本放送:2011年12月27日(火)
再放送:2014年7月1日(火)
再々放送:2024年12月17日(火)
第13週「生きる」
花言葉の花「マリーゴールド」
あらすじ
昭和20年(1945年)3月14日、岸和田には焼夷弾は落ちなかったものの大阪の街は焼き払われてしまいました。そんな中、糸子は郊外の農家にハルと千代、子供たちを疎開させ、三人の縫い子に農作業を手伝わせることで食料を入手します。
週一回の防火訓練は週二回になり、やがて空襲警報は昼夜問わずひっきりなしに鳴るようになりました。空襲の恐怖に耐え、仕事をこなしながら自転車で重たい食料を運ぶ日々を糸子は送ります。
その頃、ある日の真夜中に食料を盗んで追われる女の姿がありました。奈津でした。夜逃げした奈津はその後無一文となり、日々の食料にも事欠く困窮を極めた生活の中、見知らぬ男と出会いました。
昭和20年(1945年)7月、酷暑の中、糸子は相変わらず食料を自転車で運ぶ日々。食べず寝ず、疲れ切って何も考えられなくなった糸子に「広報」が届きます。それは勝戦死の報せでした。
感想
ハルおばあちゃん、千代お母ちゃん、子供たちは郊外の農家へ疎開することに。善作お父ちゃんが亡くなってからこのかた、調子が狂ったハルおばあちゃん「ハル、うちはいやや、うちはこの家で死ぬ」
しかし糸子は最早調子の狂ったハルおばあちゃんの言葉に聞く耳を持ちません。「年寄りの寝言なんぞ聞いてられない」強引にリアカーに乗せると連れ去るその手際の良さ。ハルおばあちゃん、ちょっと気の毒なような気もしますが。
新品の肌着を贈って疎開先の家主を油断させたところで、強引な交渉で農作業の手伝いと食料のトレードをしてしまうところもお見事でした。平和な時代も有事の際も、糸子はいつも糸子です。
空襲警報が鳴る頻度が急増しいよいよ切迫した状況の中、糸子はいつも糸子ですが、千代お母ちゃんもいつも千代お母ちゃん。疎開先のあばら屋の近くで蛍を見ることが出来ると知って、それを子供みたいに楽しみにする千代お母ちゃん。
しかしあまりの忙しさの疲労困憊により糸子は思考停止。思考だけでなく感情の動きも停まってしまったみたいです。そんな中、勝さんの戦死広報が。でも糸子はちっとも悲しそうではありません。というか、何が起こったのか理解すら出来ていないような表情をしています。
一方で夜逃げした奈津が登場。泥棒して人に追われるまで落ちぶれていたとは。追ってから匿ってくれたあの見知らぬ男は誰?奈津に手を差し伸べた目的は?奈津のまさかの展開にびっくりです。