カムカムエヴリバディ

大月に伴虚無蔵が現れる / カムカムエヴリバディ 第75回

2022年2月16日(水)第16週「1983」

あらすじ

伴虚無蔵と名乗る謎の男が回転焼き屋に姿をあらわし、翌朝9時、映画村に来るようにひなたにに告げました。そして迎えたあくる日の朝、ひなたは、虚無蔵が待つ映画村に駆けつけました。

ひなたを待っていたい虚無蔵が口にした言葉は、ひなたにとって意外なものでした。映画村でアルバイトしないか、時代劇をひなたに救ってほしい。そんな虚無蔵の頼みを、ひなたは一度は断りました。

しかし、ひなたは無愛想な男と再会。五十嵐と名乗るその男から、コンテストでの振る舞いは時代劇への冒涜だと罵られたひなたは激怒。自分を信じてくれた虚無蔵の頼みを引き受ける決意を固めました。

その翌日から、虚無蔵の言われるままに、ひなたは映画村の休憩所に足を運ぶことになりました。そこで出会った映画村の職員・榊原は、虚無蔵に見込まれたひなたを、時代劇の撮影現場に案内するのでした。

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予習レビュー

松重豊さん演じる「条映の秘蔵っ子」伴虚無蔵のセリフのある場面が初めて登場します。

伴虚無蔵は、撮影していない普段の生活の中でも、時代劇言葉で話をするという変人の設定。

普段づかいの時代劇言葉が予告映像の中で一部紹介されていました。

「おひな、拙者はそなたに時代劇を救ってほしいのじゃ」
「おひな、明朝九時よりこの詰所に控えおれ」

伴虚無蔵がひなちゃんを呼ぶ時の呼び名は「おひな」(笑)

そして「そなたに時代劇を救ってほしい」というセリフにある通り、伴虚無蔵はひなちゃんを、斜陽の時代劇を救う救世主のように考えているようです。

さて、ひなた編がどこに向かってゆくのかはまだ謎のままです。

わかっているのは、ひなちゃんが50代になるまでが描かれるということのみ。

この先ずっと、ひなちゃんが時代劇に関わり続けるのかは定かではありません。

しかし、もし時代劇に関わり続けるのだとしたら、ひなちゃんにとって時代劇の師匠のような伴虚無蔵は、主要キャラとして物語の真ん中に入ってくることになるかもしれません。

