カーネーション

里香がついにジャージを脱ぐ / カーネーション 第133話

本放送:2012年3月10日(土)
再放送:2014年9月6日(土)
再々放送:2025年3月1日(土)
第23週「まどわせないで」
花言葉の花「ヘラオオバコ」

あらすじ

東京に帰るかジャージを脱ぐか、自分で決めろと糸子から選択を迫られた里香は翌朝ついにジャージを脱ぎました。しかし夏服しか持っていない里香は、糸子から三人娘たちの古着をまとめて渡され、ちぐはぐな格好で過ごすことに。

昭和61年(1986年)1月。糸子は栄之助と譲を店に呼び出し、年配の女性向けにデザインした試作品を二人に披露。体型が変わってもキレイに見える工夫をこらしたそのデザインで既製服をつくり、しっかり売り切れと励ます糸子。

そんな中、優子が送って来た服を着ようとせず、学校にも行きたがらない里香にその理由を問い質す糸子。半年前から母のすべてが嫌になったと泣き出す里香に、それは里香が大人になろうとしているのだと糸子は慰めます。

ある日、栄之助と譲が糸子のもとに商社マンを連れて来ました。糸子のデザインした服は高額に設定したにも関わらず瞬く間に予約だけで完売。そこで、栄之助と譲、そして商社マンの三人は糸子のブランドをつくりたいと糸子に頭を下げるのでした。

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感想

東京に帰るかジャージを脱ぐか。孫娘に選択を迫る糸子の言葉が深い。「服は着て歩くことでそれにふさわしい物事を引きずって来る。ジャージがこの結果を連れて来た。どうしたらこんな目に遭わないですむか良く考えろ」

そして「わからんかったらうちに置いておかれない」の決め台詞が里香の心にとどめを刺したようで、翌朝ついにジャージを脱ぐ里香。しかし優子の送った服は着たくない、されど冬服がない。あり合わせのチグハグな格好になり、里香いきなり笑いをとるキャラに。

花柄のブラウスに「小原聡子」と名前を手書きで書いた古い聡子のジャージ。もしかするとこれまで以上に外に出て歩くのはやめたほうが好さそうな格好を、聡子はそれがロンドンではオシャレ。面白いからうちで働かないか。

とんでもな格好を面白がるのも新鮮でしたが、「阿呆」と言われていた聡子がそんなことを言うようになっているのも新鮮。でも、靴をチグハグに履いて恬として恥じなかった聡子のこと、チグハグを受け入れる素養があったのでしょう。

さて、阿呆ボンが初めて絞った知恵を糸子は無駄にしない決断を下したようです。試作品を阿呆ボンに披露し、これで既製服をつくれ、しっかり売りさばけと激励。「寿司と鰻どっちがええ?ええから言い、どっちや?」若手への愛情は今も健在。

その既製服、阿呆ボンが18万円に価格設定。にも関わらずあっという間の完売。バブルの頃とは言え、糸子のブランド力はすごいなと感心していたら「先生のブランドをつくらせてもらえないでしょうか」

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