で、豪くんには好きな女性がいることが明らかになります。
豪くんは誰が好きなのか?
ヤムおじさんはどうやって豪くんから意中の人を聞き出すのか?
詳細は本欄では伏せておきます。
蘭子ちゃんの反応
一方、豪くんのことが好きなことは視聴者の間では周知のことになっている蘭子ちゃん。
豪くんに召集令状が来たことに大きなショックを受けます。
そんな中、のぶちゃんが実家に帰ってきます。
豪くんに召集令状が届いたことを聞きつけ、実家に帰ってくるようです。
実家に帰ってきたのぶちゃんは蘭子ちゃんに迫ります。
蘭子ちゃんは豪くんが好きなのではないかと。
のぶちゃんと蘭子ちゃんの会話によって、ついに蘭子ちゃんは自分の気持ちをはっきりと口にします。
今週、豪くんの気持ちも明らかになり、蘭子ちゃんの気持ちも明らかになるものの、豪くんと蘭子ちゃんは、お互いの気持ちは分からないままです。
豪くんと蘭子ちゃん
今週、のぶちゃんに強く背中を押された蘭子ちゃんは、ついに豪くんに告白することを決意。
実際に行動に移そうとします。
一方、蘭子ちゃんと向き合った豪くんも自分の気持ちを打ち明けるチャンスと考えるのかもしれません。
しかし、それ故に緊張してしまう豪くん。
蘭子ちゃんと向き合った際、蘭子ちゃんに対して「お世話になりました」としか言えません。
「お世話になりました」と言われてしまったら、蘭子ちゃんとしても告白はできない。
蘭子ちゃん、告白の機会を失ってしまいます。
そんな中、刻一刻と近づいてくる豪くんの旅立ちのとき。
豪くんと蘭子ちゃんは気持ちを通い合わせることができるのか。
これ以上のことは本欄では伏せておきます。
そして伏せた場面が描かれる回は号泣回になること間違いなしです。
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個人的には「神回やろ、神回やろ、とやスゲーやろ、スゲーやろ、感動したやろ!」というドヤ顔演出はキライなんでヒロインが邪魔という塩梅の隙間あるぐらいがええわ