また、伴虚無蔵の年齢からいっても、どこかのタイミングでひなちゃんと伴虚無蔵の死別が描かれることも考えられます。

重要度が急上昇した伴虚無蔵。

この先、おひなとどのように関わってゆくのでしょうか。

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感想

『妖怪七変化!隠れ里の決闘』

前回の最後、回転焼き屋にやってきた虚無蔵さんが、店内に貼られた『妖怪七変化!隠れ里の決闘』のポスターをまじまじと見つめるときの表情が気になっていました。

このときの表情の裏に何かが隠されていることが判明しました。

次週、『妖怪七変化!隠れ里の決闘』ネタが再びドラマの中に登場します。

条映が『妖怪七変化!隠れ里の決闘』のリメイクを決定し、同時に主人公の敵役をオーディションで決めることが発表。

しかし、女優のオーディションがないことに不満を持った女優のすみれさんが、ひなたちゃんをつかまえてうわさ話の相手をさせます。

すみれさんが語るうわさ話、それは虚無蔵さんに関するものでした。

虚無蔵さんとモモケンとの間に何かがあったらしい、それがすみれさんが語るうわさ話のうち、今のところわかっていること。

残念ながら、そのうわさ話の詳細はまだ明らかにされていません。

しかし、『妖怪七変化!隠れ里の決闘』は、虚無蔵さんにとってワケありの作品のようです。

虚無蔵さんの過去

『妖怪七変化!隠れ里の決闘』が公開された当時、竹村クリーニング店のご夫婦は、伴虚無蔵という俳優の存在をまったく知りませんでした。

にも関わらず、条映は虚無蔵さんを「条映の秘蔵っ子」として宣伝していました。

また、日本映画史上まれに見る駄作とまで酷評されながらも、最後の立ち回りの場面だけは大絶賛されていました。

最後の立ち回りの場面が大絶賛されたのは、虚無蔵さんの力によるところが大きい。

虚無蔵さんの働きがなければ、先代のモモケンの遺作は良いところが一つもない駄作が遺作になってしまったはずです。

かつてドラマの中で語られた『妖怪七変化!隠れ里の決闘』にまつわる一連のエピソードから見えてくるのは、こじれた人間関係と虚無蔵さんの微妙な立場。

虚無蔵さん、過去に何かがあるようです。

こじらせた過去を持つ中年男性キャラ

ひなたちゃんにとっての虚無蔵さんの存在は、『ちりとてちん』のヒロイン・B子ちゃんにとっての草若師匠のような存在になるものと思われます。

草若師匠もまたこじらせた過去を持っている人でした。

そして、もつれた過去が一つひとつ整理され、過去が清算された瞬間が描かれた回は朝ドラ史上ベストワンの神回です。

虚無蔵さんも、モモケンとの間の「因縁」が清算される場面が翌々週に準備されているようです。

こじらせた過去を持つ中年男性キャラの再生のストーリーはブログ主の大好物。

楽しみがまたひとつ増えました。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    アラカンの50倍と言われても今一つピンとこないが、現在活動休止中の国民的アイドルグループの50倍と脳内変換したら「おお~っ、言葉の意味は分からないが何だかものすごい自信だ」という感想しかないわ🤣

    取り敢えず、底無しのバカと底無しのアホの共鳴というなかなかシュールなシーンをおがめたということで・・・

  2. 重信六三郎 より:

     『金太郎侍』、劇中劇になるなら、主演俳優さん役は濱田岳さん以外に無いでしょう…。

     勿論、算太さんとは別人の設定で…。

     『金太郎侍』の撮影現場を見ている算太さん…、なんて場面があったら面白いかも…。

  3. 重信六三郎 より:

     『破天荒将軍』、『金太郎侍』

     ベタ過ぎるパロディー…。

     『金太郎侍』、劇中劇が見てみたいですね…。

     やっぱり、登場する時の決め台詞は

    「鉞担いだ、金太郎!!」

    でしょうか?

     「ひと~つ人の世…。」

  4. 還暦のたつお より:

    嵐寛寿郎さんの寛の字も間違えていましたすみません。

  5. 肉じゃが食べる人 より:

    「春雨じゃ…」
    「月様雨が…」と傘をさしかけたひな菊への返し。
    70年代、月形半平太が誰やも知らず、コントやギャグで知ったセリフ。
    虚無蔵の脳内では「おひな」と「ひな菊」がリンクしてたか。

  6. 肉じゃが食べる人 より:

    クレジットに小野塚アナ、甲子園ネタか!!
    と期待したら、天気予報読んでた…
    いやいや、この先何かを期待してしまう。

    大月の店内、月をモチーフにしたパッチワーク風ののれん
    るいちゃんの手作り?
    クレーのひなぎくに似てるのはひな殿繋がり?

    るいちゃん、子供服も手作り…やりくり頑張ってる。
    私事ですが、「このほうがずっと安く上がるから」って
    安い生地を買ってきたり、大人の服を仕立て直したりしてた母を思い出します。
    昭和ひとけた、安子ちゃんに近い世代の生活の知恵ですが。

  7. 丹善人 より:

    「春雨じゃ、濡れていこう」
    何人がわかったか。月形半平太の名セリフ。

  8. 丹善人 より:

    ここでバイトをしろ、と言われてきたけれど、誰が雇い主で、ここで何をするのか、
    まったく教えられていない。なんか無責任な。

    関係ないけれど、うちの猫の名前が「ひなた」で、親しみを感じたり。
    娘の1歳下の子で保育園が一緒だった子が、二人の息子がいて、名前が
    「ひなた」と「かなた」。大月ひなたと本郷奏多の掛け合いにちょっと
    笑ってしまうのだが。

