本放送:2012年2月10日(金)
再放送:2014年8月8日(金)
再々放送:2025年1月31日(金)
第19週「自信」
花言葉の花「雪割草」
あらすじ
昭和34年(1959年)男性向けの雑誌『紳士世界』が創刊され、男性の間ではアイビールックが流行。早速、北村はアイビールックで身を固め糸子に自慢するものの、糸子はアイビールックに関心を示さず北村を無視。
そんな中、優子が東京の学校を卒業して岸和田に帰って来ました。優子は恋人の悟を連れて来て糸子に結婚するつもりであることを告げます。その悟は大阪で仕事を紹介して欲しいと糸子に頼み、糸子は悟の頼みを一蹴してしまいます。
優子は主席で学校を卒業し講師として学校に残るよう誘われたものの、誘いを断り糸子との約束通り店を継ぐことにしました。岸和田に戻るや、すぐに店での修行がはじまり、恵らから仕事の手ほどきを受けはじめます。
その頃、直子が風邪で寝込んでしまいました。一週間も熱が下がらないと聞いて心配した千代が直子の下宿に駆けつけます。祖母の顔を見た直子は嬉し泣きしながら、千代に長生きてしてほしいと優しい言葉をかけるのでした。
感想
ディオールの新デザインをはじめのうちこそ上から目線で馬鹿にしていたものの、実は世の中の流行から取り残されていた糸子。今回またしてもアイビールックを上から目線で馬鹿にしてましたが、また失敗しでかすのではないかとちょっと心配です。
北村さんのアイビールックがあまりに似合わないのが関心がない理由かなとも思ったのですが、恵さんが最近の男性モデルはキレイだと感心するようなイケメンモデルが着用する写真を見ても無関心。
優子が皆に披露した写真の中の悟もアイビールック。それほどまでに流行しているのに否定的にしか捉えられないのは、やっぱり時代に追いつかなくなりはじめているのでしょうか。この先、糸子の商売はどうなってしまうのか。
さて、前衛芸術のオブジェ(?)の中で寝込む直子。あんなすごい環境にも関わらず少しも驚かず「神戸箱」みたいだと悠然と構えている千代おばあちゃん。話しが前後しますが優子が友達を連れて来ると言ったその一言で誰よりも早く状況を察知する千代おばあちゃん。今回、いい味を続けざまに出してくれました。
直子の下宿で布団を並べて寝る孫から「うちはおばあちゃんがおったら十分や。おばあちゃん、長生きしてな」と優しい言葉をかけられ、薄明かりで頬を濡らす涙の跡がさりげなく見え隠れする奥ゆかしい演出。祖母と孫の絆の深さが心に沁みました。