本放送:2012年2月13日(月)
再放送:2014年8月11日(月)
再々放送:2025年2月3日(月)
第20週「あなたを守りたい」
花言葉の花「エンゼルランプ」
あらすじ
昭和34年(1959年)6月、直子はデザイナーの登竜門・装麗賞を史上最年少で受賞。優子は電話口では直子を祝福するものの、妬みから落ち込んでいるのは誰の目にも明らか。そんな優子に対して普通に振る舞おうとつとめる糸子。
そんな中、直子の受賞を聞きつけた北村が花束を抱えてオハラ洋装店にやって来ました。北村は糸子がデザインして失敗した服を完売したと言って生地代を持って来たのでした。しかしどうやって売ったのかについては固く口を閉ざす北村。
ますます落ち込む優子は客の前でも浮かない顔のまま。そんな顔をするなら店に出るなと糸子に言われ、恵と一緒になってテレビを見ている優子に、糸子はついに激怒。糸子と優子は激しい喧嘩をはじめてしまいます。
母娘喧嘩で指に怪我をした糸子が店で働いているところに、突然岸和田警察署の警察官が糸子を訪ねてやって来ました。警察官は前々日に北村を詐欺罪で逮捕した、北村について話しを聞きたいと告げ、糸子を驚かせるのでした。
感想
「装麗賞や、うちがとられへんかったやつ」
直子のごっつい賞の受賞の報せに、悔しさとショックをぐっと飲み込んで「おめでとう」と祝福。直子に言った「この店は自分が継ぐ」という台詞をかつては優越感たっぷりに言った優子が、今度は同じ台詞を劣等感たっぷりに言うことになる皮肉。
悔しさと劣等感がたっぷり染み込んだ「おめでとう」という祝福の言葉を「あの根性なし、おめでとうと呆けてる」と手厳しい直子。負け犬の祝福よりも、ライバルから一撃を食らわされるくらいが直子にはちょうどいいのかも知れません。
前週で田舎者と馬鹿にされたくないという直子の見栄の張り方が火傷を負った時に作り話で取り繕う善作おじいちゃんそっくりでしたが、ひとたび落ち込むとまっしぐらに落ち込み続ける優子も善作おじいちゃんにそっくり。
北村さんに誘われて行った珈琲太鼓で糸子や北村さんの会話には一切関心を持たず、関心のあるのは二人が食べ残したもののみというマイペースの聡子。このマイペースぶりは周囲の空気の明暗問わずいつも上機嫌だった勝さんゆずり?
それはともかく糸子と優子の喧嘩は凄まじかった。関東人には岸和田言葉の喧嘩は恐ろしいことこの上ありません。そんな大騒動を聞きつけておまわりさんが来たのかと思ったら、北村が詐欺罪?あのおっちゃん、何をしでかしたんでしょうか?