  9. H.Sakigake4th より:

    先日はまた先の話にコメントしました…。
    大変申し訳ございません。

    ひなた、時代劇の裏側を覗いてみた。といった回ですね。
    虚無蔵殿の「時代劇を救うバイト」。
    一体何をするのか?一体何を意図するのか。
    今はまだ見えてきていません。
    私なりの予想ですが時代劇の裏側までよく知りその経験をこれからの生活や時代劇に活かして欲しい。
    といったことでしょうか。
    そこに英語が絡んでくる。
    やはり行く末は外国人観光客に対しての時代劇普及活動かなと思います。

    もし五十嵐くんがあそこで寝転がってなかったら、運命は動かなかったでしょう。やはりひなたの運命の人かなと(笑)

    PS:18週が1992年まで描かれると聞きました。
    私が1990年生まれ。ついに物語に参戦できることが嬉しくてたまりません。

  10. オペラ座の怪人 より:

    きょむそうさんがきっかけを作ってくれたけど、
    「お茶でも入れようかな」っていうのは、
    ひなたの優しさだし、

    スタッフさん(榊原さん?)も凄く良い人っぽくって、
    優しくって、

    優しさ満載、優しさ満点の今回でした。

    ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  11. 還暦のたつお より:

    転職ではなく天職、間違えましたすみません。

  12. 還暦のたつお より:

     あんな人が、娘を呼び出したらそりゃ心配だけど、二人ともやっとあの人が誰か気付いたみたい。「かたじけない。」もう調子合せている。「春雨じゃ濡れてゆこう。」BY月形半平太、流石に分からなかったか?また出会いがしら。運命の出会い?控え室の自販機、武士道コーラって。出た、嵐勘の五十倍、百恵ちゃんの百分の一に続く第二弾。香盤表ひらたくいえばスケジュール表。榊原君、片桐君とおなじ匂いが。やっぱり伴さん、福本清三さんがモデル?ひなたさんにとってパラダイス、やっぱり転職?

  13. 還暦のたつお より:

    飽き性だったひなたさんが、唯一子供の頃からこだわり続けた時代劇。やはり映画村への就職は天職だったのでは。まさに好きこそ物の上手なれ。今後の展開は、福本清三さんの遺作になった「太秦ライムライト」みたいになるのかなあ?もし伴さんがお亡くなりになるシーンがあるのなら、「ちりとてちん」で渡瀬恒彦演じる師匠が亡くなる名シーンみたいになるのかな?

  14. 名乗る程の者ではございません より:

    この時代に拙者と第一人称で語る人ってバンキョムとルパン三世の五右衛門ぐらいかと、平成になってから波田陽区が加わるけど

  15. 名乗る程の者ではございません より:

    丸腰で至近距離まで顔を隠し啖呵を切って相手を怯ませ隙をつくり腰にさされた刀を奪い瞬時に斬りつける、侍としては卑怯だけど「カムイ外伝」等の白土三平マンガの世界観では見事すぎる奇襲

  16. H.Sakigake4th より:

    ひなた…どう出る…。と思いきや。
    理性よりも怒りが勝ってしまいましたね。
    これでは時代劇ではなく新喜劇ですね(笑)

    こういうオーディションや面接では奇想天外なことをやると結構受かりがちな話を聞きます。
    日本テレビの水ト麻美アナウンサーは入社試験で魚のボラのものまねをして内定をもらう逸話もあります(笑)

    演技の場でやり返し、爪痕を残しましたが、新たな因縁を植え付けられるという…。

    実際、川栄さんはめちゃイケでのテスト企画でビリになってしまい「バカ」の汚名を着せられてしまいましたので間違いではありません(笑)

    しかし、それを評価した虚無蔵殿がついに物語に入ってきたことでひなたの運命が動き出します!

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