おかえりモネ

気仙沼の仕事に悩む百音 / おかえりモネ 第107回

2021年10月12日(火)第22週「嵐の気仙沼」

あらすじ

ある日、百音は漁協組合長の太田に新たな提案をしました。それは「海上気象サービス」と名付けた企画で、漁師に向けて海上での天気予報に限定したサービスでした。しかし、太田はまたしても百音の企画に関心を示そうとはしませんでした。

太田に断られたのに加えて百音は、かねてより市役所に対して提案していた企画「けあらしツアー」までもが断られてしまいました。落胆する百音に三生は言いました。百音は東京にいた方がよかったのではないかと。

深く落ち込んだ百音は、サヤカに電話をして悩みを打ち明けました。百音の相談を聞かされたサヤカは言いました。気仙沼に戻ってわずか一ヶ月。そんな短期間で地元の人々から認めてもらおうと考えるのは甘えだと。

そんな中、農家の女性が百音のもとに訪れ、農作物が不作続きである原因についてアドバイスを求めました。百音は気象データをもとに不作の原因を説明。しかし、原因を告げるだけでその女性の悩みを解決することができないもどかしさを百音は感じるのでした。

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予習レビュー

気仙沼で仕事を始めたモネちゃんですが、その仕事は決して順調とは言えないようです。

実際のところ、これまで獲得できた仕事は地元FMでの天気予報ですが、この案件はたしか無償で行っているはずです。

なので、ウェザーエキスパート社の売り上げには貢献していません。

気仙沼でモネちゃんが他にやっている仕事は今のところ皆無。

地元FMでの天気予報の場面が繰り返し描かれるので、ともすればモネちゃんの仕事は順調のように見えてしまいガチです。

しかし、売り上げという視点から見るとモネちゃんの仕事は手詰まり状態。

ドラマの中で描かれるかどうかはわかりませんが、モネちゃんは定期的に本社に業務状況の報告もしているだろうし、何らかの指示も受けているはずです。

今の直属の上司から結果を出すことを繰り返し求められるプレッシャーに、モネちゃんが晒されていることも十分に考えられます。

そんな中で、リョーちんに続いて三生くんまでもがモネちゃんに手厳しい一言を浴びせるのだとか。

モネちゃんが心配です。

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感想

地元の人々が求めていること

モネちゃんが気仙沼に戻ってきたのが11月。

そして今は12月でしょうか。

ミーちゃんとリョーちんが食事していたお店ではクリスマスソングが流れ、サヤカさんが「わずか一ヶ月」と発言していたので。

サヤカさんの言うとおり、わずか一ヶ月で自分の仕事が認められるのは難しい。

モネちゃんの仕事が誰からも求められるものであれば、わずか一ヶ月であったとしても、地元の人々は「こんなサービスが欲しかった!」と食らいついてくるかもしれません。

しかし、漁協のおじさんたちからは悪い予報ばかりするなと言われ。

温厚な三生くんからは、モネちゃんは東京にいた方が良かったとまで言われ。

農家の女性も、欲しかったのは農作物の不作の原因を知ることではなく、どうしたら不作が解決できるかということ。

地元の人々が求めていることと、モネちゃんが提供していることの間にギャップがあることを、はたしてモネちゃんは自覚しているのか。

自覚はしているが、そのギャップをどのように埋めたら良いのかが見えないのか。

ギャップの克服

人々が求めていることと、自分が提供したいことのギャップで思い出すのはマッサンです。

マッサンは本格的な英国ウイスキーを提供したかった。

でも、人々はそんなものは望んでいない。

そのギャップをマッサンはどうやって埋めようとしたのか失念してしまいましたが、マッサンはギャップを自覚できたので解決策を見い出せたことだけは確かです。

人々が求めていることと、自分が提供したいことのギャップといえば『まんぷく』の萬平さんも同様のギャップに苦しんだ一人です。

しかし萬平さんの場合は、ギャップを克服する才能に恵まれていました。

萬平さんを支えた福ちゃんもまた、ギャップを克服することが大切だと知っていた人でした。

萬平さんと福ちゃんがこの場にいてくれれば、モネちゃんの悩みは解決されるかもしれません。(笑)

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POSTED COMMENT

  1. 夕顔 より:

    なるほど。。

    今のモネちゃんの状態は、
    例えば、自覚症状を訴える患者に対して検査をする。
    そして、検査結果のデータを説明するまでが精一杯って感じかな。

    患者が来院するのは、今の身体の状態を知った上で、今後の治療方針を相談したいのでは?

