2025/11/12(水)第7週「オトキサン、ジョチュウ、OK?」
あらすじ
トキがヘブンの女中として働き始めた初日の夜。ウメが残った仕事のために旅館に戻り、トキはヘブンと二人きりになりました。緊張するトキにヘブンが告げました。今日の仕事は終わりなのでもう帰れと。
トキが帰宅すると銭太郎が借金回収のために姿をあらわしました。急な来訪で困惑する家族を前に、トキは大金を差し出し銭太郎を追い返しました。一方、トキが銭太郎に差し出した金があまりにも多額なことに家族は違和感を感じました。
その翌朝、松野家の家族はトキが本当に花田旅館で働いているのかと疑い始めました。そして家を出発するトキを司之介は尾行。しかし、平太とツルが機転を効かせることで、トキは花田旅館の裏口から出て行くところを見つからずに済みました。
一方、無事にヘブンの家に行くことができたトキは、ウメに頼まれ買い物に出かけました。その途上でトキは、タエが今もなお物乞いをしている姿を目撃。同じころフミは、ヘブンがすでに転居していることを新聞の記事で知りました。
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鑑賞後の感想
感想
女中初日
ヘブンさんの家で迎えた初めての夜。
しかもトキちゃんはヘブンさんと二人きり。
緊張するトキちゃん。
前回はここで終了。
そして今回。
書き物を終えたヘブンさんがトキちゃんが片言の日本語で声をかける。
しかしトキちゃんはヘブンさんの言っていることがわからない。
視聴者もわからない。
でもヘブンさんのジェスチャーから、家に帰れと言っているらしい。
そして実際にそうでした。
女中初日、トキちゃんは女中の仕事だけで終わりました。
安堵して家路につくトキちゃん。
でも歩きながら生きた心地はしないようです。
夜の遊郭のにぎわいもトキちゃんの眼中には入ってこない。
恐怖から解放されたトキちゃんの姿、名演でした。
銭太郎
トキちゃんがようやく帰宅すると借金取りが来ました。
夜の時間帯にまで押しかけてくるとは、先代よりも対応が厳しい。
銭太郎という名前そのまんまのキャラです。
しかしこの銭太郎をトキちゃんが秒で追い出してしまう。
数回前にトキちゃんは三之丞くんに金を渡しましたが、あれはヘブンさんからもらった給金の全額ではなかったようです。
いきなり大金をつかまされて銭太郎自身もびっくり。
トキちゃん、その銭太郎を追いかけて追加で返済。
銭太郎の驚く顔から推察して、トキちゃんが家の中で渡した金よりも多額なのかも。
家の中で渡した金も十分に多額と思われますが。
こうして銭太郎は無事に追い返すことができましたが新たな問題が発生です。
家族がトキちゃんを疑う
新たな問題。
それは家族がトキちゃんのことを疑い始めたことです。
旅館の女中がそんなに稼げるものなのか。
元武士として世間をよく知らない松野家の人々も、武士をやめてから何年も経っているので給金の相場ぐらいはわかるようです。
トキちゃんは本当に花田旅館で働いているのか?
松野家の人々が疑いを持って当然です。
そして翌朝。
司之介さんが尾行を開始。
ところがトキちゃんは花田旅館に入って行く。
その現場を目撃した司之介さん、それでもまだ疑っているらしい。
牛乳配達のフリをして花田旅館の中へ。
しかし今回は無事に司之介さんの目を盗んで、トキちゃんはヘブンさんの家に行けました。
一方、フミさんが見つけてしまいました。
ヘブンさんはすでに転居していること。
花田旅館には住んでいないことを報じる記事を。
三之丞くん/h3>
三之丞くん、トキちゃんから金を受け取ったことをまだタエさんに言えてないらしい。
タエさんの性格から考えて返しなさいと言われることを恐れているのかな?
