本放送:2011年10月12日(水)
再放送:2014年4月16日(水)
再々放送:2024年10月2日(水)
第2週「運命を開く」
花言葉の花「プリムラ」
あらすじ
糸子は大人の自覚をますます強めてゆき家では妹たちに率先し家事をこなしてゆくものの、大人の自覚が増すほどに女学校が退屈になってきていました。そんな折ににパッチ屋の大将・桝谷からうちで働かないかと誘われ舞い上がってしまう糸子。
その頃、小原呉服店の先行きを案じる地元の資産家・神宮司が娘の嫁入り道具一式を揃えてくれと善作に注文。一方で、糸子がパッチ屋の仕事を手伝っていることが人に知れ、小原呉服店は娘を外で働かせるほど苦しいという噂が立ち始めます。
パッチ屋の帰り道、久しぶりに勘助と会った糸子は女学校を辞めて働きたいと告げました。しかしお前は学校をやめるなと勘助に釘を刺す糸子。浮かない顔の勘助を心配する糸子は、学校でいじめられているようならいつでも仕返ししてやると勘助に約束します。
そんなある日、母・千代の兄で、神戸の祖父の貿易商を手伝う正一がやって来ました。仕事で岸和田に立ち寄る際には必ず小原呉服店に足を運ぶ正一ですが、善作は正一が大の苦手。正一が到着するや善作は勝手口から大慌てで逃げ出してしまうのでした。
感想
桝谷パッチ店の大将からうちに来ないかと糸子が誘われる場面のワクワク感がすごい。小原呉服店の悪い噂が気がかりでならなかった糸子、大将からの突然の呼び出しでそのことを切り出されるんじゃなかろうかとびくびくしながら大将のもとへ。
大将は大将で、糸子に断られるのが怖かったんでしょう。びくびくしながら前置きばかりやたら長くて本題になかなか入らない。しかも二人揃ってびくびくし過ぎて、実は相手もびくびくしてるんだなんて察する余裕すらない可笑しさ。
そんな二人揃ってびくびくの状況が一瞬にして反転。糸子も大将も、突然まばゆいばかりの道が眼前に開けてしまう。その時の二人の喜び、どれほどのものか想像しきれません。
さて、その帰り道に勘助が声をかけてきました。いつぞや路上ですれ違った時の勘助は浮かない顔をしていたけれど、今回の勘助はリトル勘助と同じく小心者なりに明るい顔を取り戻していたことにはちょっとだけ安心。
しかし、糸子が「いじめ」を心配してましたが、たしかに路上で糸子と勘助がすれ違った際の状況、同級生たちにいじめられたようにも見えます。そんな勘助に「いつでも仕返ししちゃるさかいな」糸子、男前。
それにしてもこの糸子の性格は一体誰からの遺伝なのかがずっと気になってしかたありません。お父ちゃんは口だけ番長の愛すべき小心者。お母ちゃんは、夫の言うがままの愛すべき天然系。
さて、愛すべき小心者のお父ちゃん、嫁さんの兄・正一さんが来て逃亡。ナレーションによれば大の苦手とのことですが、正一さんの何が苦手なのか。嫁さんの父親も苦手で神戸の実家に顔を出せない善作お父ちゃん。
嫁さんの父と兄、この親子が二人とも苦手というのは親子に似ているところがあるのかも。そしてその似ているところが、糸子の性格のルーツが隠されているのでしょうか。次回、正一さんの出番が楽しみです。