2025/11/11(火)第7週「オトキサン、ジョチュウ、OK?」
あらすじ
トキがヘブンの女中として働く初日を迎えました。その日の朝トキは、自分がラシャメンになってしまう不安を抱え、朝食を満足に食べることもできませんでした。トキはヘブンの女中になったことを家族に打ち明けられないままでした。
不安でいっぱいのトキを平太、ツル、ウメの花田旅館の面々が迎えました。そして、女中になる覚悟を決めたトキを応援しようとウメもトキと一緒に働き、トキがヘブンと二人きりにならないよう気を配りました。
トキは花田旅館で用意した朝食を持ってウメとともにヘブンの家に足を運びました。ヘブンの扱いに慣れたウメがいることでトキは安心していました。しかし、ウメが席を外しヘブンと二人きりになるわずかな間、トキは緊張しました。
そして迎えた夜。仕事が残っているウメは旅館に戻り、トキは書き物に没頭しているヘブンと二人きりになりました。そして書き物を終えたヘブンがついに襖を開け、トキに「シジミさん」呼びかけてくるのでした。
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感想
トキちゃんの女中生活
トキちゃんの女中生活が始まりました。
前回の最後はタエさんを救えた安堵感と人生が詰んだ諦念が入り混じった笑みを浮かべていたトキちゃん。
今回は一転して緊張した表情からスタート。
朝食も喉に通らない。
あれほど好きだったシジミ汁も手付かず。
特に子役ちゃん時代にシジミ汁を食べるたびに感嘆の「はぁ〜」を繰り返していたトキちゃんです。
それほど好きなシジミ汁すら喉に通らないって、どれほど緊張しているのか。
このトキちゃんの異変にフミさんは何か勘付いたかもです。
そしてトキちゃんが向かった先は花田旅館。
すでにヘブンさんは花田旅館を出ているので、何故?と一瞬だけ疑問。
なるほど朝食は花田旅館で調理し、それをヘブンさん宅に運んでいるようです。
そんなわけでトキちゃんはヘブンさんの朝食を受け取るために花田旅館へ。
平太さんとツルさん、トキちゃんをヘブンさんと二人きりにしないためにウメちゃんを花田旅館に同行させる心づかい。
ヘブンさんから「地獄」と罵倒された平太さんですが意外に優しいところがあるらしい。
実際、ウメちゃんがトキちゃんと同行している間も人件費が発生しているはずなのに。
それともヘブンさんの朝食のお代にウメちゃんの人件費もちゃっかりのせているのでしょうか。
さて、トキちゃんはウメちゃんを連れてヘブンさんの新居へ。
ウメちゃん、ヘブンさんの扱いに慣れているらしい。
言葉が分からなくてもヘブンさんが笑ったときに一緒に笑っておけばヘブンさんはご機嫌。
ウメちゃん、なかなかしたたかです。
さすが接客業を続けているだけのことはあります。
そんな中、お茶がなくなる。
ついにヘブンさんと二人きりになってしまうトキちゃん。
そんなタイミングでヘブンさんが「布団」と言い出す。
「布団」という単語を聞いてトキちゃん緊張。
この「布団」の場面が朝ではなく夜だったら、もっと緊張していたかと。
そして緊張の夜を迎えました。
夜を迎える
そして迎えた夜。
電灯がない時代の夜の暗さを再現した本作。
放送が開始された当初は画面が暗すぎると批判もあったようです。
ちなみにブログ主はこの暗さが好きでしたが。
さて、この暗さが回収されました。
ヘブンさんと二人きりの夜。
しかも暗い。
トキちゃんの緊張は最高潮に。
暗い中、ヘブンさんがペンを紙の上に走らせる音だけが響く。
その音が止まりペンを机の上に置く音が家中に鳴り響く。
ペンを置く音も部屋の暗さによって際立ちました。
そんな緊張のピークで今回は終了です。
予習レビューと史実のリアルエピソード
トキちゃんの決意
前週の最後にトキちゃんがヘブンさんの女中になると心に決めました。
前週の前半、トキちゃんは錦織くんからヘブンさんの女中になってみてはどうかと提案されるものの、錦織くんの提案にトキちゃんは立腹。
その直後にタエさんが物乞いする姿をトキちゃんは目撃してしまいました。