タエさん、いつも通り物乞いに出かける。
そして、その姿をトキちゃんが目撃。
三之丞くん、いつになったらタエさんにすべてを打ち明けるつもりなのでしょうか。
予習レビューと史実のリアルエピソード
松野家の人々の思い込み
花田旅館の女中になったというトキちゃんの話が作り話であることが松野家の人々に分かってしまいました。
実はトキちゃんはヘブンさんの女中だと分かった松野家に人々。
トキちゃんはヘブンさんの女中ではなくヘブンさんの妾になったと思い込んでも当然です。
当時、西洋人の女中は西洋人の妾とみなされていたこと。
また、トキちゃんが作り話をしてまで本当のことを隠そうとしたこと。
これら状況から松野家の人々が誤った思い込みをするのは当然です。
そして誤った思い込みとはいえ「真実」を知ってしまった松野家の人々の胸中は察するにあまりあります。
特に勘右衛門さんが心配です。
かつて銀二郎くんが遊郭の客引きをしただけで勘右衛門さんは、銀二郎くんを絶対に許さないという勢いで激怒しました。
今度は心から愛し大切にしていた「おじょ」がまさかの妾です。
勘右衛門さん、文字通り寿命が縮まる思いをするのではないでしょうか。
銀二郎くんの遊郭の客引きをやむを得ないと黙認していた司之介さんとフミさんも、トキちゃんが妾になるというのはとても黙認できるレベルの話じゃない。
怒り心頭の松野家の人々、ヘブンさんに家で騒動を起こすそうです。
そんな松野家の人々へのヘブンさんの反応は・・・
ヘブンさんの反応
ヘブンさん、最初は理解できないようです。
自分の目の前で松野家の人々が怒り狂っている理由が。
もしかすると怒り狂っているその人たちがトキちゃんの家族であることも最初は分からないかもしれません。
そこで通訳の錦織くんの登場です。
錦織くんがヘブンさんに説明します。
今、ヘブンさんの目の前で怒っている人たちはトキちゃんの家族で、トキちゃんが妾になったことを怒っているのだと。
錦織くんの説明を聞いたヘブンさん。
今度はヘブンさんが本気で起こり始めます。
怒り狂う松野家の人々、それに輪をかけるようにヘブンさんまで怒り始める。
まさにカオスです。
ところでヘブンさんはどうして怒り始めるのか?
実はヘブンさんは、妾を囲ったと思われることに腹を立てていました。
ヘブンさんにはそんなつもりはありませんでした。
あくまでも、身の回りの世話をしてくれる女中を雇っただけ。
それがヘブンさんの考えでした。
【史実】ラフカディオ・ハーンが女中を雇った理由
ドラマの中で、ヘブンさんは妾を囲ったと思われたことに立腹。
自分は女中を雇っただけだと言います。
朝ドラならではのキレイゴトにも見えますが、このキレイゴトは史実をモチーフにしたエピソーです。
史実でラフカディオ・ハーンが女中を雇うことにした経緯は次のとおりです。
ラフカディオ・ハーンが松江で初めて迎える冬は、例年にない寒波に見舞われる極寒の冬でした。
ラフカディオ・ハーンは寒さが苦手でした。
それに加えてその年の松江の冬はラフカディオ・ハーンがそれまでの人生で経験したことがないような寒さだったようです。
そのためラフカディオ・ハーンは体調を損ねました
寝込んでしまうラフカディオ・ハーンの世話をしていたのは錦織くんの実在モデル・西田千太郎氏でした。
ところが病弱だった西田千太郎氏は、ラフカディオ・ハーンの回復と入れ替わりで寝込んでしまいました。
西田千太郎氏に頼ることが出来なくなったラフカディオ・ハーンは女中を雇うことにします。
そしてラフカディオ・ハーンに妾を囲うつもりはまったくありませんでした。
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三之丞くんは、まだお金をおタエさまに渡していなかったのですね。
受け取りはしたものの、傳おじさまからの、と言うおトキちゃんの言葉を信じていなかったのかも。
だからおタエさまも信じまい、受け取るまいと思ったのでしょうか。
でも、和尚さんから頂いたおにぎりを、そのまま犬にあげてしまって。
ちょっと前まで虫のたかったお供えのおにぎりさえも、欲しそうにしていたのに。
おトキちゃんから貰ったお金をどうしたのか、気になります。
「親父が生きているうちに」
銭太郎君の好感度が爆上がりした瞬間です。
三之丞坊ちゃんが最後に犬に握り飯をあげてしまったのが気になります。
単にいろいろ悩んで食べ物が喉に通らなかっただけなら良いけれども。
おトキちゃんからのお金を一人で着服してなんかしているからではないと良いのですが。ダメ弟になっておトキちゃんやおタエさんを悲しませないで欲しいです。
「イキマショウ」どこへ?「帰りなさい。」の意味だった。色町の雑踏で、訳も分からず動揺するおトキさん。帰宅して一安堵。銭太郎さん、夜討ち朝駆け。大金のいきなりの返済に戸惑う。タエさん親子、相変わらず寺の軒先生活。僧侶の善意が身に染みる。不信を抱く家族。早速の尾行。調子を合わせる旅館の人達。「いってらっしゃいませ。」なんか「ベイビーわるきゅーれ」第一作のメイド喫茶のエピソードを思い出す。勘のよい母、古新聞で事態を悟ったか?