2025/10/22(水)第4週「フタリ、クラス、シマスカ?」
あらすじ
トキは銀二郎との関係を語りながら、錦織、根岸、若宮とともに銀二郎の帰りを待ちました。
そんな中、ようやく銀二郎が帰ってきました。
松江に帰って一緒に暮らそうとトキは銀二郎に言いました。
しかし、銀二郎は松江に帰ることを拒みました。
一方で銀二郎はトキに問いかけました。
東京で二人だけで暮らさないかいと。
参考:Yahoo!テレビ
第9週 | 第10週 | 第11週 | 第12週 | 第13週
ばけばけ|感想あらすじネタバレトップページ
鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
銀二郎の出奔
故・傳さんの機織り工場の閉鎖にともないトキちゃんが失職。
松野家は貴重な収入源の一つを失うことになり、働き者の婿殿・銀二郎くんは仕事を掛け持ちして稼ぎを少しでも増やそうと努力をします。
その心意気は素晴らしい。
しかし、新たに始めた仕事が悪かった。
銀二郎くんはもともと荷運びの仕事をしていました。
さらに彩色の内職を家でやっていました。
それらに加えて新たに始めた仕事。
それは松野家の隣にある遊郭の客引きでした。
遊郭の客引きという仕事を選んだのはまずかった。
しかも松野家の隣というのもまずかった。
婿殿が遊郭の客引きをしているような現実を、あの司之介さんや勘右衛門さんが受け入れられるはずがありません。
松野家の恥だと言って銀二郎くんを責め立てます。
しかし、銀二郎くんも遊郭の客引きという仕事が家の恥になりかねないことは想定内だったはずです。
想定内だけれど他に稼げる仕事がない。
背に腹はかえられない、そんな思いから遊郭の客引きを始めたものと思われます。
そんな銀二郎くんの気持ちを司之介さんや勘右衛門さんは考えもせずに責め立てるのでしょう。
もとは言えば司之介さんが作った借金を返すため、銀二郎くんとしては苦渋の選択をしたものと思われます
それなのに松野家の恥と一方的に責め立てられる。
銀二郎くんとしてはたまったものではありません。
銀二郎くん、松野家を出奔してしまいます。
【史実】為二の出奔
銀二郎くんの実在モデルは為二。
鳥取藩の困窮士族である前田家の次男として生まれた為二は、松野家の実在モデルである稲垣家の婿養子として迎え入れられました。
史実では為二は稲垣家を出奔。
ドラマで描かれる銀二郎くんの出奔は、為二の出奔がモチーフになっています。
ドラマの中で描かれたトキちゃんと銀二郎くんの結婚生活の幸せな描写もまた、史実の小泉セツさんと為二の幸せな新婚生活がモチーフになっています。
では、為二はどうして出奔したのか。
史実では為二は、ドラマの中の銀二郎くん以上に過酷な状況に置かれていました。
司之介さんと勘右衛門さんの実在モデルである稲垣金十郎と万右衛門の二人は、稲垣家の跡取りとしてふさわしい者にしようと為二に武士の嗜みを叩き込みました。
かなり熾烈に。
令和の価値観では間違いなくパワハラ認定されるような罵詈雑言を浴びせられながら、です。
しかも為二は稲垣家が背負った借金を返済するために極めてハードな働き方を求められてもいました。
本作『ばけばけ』は前例になりような描写の数々が斬新だと話題ですが、そんな『ばけばけ』でさえも描くのがはばかられるような苛烈な日々を為二は送っていたようです。
そんな日々のある朝、小泉セツさんが目を覚ますと為二は姿を消していました。
為二本人だけでなく、為二の持ち物もすべて消えてなくなっており、明らかに家出でした。
第9週 | 第10週 | 第11週 | 第12週 | 第13週
ばけばけ|感想あらすじネタバレトップページ