タエさんの物乞い姿が間違いなくトキちゃんの心を動かしたのでしょう。
トキちゃんはヘブンさんの女中になると決めました。
しかし前週の時点ではトキちゃんがヘブンさんの女中になると決めた理由は語られぬまま。
また前週の時点ではトキちゃんは自分の決意をまだ家族には告げていません。
今週、トキちゃんは「女中」になることをようやく家族に告げるようです。
しかしトキちゃんが家族に告げるのは「ヘブンさんの女中」ではなく「花田旅館の女中」になるという作り話。
西洋人の女中はラシャメン(西洋人の妾)と呼ばれて蔑まされる時代。
トキちゃん、さすがに家族にはヘブンさんの女中になると本当のことを言えなかったようです。
さて、「花田旅館の女中」になるという作り話をしたトキちゃん。
トキちゃんがこの作り話をしたときはヘブンさんは花田旅館に滞在していました。
なので作り話なりにリアリティがありました。
しかし諸々の理由からヘブンさんは花田旅館を出て行くことに。
作り話のリアリティは失われてしまいます。
そして、この作り話が家族にバレるのにそんなに時間はかからないようです。
作り話がバレる
花田旅館の女中になったと作り話をするトキちゃん。
トキちゃんの言うことを松野家の家族の中で最初に不審に思うのはフミさんです。
本当にトキちゃんは花田旅館の女中として働いているのか?
不審に思ったフミさん、司之介さんや勘右衛門さんとともに尾行を開始。
娘を尾行までするなんて、なかなか疑り深い家族です。
はたして尾行されているとは知らないトキちゃん、一旦は花田旅館の中へ。
トキちゃんもトキちゃんなりに万全を期しているようです。
ところが、一旦は花田旅館の中に入ったトキちゃんはそこから別のところへ。
トキちゃんが向かった先はヘブンさんの家でした。
トキちゃんの作り話がバレる瞬間です。
この直後、松野家の家族がどんな反応を示すのか。
ブログ主は心配です。
【史実】錦織くんの実在モデルの態度
ドラマの中では錦織くんがヘブンさんの女中になってみてはどうかとトキちゃんに提案。
錦織くんのこの提案はトキちゃんを立腹させます。
一方、史実ではどうだったか?
史実では錦織くんの実在モデル・西田千太郎氏は、小泉セツさんに女中になることをすすめるどこから、ある時期までむしろ小泉セツさんを「妾」として見下していたのではないか。
そんな説もあります。
西田千太郎氏は生涯にわたって詳細な日記を残していました。
その日記の中で西田千太郎氏は小泉セツさんを「ヘルン氏の妾」と表記していました。
ヘルン氏とはラフカディオ・ハーンのことで、「ハーン」をローマ字読みした表記です。
この「ヘルン氏の妾」という呼称はある時期から「せつ氏」に改められています。
そのきっかけとなったのが、小泉セツさんとラフカディオ・ハーンが小泉家の親戚に当たる小野男爵家を訪問でした。
小野男爵家を訪問した小泉セツさんは、ラフカディオ・ハーンと結婚したことを報告。
小野男爵家の訪問に同行した西田千太郎氏は、この日以来日記の中で小泉セツさんを「せつ氏」と呼ぶようになりました。
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いよいよおトキちゃんの、女中生活が始まりました。
緊張でガチガチのおトキちゃん。
無理もありません。
おトキちゃんにとって遊郭に身を売って遊女になるのと同じように、異人さんに雇われて女中になったと考えているのでしょうから。
破格のお給金には当然「もう一つのお勤め」が含まれている、と。
でもたぶんヘブンさんは、そんなことは求めていない。
あくまでも身の回りのことをしてもらいたいだけ(の筈)。
その誤解がいつ、どのように解けるのか。
私もドキドキしながら見守ります。
花田旅館の人達のバックアップで、女中生活始まり。タイミング悪く司乃介登場。旅館の人達の家には内密にとは言えず。運悪く初日序盤から二人きりに。「布団」なんか嫌な予感。単にしまって欲しいだけだった。夜、またも二人きりに。「風呂」また嫌な予感。書き物をしている間は大丈夫?ペンの音が途切れヘブンさんに声を掛けられ不安は最高潮へ。次号へ続く。