    いや、それよりも、現状の痛み苦しみを何とかしてほしいはず。

    きっと菅波先生なら、何気なくこんな譬え話をしてくれそうな気がした( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

  2. つい しょうこ より:

     うーん・・・一つ疑問なんですが、「あなたの街の気象予報士」は、自治体の農業改良普及員のようなことまでやるべきなんでしょうか?
     プロとして「風向きと地形が不作に関係していると思われる」という判断は下す。でもそれ以上のことに踏み込んだら、農家の方は「素人とやかく言われたくない」って思わないんですかね?
     だからモネちゃんには、ラジオ放送、営業、事業提案と並行して、もう少しアドバイザーを求めて人脈づくりに力を入れて欲しいな、と思った次第です。

  3. 秋桜おばさん より:

    モネちゃん、ウェザーエキスパーツの社員の立場のままで仕事しているから、焦るのは仕方ないね。
    でも、長年の経験や勘で仕事をして来た海の男たちには鼻であしらわれるのも当然。
    先を心配して相談したのに、ちゃんと指針を示せなくて失望されるのも当然。
    まさに空回り状態。
    明るい三生にキツイ言葉投げられたのは辛いな。
    地道に積み上げていくしかないですね。
    こんな時だからこそ、菅波先生のアドバイスが必要なんじゃないかな。
    アドバイスでなくても、話を聞いてもらって受け止めてもらうだけでいいのに。
    そこ、大事!と思うけどなー。

  4. つい しょうこ より:

     気仙沼営業所は一種のベンチャーみたいなもんだから、東京の本社で持ち込まれる案件を業務として受け身でこなすのとは全く異質。(エースをねらえの)お蝶夫人なんて、お父さんに「麗華、先駆者は常に捨て石だよ。」とまで言われてるから、まぁ、道は険しいよね。
     
     みーちゃん、思っていた以上に内弁慶だったのね。昨日までは大学進学が最善の道だと思ったたけど、案外そうでもないもかも。意外と彼女は自分のことがよくわかっているのかもしれない。

  5. 丹善人 より:

    あっ、出航は正月だった。

  6. 丹善人 より:

    喫茶店のカレンダー、12月24日でしたよね。クリスマスイブなのに明日出航だから早く寝ないと。みーちゃんは今夜こそゆっくり過ごしたかったのに

  7. 還暦のたつお より:

    ひさびさの亮の笑顔、サンドウィッチマンのお二人も激励。さてモネの仕事の方は?歴戦の漁師さん達を説得するにはモネのスキルではなかなか。百年早いサヤカさん、地元に足場がない。三生。もっともです。しかし意外なところから糸口が。あれ、亮とみーちゃん、ちょっといい感じ?でもお別れは早い。みーちゃん、もう少し一人で頑張って。ここでお姉ちゃんをあてにするのはまだ早い。せっかくの初仕事なのにこれではだめだな。モネに求められているのは悪い状況をどう打開するかなのに。分析から先の事ができなければ何にもならない。

  8. 魁光3号 より:

    今のモネは「あなたの街の気象予報士」ではなく「ただ気象を予報する人」になってしまっています。

    今のモネの欠点は悪いデータなら「じゃあどうすればいいのか?」が抜け落ちてしまっているところじゃないでしょうか。

    「自然が相手ですから」で終わらせるのではなく、みんなが知りたいのはそこなはず。

    以前私が、まずは信頼関係作りなど基盤をしっかり作るべきだとコメントしましたがやっぱり三生に指摘されていましたね。

    モネよ…。順番を間違えちゃったね…。

  9. 丹善人 より:

    モネちゃんが、契約の全然取れない生命保険の勧誘員に見えてきた。
    不安の中に夢や希望をふんだんに盛り込まないと、誰も契約なんかする気にもならないことは常識なのにね。

  10. オペラ座の怪人 より:

    気象予報士でありながら、営業活動。
    偉い!
    と言いたいところだけど、
    大変だ!
    とも言いたいです。

    気象予報士は、予報が仕事であって、
    気象そのものをどうにかできるわけじゃないので、
    ほんと、大変だ!

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  11. 落合明人 より:

    選集のなかでまだ東日本大震災傷押し傷ていたんだなって思いました
    モネちゃんお母さんも家族のことお思ってたのか教え子たちお守るかが私にはわかりました
    それからコミニューテFM開設は無線通信士が居れば開局できるのですよ多分小山さんがその資格
    があるから開設できたんだなて思いました
    小山さんは魚業無線局に勤め居るて言ってましたからね

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